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小林可夢偉に聞く2008.01.10
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F1ドライバーになった感想は?
F1のサードドライバーになれて非常に楽しみにしている反面、やらなくてはいけないことがたくさんあるのも分かっている。シングルシーターフォーミュラレースに参戦するためにヨーロッパに移ってからは、F1ドライバーになることをずっと夢見て来た。今、自分がF1ドライバーだと言えるのがとても感慨深い。チームの誰もが素晴らしいF1カーを仕上げようと思っているし、今年それを達成するために一生懸命努力している。
チームの印象は?
チームに対する印象は非常に良い。皆大変なプロフェッショナルであり、ハードに働いている。誰もが成功する決意に溢れており、そのチームの一員になれるのは嬉しい。このようなプロフェッショナルなチームに加わることが出来て光栄だ。
12月のテストはどうでしたか?
テストは順調で、レースカーで走った2日間には満足している。最後にF1 カーをテストしてから約1年経っていたので、全てのシステムに慣れ、強大なパワーやグリップに慣れるのに良い機会だった。テストカーの手応えは良く、問題は無かった。2日間で200周以上こなしたので、かなりハードで集中しなければならなかったが、今年のテストに向けて良い準備になったはずだ。
サードドライバーとしての役割をどう思いますか?
私の役割は可能な限りF1カーを進化させ、チームに貢献することだ。F1では開発には終わりがなく、勝ち続けるためには常に進化し続けなければならないので、サードドライバーの役割は非常に重要だと思っている。
GP2に似ているが更に優れている。全てが極限まで突き詰められており、F1カーをドライブするというのは特別な経験であった。F1カーの限界、グリップの限界、集中力の限界で走るというのはとても厳しく、高いレベルでのパフォーマンスが要求される。
GP2でレースするのは楽しみですか?
GP2はレベルが高い選手権で、初めて本当に大きく力があるレーシングカーでレースを戦うことになるので、とても楽しみだ。F3と比べると、GP2の方が馬力もグリップも高いので、私にとっては大きな違いとなる。私にとっては最初のシーズンのチャレンジだが、他のドライバーと対等に競争し成功したいと思っている。
F1に到達するためにどれだけ苦労してきましたか?
私は9歳の時からレースを始め、それからずっとF1ドライバーになるためだけでなく、出来るだけのものを達成しようと努力を続けてきた。レースのキャリアを始めた時は、F1についてなんて考えてもいなかった。とにかくそれぞれのレースで勝つことだけを望んでいた。その時点での私の状況からはF1という世界は遙か遠いものであり、将来に関してあまり考えたことはなかった。それぞれのレースに勝利することが私の目標であったが、ヨーロッパでシングルシーターフォーミュラのレースを初めてから、F1への夢が始まった。F1ドライバーになるためには、懸命な努力と、強い意志が必要だ。
TDPはあなたにとってどのように貢献してきましたか?
私は14歳の時に日本でTDPに加わり、その後、1年だけフォーミュラトヨタを戦って、ヨーロッパへと渡った。それからTDPはたくさんの支援と応援をしてくれた。英語の授業や、ドライビングやフィードバックの改善など、多くの面で助けとなった。TDPには本当に感謝している。今シーズンF1に私と中嶋一貴の2人のTDP出身ドライバーを輩出しているので、その成果は出ていると思う。
なぜパリに住んでいるのですか? パリのどこが好きなのですか?
パリは大企業のビジネスマン、芸術家、デザイナーなどの有名な人が集まっていて、街に独特の雰囲気をかもし出している。パリで時間を過ごすのは魅力的だし、住むのは楽しい。まだフランス語が話せないのが残念だか、それでもパリでの生活を楽しんでいる。
オフの時間には何をしていますか?
普段は毎日トレーニングをしている。後は洗濯をしたり、主婦のような生活をしている。体を鍛えるためにジムに通ったり走ったりしている。パリ周辺の公園やセーヌ川周辺を走っているが、素晴らしい景観の場所がたくさんあるので、走るのには最高の街だ。