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ティモ・グロックに聞く2008.01.10
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パナソニック・トヨタ・レーシングのレースドライバーに決定した時の気分は?
私にとって、非常に特別な瞬間だった。フルタイムのF1レースドライバーになることはここ数年の私の目標であり、それを達成することが出来て素晴らしい気分だ。ここ数年、このチャンスを得るために懸命に努力を続けて来た。私を信頼して契約してくれたチームに感謝している。共に上手くやっていけるという自信を持っている。
12月にテストを行った際の、チームへの第一印象はどうでしたか?
チームとの作業をエンジョイ出来た。スタッフとはケルンのファクトリーでシート合わせをした時に初めて顔合わせしたが、その時から上手く行っており、全てにおいて順調だ。彼らと仕事をするのはとても楽しく、全てが平静で、あわてることもなく、常に集中して本当に良い仕事をしてくれる。それは重要なことだ。
トラクションコントロール無しのドライビングについてはどう感じましたか?
12月のヘレステストでトラクションコントロール無しのF1カーをドライブしたが、トラクションコントロールが無いことについてはGP2で慣れており、大きな問題ではなかった。もちろんF1カーは全てにおいて若干の違いがあるが。私自身は、ドライバー支援システム無しでのドライビングを楽しみにしており、新しい規則は私に向いていると思っている。
初めてフルタイムのF1レースドライバーとして開幕戦オーストラリアGPのグリッドに並ぶことになりますが、その時どんな感じでしょう?
その時を待ちきれない。私にとって誇りに思う、とてもエキサイティングな一瞬になるだろう。しかし、私はいつものように、最善を尽くすことに専念していると思う。F1は今までの経験と違うはずだ。なぜなら私は世界のトップドライバー21名と競争しなければならない。しかし、目指すところは一緒だ。私のF1カーで最善の結果を得ることだ。
F1を戦うサーキットについてはどの程度の経験を持っていますか?
F1カレンダーに載るほとんどのサーキットについては知っている。ヨーロッパ圏内のコースは、GP2シリーズを戦って来たというだけでなく、2004 年、私がジョーダン・チームのテストドライバーであった頃から非常に良く知っている。当時は、いくつかのチームは金曜日に3台目のF1カーを走らせることが可能だったので、私は多くのコースで走行経験を持っている。その経験が、2008 年シーズンで良いスタートを切るために役立つと思う。私にとって未知のサーキットも2つか3つあるが、私はコースを覚えるのが早く、そして最新のコンピュータゲームもコース習熟のためにとても役に立つ!それだけに、未知のコースでも問題にはならないと思う。
2008 年シーズンの目標は?
私は最も実りあるシーズンを迎えたい。私はチームと力を合わせより上位へと導きたい。私は常にポイントを獲得したいと考えているし、それが可能だと信じている。
パナソニック・トヨタ・レーシングの将来について明るい見通しを持っていますか?
間違いなくそう思っている。ケルンの設備と利用可能なリソースは、現時点では完璧だ。トヨタには非常に大きな可能性がある。全てが非常にプロフェッショナルで、チームの、前進して行くという決意も明確だ。我々の挑戦はチーム一丸となってよい結果を挙げていくことであり、それは実現出来ると確信している。
パナソニック・トヨタ・レーシングのようなワークスチームで新たにレースドライバーとなることについてプレッシャーは感じますか?
レースドライバーとして成功するということについては、常にプレッシャーがある。チャンプカーシリーズやGP2シリーズに参戦していた時も、私が再びF1で走れるだけの力を持っているということを証明しなくてはならないというプレッシャーがあった。そして今年、私はそれを証明出来る自信がある。レースドライバーはこの種のプレッシャーを受け入れなくてはならない。そして、それは影響を及ぼすものではない。
再びF1をドライブするにあたって、順応するのはどのくらい難しいのでしょうか?
2004年以来F1カーでのレースはして来ていないが、定期的にF1カーのテストは行っていたので、すぐに感覚は取り戻せると思う。私は幸運にも、これまで十分なレースを戦い、いくつかの異なる選手権で成功を収めて来ているが、私の目標は、常にF1のドライバーになることであり、積み重ねた経験が私をドライバーとして、そして私自身を強くして来た。
あなたにとってGP2のタイトルはどれくらい重要なものでしたか?
もちろん、F1レースドライバーに戻れるのと同じくらい、GP2シリーズチャンピオンは本当に名誉なことだ。そして我々は過去のGP2チャンピオンであるニコ・ロズベルグやルイス・ハミルトンがどれだけのパフォーマンスを見せているかを知っており、それは非常に励みになる。最終的には、私のF1へ向けたプランは、GP2シリーズでタイトルを取っても、ランキング2位でもあまり変わらなかったかも知れない。しかし、GP2でのタイトル獲得という大きな業績を成し遂げられ、それは私にとって特別な瞬間だった。