F3 2014年 レース車両解説

シャシーは実質ダラーラ製のワンメイク
2000ccで200馬力超のエンジンを搭載
F3に使用されるシャシーには、いくつかのコンストラクター(製造会社)が存在するが、全日本F3選手権をはじめほとんどの国がイタリアのダラーラ社製を使用する。モノコックはカーボンコンポジット製で安全性が高い。トランスミッションは6速シーケンシャルタイプで、シフトレバーの前後操作でギアが替わる。
エンジンは排気量が2000cc以下で、年間2500台以上生産された市販車に搭載されているものがベース。トヨタ製のエンジンでは、これまで3S-Gや1AZ-FEが使用されてきたが、2013年からTAZ31となった。過当な開発競争にならないように、エンジンへの空気量を制限してパワーを抑制するエアリストリクターの装着が義務になっている。コクピット後方のエンジンカウルから飛び出ているインダクションポッド先端の吸気口に銀色のリングが見えるが、これがエアリストリクターだ。これにより、全エンジンが200馬力超となっている。
ブレーキ、クラッチなどは指定部品を使用し、カウルやフロアの改造も認められていない。全日本F3選手権ではワンメイクタイヤで、全車が横浜ゴム製のものを使用する。また、レース使用されるタイヤの本数も決められている。
全日本F3選手権では、FIAの定めるレギュレーションに合致する本来のF3車両に加え、特認車両としてF3協会が定める「Nクラス」の車両も走行する。この車両は、最新でないシャシー(ダラーラ社製の場合はF308-311、F305-307)で、エンジンはトムスが供給する3S-GEエンジンを使用する。
エンジンは排気量が2000cc以下で、年間2500台以上生産された市販車に搭載されているものがベース。トヨタ製のエンジンでは、これまで3S-Gや1AZ-FEが使用されてきたが、2013年からTAZ31となった。過当な開発競争にならないように、エンジンへの空気量を制限してパワーを抑制するエアリストリクターの装着が義務になっている。コクピット後方のエンジンカウルから飛び出ているインダクションポッド先端の吸気口に銀色のリングが見えるが、これがエアリストリクターだ。これにより、全エンジンが200馬力超となっている。
ブレーキ、クラッチなどは指定部品を使用し、カウルやフロアの改造も認められていない。全日本F3選手権ではワンメイクタイヤで、全車が横浜ゴム製のものを使用する。また、レース使用されるタイヤの本数も決められている。
全日本F3選手権では、FIAの定めるレギュレーションに合致する本来のF3車両に加え、特認車両としてF3協会が定める「Nクラス」の車両も走行する。この車両は、最新でないシャシー(ダラーラ社製の場合はF308-311、F305-307)で、エンジンはトムスが供給する3S-GEエンジンを使用する。
Dallara F312シャシー | |
---|---|
車両名称 | Dallara F312 |
全長/全幅 | 4351mm/1845mm |
ホイールベース | 2800mm |
トレッド | 前:1595mm 後:1540mm |
トランスミッション | 6速シーケンシャル |
ブレーキ | ベンチレーテッドディスク |
車両重量 | 550kg |
TOYOTA TOM'S TAZ31エンジン | |
---|---|
エンジン型式 | TAZ31 |
排気量 | 1,998cc |
ボア×ストローク | φ86x86 |
気筒数 | 直列4気筒直噴 |
重量 | 87kg(吸気系含まず) |
出力 | 200馬力以上 |
吸気リストリクター径 | φ28mm |