最大高低差297.3m!他に類をみない過酷極まる魔のコース"
出典:『グランツーリスモ4ザ・バイブル(宝島社刊)』」
『グランツーリスモ4』:TM&(C)2004 Sony Computer Entertainment Inc. All rights reserved.
『グランツーリスモ』リシーズ公式webサイト「グランツーリスモ・ドットコム」
モータースポーツを語るには違和感のある人も多いであろう、かのアドルフ・ヒトラーの命により1927年にドイツ北西の山間部に建設されたのがニュルブルクリンクである。一般にはF1の開催されるGPコースとしてお馴染みな南コースをイメージさせるが、本来は現在の北コースと呼ばれるロングコースがその正体だ。北コースはレーシングサーキットであると同時にその過酷極まるコース条件から、一般市販車、特にハイパワースポーツカーを開発するために世界中のメーカーがテストの場としてしのぎを削っている。
山間部の地形が上手に活用され、20kmを超す全長のトラックは、高低差が標高で300mもあり、最大で17%の勾配はマシンとドライバーの力量が常に試される場所である。170を超えるコーナーが待ち受け、それらは日本のサーキットでは考えられないバリエーションに富んでいる。その殆どはカーブの先が見えないブラインドコーナーで、高速走行では車体がジャンプしてしまうポイントもある。更にはコース幅も狭い為に、前走車を抜くにも高度な技術を要求されるので、その一瞬の判断が一周のタイムに大きく影響を与えてしまう。その厳しさは運転者の技術と度胸がなくては挑む事すら阻まれる程と言えるのだ。