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SUPER GT 2013年 レース車両解説 LEXUS SC430

LEXUS SC430

LEXUS SC430(GT500)

 SUPER GTのレーシングカーは、ベースとなる市販車から大きく改造が許されるのが、ひとつの特徴である。エンジンは同じメーカーが生産したものであれば別の車両のものを搭載可能でかつ排気量の変更も可能だが、2009年シーズンよりGT500クラスについては、基本的に承認を受けた3.4リッターまでのV型8気筒エンジンと定められた。このため、2009年シーズンからLEXUS SC430はフォーミュラ・ニッポン用に開発されたRV8Kエンジンをベースとした、RV8KGエンジンを搭載している。エアリストリクター(吸気制限装置)によって出力は約500馬力となる。

 また、サスペンション形式もベースである市販車を踏襲する必要がないので、各車とも大幅にレイアウトを変更するなど最適化を図っている。
 外観上でも、リアの大きなウイングをはじめとするエアロパーツ以外にも、空力特性向上だけでなく冷却を目的としたパーツなどが取り付けられている。寸法上でも左右のフェンダーが50mmの拡大まで許されているほか、エンジンフード(ボンネット)、フェンダー、ドア、トランクリッドといったボディパーツは、市販車が使用する鋼板から素材を変更し、軽量化や剛性の向上を行っている。

シャシー&ボディ

車両名称 LEXUS SC430 (車両型式: UZZ40)
全長/全幅 (ベース車) 4535mm/1825mm
ホイールベース(ベース車) 2620mm
トレッド (ベース車) 前:1550mm 後:1530mm
トランスミッション 6速シーケンシャル
クラッチ カーボン製トリプルプレート
サスペンション 前後ダブルウイッシュボーン
ブレーキ ベンチレーテッドディスク
車両重量 1100kg以上

エンジン

型式 RV8KG
種類 水冷V型8気筒 DOHC 32バルブ
総排気量 3399cc
エアリストリクター径 φ29.1(ツイン)/車両重量1100kg
最大出力 460PS以上
最大トルク 40kg・m以上