ニュル24時間レース8度目のチャレンジとなるGAZOO Racingは、今回3台のマシンを投入する。なかでも、LFA Code Xと呼ばれる新たなマシンが投入されることは大きなトピックです。
2012年にSP8クラス優勝を果たしたレクサス LFA、同じく2012年にSP3クラスを制したTOYOTA 86の2台は、ともに2年ぶりの優勝が懸かる。
LFAは2008年より参戦、86は2012年より参戦と、チームにはこれまでの経験のなかで蓄積してきたデータも豊富。このマシンで何度も戦ってきたドライバーが乗り込むこともチームにとって大きな強みでしょう。
事実、ドイツ時間で4月12日にニュルで開催された24時間レースの前哨戦、VLN2にレクサス LFAとTOYOTA 86は参戦。予選で2台ともにクラス1位を獲得。予選終盤のアクシデントによりTOYOTA 86は決勝レースへの出走が叶わない残念な結果となったものの、レクサス LFAは見事にSP8クラスで優勝を決めた。続く4月26日のVLN3には注目のLFA Code Xも初の実戦走行。3台で挑んだ前哨戦では、無事完走を果たし24時間を戦うための準備は整いました。
とくに前哨戦となるVLNシリーズはメカニックをトヨタ社員が務めるチームにとって重要な実践練習の場。というのも、VLNは新人メカニックが初めて迎えるレースなのです。コンマ1秒も無駄にできないピット作業など、限られた実践のなかでスキルアップしなければならない。ニュル24時間レースが始まる前から、すでに戦いは始まっている。
前哨戦を終えていよいよ迎える24時間レース本番。レクサス LFAが挑むSP8クラス、TOYOTA 86が走るSP3クラス、レクサスLFA Code XのSP PROクラスとそれぞれのクラス優勝の行方に注目です!