メニュー

SUPER GT 第2戦 富士スピードウェイ 特派員レポート

絶好のレース日和のSUPER GT 富士!

絶好のレース日和となった富士スピードウェイ。雪を頂いた富士山が、二日間に渡り私たちを出迎えてくれました。みなさま、こんにちは!スーパーGT第2戦の素晴らしい戦いから、興奮冷めやらぬままですが、富士スピードウェイのレースウィークを、予選日から振り返って参りましょう。レースの詳細は、レースレポートをご参照ください。

  • 予選日 04.28(日)
  • 決勝日 04.29(月・祝)

予選日 04.28(日)

午前9時からの公式練習では、序盤から、飛びぬけて速かったのは、トムスの2台でした。しかし、36号車 PETRONAS TOM'S SC430がマシントラブルに見舞われピットイン。思いの外、時間のかかる作業となりましたが、37号車 KeePer TOM'S SC430のメカニックも手伝って走行時間内に修復を間に合わせました。公式練習は、レクサスレーシング勢が上位につけ、幸先良く走行を終了しました。終わってすぐ、イベント広場レクサスレーシングステージへ移動。レクサス チーム ゼント セルモの立川祐路選手と平手晃平選手のトークショーがありました。予選日から、サーキットは、どこもかしこも沢山の方が詰めかけていましたが、トークショーも黒山の人だかり。歩くことができないほどでした。

急いで戻ってピットウォーク。ピットロードは、歩くのが困難なほどの賑わいでどのピットも大行列です。そんな中、コース上では、全日本GT選手権(JGTC)初開催から20周年という事で、懐かしいカストロール トムス スープラのデモランが行われました。ドライバーは現在ペトロナス チーム トムス監督の関谷正徳氏。レーシングスーツも未だにお似合いで、青空のもと思いっきり走行を楽しんでいらっしゃいました。
また、エー・ピー・アールのピットで、プリウスを駆る嵯峨宏紀選手のお誕生日を祝うということで、レクサスくま吉と共に駆けつけました。ファンの方が、このケーキをプレゼントしてくださったそうです。こちらのケーキが、きっと優勝のパワーをくれたのでしょうか? 嵯峨選手、くま吉とはしゃぐ姿が、とてもかわいらしく見えました。ファンのみなさまとセレモニーを行い、記念写真。ちょうどピットウォーク終了となりました。


午後2時、公式予選が始まりました。GT500クラスのレクサスSC430の攻防は、圧巻でした。Q1のセッションでは、39号車、レクサス チーム サード脇阪寿一選手がトップで通過!チームを盛り上げます。ベテランの意地とプライドで、石浦選手へと繋ぎました。Q2は、36号車 PETRONAS TOM'S SC430との戦いでした。最後まで気の抜けないタイムアタック合戦を繰り広げた結果、36号車 PETRONAS TOM'S SC430が2004年以来のポールポジションを獲得しました。レクサス チーム サードのピットからレクサス チーム ペトロナス トムスのピットへ走りましたが、大喜びの関谷監督の傍ら、クルーがとても冷静で拍子抜けしましたが、時差で喜びが込み上げてきたようです。 一方、同じチームの37号車 KeePer TOM'S SC430が、残念ながらQ1のセッション中に、マシントラブルに見舞われ、コース脇にクルマを停め赤旗中断となりました。それにより決勝は、最後尾スタートとなり、朝から速さが光っていただけに残念でした。メカニックは、このトラブルの修復を、夜を徹して行ったそうです。

この日の最後のイベント、キッズピットウォーク。待ちわびるファンの列が大変長くなったとの事から、二部制とし時間を10分延長という形で今回は行われました。第2戦とあって、開幕戦でお披露目されたレーシングスーツや、レースクィーンのコスチュームを模したものを身にまとった子どもたちの参加も見受けられました。こちらも記念写真をお願いしてパチリ!お母様方の御苦労の賜物、見ていてとても楽しいものです。大盛況のうちに終わり、レクサス チーム ルマン エネオスのピットへ向かいました。


なぜって?大嶋和也選手のお誕生日をサプライズで祝うらしいと、小耳に挟んだからです。嵯峨選手同様、これは見逃せません...。関係者がピットに集まってケーキも用意されました。大嶋選手は、実は"ちょっと話がある"と、チーム代表に呼ばれスタッフルームに行っています。サプライズですから。ほどなくして、部屋から出て参りました。若干驚きの顔。話があると呼ばれたことの方が驚きだったようですが(笑)、無事にセレモ二―開始! ケーキには、エネゴリくんが描かれていてとてもキュートでした。大勢の方に祝っていただいて、幸せですね。ほんわかムードの中、一日が終わりました。


決勝日 04.29(月・祝)

今日も、カラダいっぱいの日光を浴びながら、サーキットへと出勤しました。富士山は今日も雲一つない姿で我々を見守り、2日間で8万人が訪れるサーキットは、いよいよ決勝の日を迎えたのです。レース開催時、富士スピードウェイは終日オープンしていますので、場内で夜を明かしながらレースを待った方々もおられ、一部テントを張っている場所もあり、7時前からゲートも混雑、いつもの"ゴールデンウィークの富士"のにぎやかさにワクワクしました。

8時半からフリー走行開始。決勝に向けて、最後のセットアップの確認などに時間を要します。続いて、サーキットサファリ。観光バスに乗りながら、サーキットを走るレーシングカーを見学する迫力は、一度経験して欲しいと思っています。事前申込が必要で、各サーキットにより申し込み方法が違いますので、ご確認の上、ぜひ体感してくださいね。


グランドスタンド側へ移動しました。決勝日のレクサスレーシングブーストークショーは、レクサス チーム サード脇阪選手と石浦選手のお二人でした。ブースの前は予選日同様、身動きが取れないほどの人だかり。ファンの方のご期待の通り、サーキットでしか聞くことのできない裏話などで、大変盛り上がっていました。そのほかに市販車の展示ブースもあり、5台のレクサスが展示されていました。LFAニュルブルクリンクパッケージなど貴重なクルマに、足を止める方も大変多かったです。

急いでピットに戻ると、ピットウォーク開始。さきほど、トークショーを済ませたばかりのレクサス チーム サードのピットで、石浦選手のお誕生日を祝うということで、行ってみました。今大会では、3人目。石浦選手のファミリーも参加してのセレモニーとなりました。


気づけばもうお昼。各チーム、ピットではレーシングカーのメンテナンスの合間にメカニックたちは昼食を取りますが、束の間の休憩の後、スタート進行の時間を迎えます。ここから一気に決勝のスタートまで時間が進んでいきます。ウォームアップ走行を終え、グリッドにつくクルマたち。ポールポジションの36号車 PETRONAS TOM'S SC430は、最後にピットアウトし、グランドスタンドからの声援の中、一番先頭の栄誉ある位置にクルマを停めて、スタートを待ちました。 今回は、予選上位にレクサスレーシング勢がつけ、グリッドウォークは、前の方は満員電車のごとく身動きが取れなくなることもあり、大変混雑していました。そんな大混雑の中、先般トヨタモータースポーツとのコラボレーションにより、オフィシャルサポーターに就任した「ペネロペ」ちゃんが、グリッドに到着。レクサスくま吉と共に、ファンサービスをしていました。

午後2時を迎え、爆音と共にフォーメーションラップがスタートし、熱戦の火ぶたが切って落とされました。各チームの戦略により、ピットインのタイミングも違い、展開を自分で読みながら、楽しむことができるのが長距離の耐久レース。今回は、最終的にポールスタートの36号車 PETRONAS TOM'S SC430が、盤石の走りでポールトゥウィンを達成しましたが、レクサスレーシング勢同士の熱い戦いも注目されるレースとなりました。最後の中嶋一貴選手のスティントを見守るレクサス チーム ペトロナス トムス、ジェームス・ロシター選手は、今季、日本でレースデビューを果たしました。経験豊富な格の違いを感じるドライバーですが、ずっとナーバスでした。終始落ち着きがなく...。それも当然ですね、トップを見守るのも大変なことです。ふと思い出したのが、中嶋選手が昨年10月に同じ富士スピードウェイで開催されたWEC(世界耐久選手権)で、6時間レースの半分にあたるトータル3時間を一人で走り、トヨタ・レーシングを勝利に導いたこと。あのレースでは、ノーミスで走る中嶋選手を安心して見ていられました。今回も同様に感じ、中嶋一貴選手に任せておけば大丈夫!と、成長ぶりを感じずにはいられませんでした。他のレクサスレーシング勢も奮闘し、上位4位までを、SC430が占める結果となりました。みんなが切磋琢磨し、GT500 クラス、GT300 クラスと両クラスを制覇、プリウスの優勝はハイブリッド車初優勝と、最良の結果を引き寄せてくれ、みんなをとても誇りに思ったホームコースでの戦いでした。残りのシリーズも、アクセルを緩めることなく戦って行きましょう、応援よろしくお願いいたします!

次戦、スーパーGT第3戦は、6月15日(予選),16日(決勝)に、マレーシア・セパンインターナショナルサーキットにて、開催予定です。

レースウィークいろんなショット満載の特派員の振り返りギャラリーは、トヨタモータースポーツFacebookをご覧くださいませ。