FCJ レース車両解説
データロガーを搭載、選手が走行データを共有
FC106 シャシー/エンジン | |
|---|---|
| 全長 | 4125mm |
| 全高 (ロールバー含む) | 954mm |
| 最大幅 | 1674mm |
| ホイールベース | 2645mm |
| 乾燥重量 | 490kg |
| エンジン | FCJ専用エンジン(直列4気筒) |
| 排気量 | 2000cc |
| 最大出力 | 200hp/7200rpm(キャタライザー付き) |
| タイヤメーカー | ダンロップ |
| タイヤサイズ | F:180/530 R13、R:240/570 R13 |
| ホイールメーカー | エンケイ |
| ホイールサイズ | F:13×8.0J、R:13×10.0J |
モノコックはカーボンモノコックを採用し、万が一のクラッシュにもドライバーが保護されるよう、FIAの基準を満たしている。また、ボディの空力処理はF1 をイメージさせるものとなっている。
エンジンはFCJ専用となっており、16バルブ直列4気筒の2000cc で、7200rpmでおよそ200馬力を発揮している。トランスミッションは6速シーケンシャルタイプで、F3に近いスペックとなっている。
タイヤはドライ用のスリック、ウェット用のレイン共にFCJ 専用のダンロップ製のワンメイクとなっている。
イコールコンディション化は他に類を見ないほどの徹底が行われており、ドライバーが乗る車両やエンジンは抽選で決定され、セッティングデータは全車両同一となっていて走行中に変更が許されるのは、タイヤの空気圧変更のみとなっている。また、これまでには僅かな車両の個体差までを考慮して、シーズン途中にエンジンや車両のシャッフルなども行われている。
走行前には細かな数値のチェックが行われ、またエンジンのメンテナンスも主催者によって一括管理が行われている。これによって純粋にドライバーの技量が結果に反映されやすいカテゴリーであると言える。
シーズン中に何度かのセッティング変更も行われるため(全車同一の変更)、車にドライビングを合わせる必要があり、ドライビングの幅を広げることにも一役買っている。
また、車両にはデータロガーが搭載されており、全選手のデータを参加者は自由に見ることが出来、速いドライバーのデータを参考にして走る事が出来る様になっている。
この様な車両の徹底的なイコール化と、データのオープン化、また専任のドライビングアドバイザーの設置などにより、予選では1秒間の中にほとんどのドライバーがひしめく熾烈な戦いが展開されている。