追い上げを見せるも悔しい10位
11月9日(日)、スーパー耐久シリーズ2014第6戦「TKUスーパー耐久レースinオートポリス」の決勝レース(3時間)が行われ、予選2番手の好位置からスタートした86号車GAZOO Racing SPIRIT 86は前半、ポールポジションからスタートした41号車UEMATSU ×TRACY SPORTS ings S2000と激しいマッチレースを繰り広げるも、ピットイン時に発生した突然のエンジン不調により後退し、10位でチェッカーを受けた。
前戦鈴鹿で今季初優勝を果たし、勢いに乗るGAZOO Racing SPIRIT 86。予選ではBドライバーの井口選手が2分3秒台を切る好タイムをマーク。連覇への期待が高まる2番手のポジションにつけた。
決勝は地元九州のファンの前で好走を誓った井口選手がスタートドライバーを務め、順当なスタートを決めてトップを行く41号車を追う。コーナーごとに2台の差は詰まるが、オーバーテイクするまではいたらない。41号車がピットインして順位が交代するまで息を飲むマッチレースが続く。
スタートから1時間以上経過し、井口選手がピットイン。2番手の松井選手に交代する。ところがピットアウトの際にエンジン始動に手間取り、大きく順位を落としてしまう。松井選手は3周してピットイン。アンカーの蒲生選手にマシンを託す。順位は後退したが、シリーズランキングがかかった1戦であり、蒲生選手はポジションアップを狙って猛プッシュを開始する。2分4秒台のベストタイムをマークしながら追い上げ、2時間経過時点で14位。最終的には10位まで追い上げチェッカーを受けた。
なお、この結果により86号車GAZOO Racing SPIRIT 86は1ポイントを獲得。333号車GLORY A-ONE FN2と同点でシリーズランキング4位タイとなった。この貴重な1ポイントが大きな差を生むことになった。
ST-4クラスの優勝は、93号車 SKR ENGINEERING S2000が今季初優勝。52号車埼玉埼玉トヨペットGreen Brave 86が今季初の2位表彰台を獲得。シリーズチャンピオンを決めた41号車Tracy Sports S2000が3位となった。
決勝日にはピット反対側のロイヤルルームで、井口選手のタクティープロジェクトとコラボレーションしGAZOO Racing応援エリアを設置。「ドライバーアピアランス」(決勝前)や「ファンミーティング」(決勝後)などのスペシャルイベントが行われた。どちらも影山監督や井口選手をはじめとするドライバーたちの生の声が聞けるとあって約300人のファンが詰めかけ、会場は大盛り上がり。GAZOO Ladyによるトークショーやプレゼントがもらえるジャンケン大会も行われ、多くの人たちの笑顔で溢れた。
影山正彦監督のコメント
「完走はしましたが、リタイアに終わった昨年と同じで、力を出し切れませんでした。人を鍛え、クルマを鍛えるGAZOO Racingのコンセプト通り、チームは日々進化していて、非常に良い状態にあると思います。来年はぜひリベンジしたいと強く思っています」。
総合順位
1位 | No.81 | ST-X | GTNET ADVAN NISSAN GT-R |
2位 | No.16 | ST-X | GAIA POWER BMW |
3位 | No.37 | ST-1 | KeePer I.P.S |
ST-4クラス
1位 | No.93 | SKR ENGINEERING S2000 |
2位 | No.52 | 埼玉トヨペットGreen Brave |
3位 | No.41 | UEMATSU ×TRACY SPORTS ings S2000 |
4位 | No.92 | SKR ENGINEERING S2000 |
5位 | No.333 | GLORY A-ONE FN2 |
6位 | No.13 | ENDLESS・ADVAN・86 |
7位 | No.54 | TC CORSE iRacing ROADSTER |
8位 | No.88 | 村上モータースACRE&Moty’sマツダロードスター |
9位 | No.40 | 車買取りHERO’S×TRACY SPORTS |
10位 | No.86 | GAZOO Racing SPIRIT 86 |
2014.11.09 決勝結果