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SUPER GT 第7戦 オートポリス プレビュー

残り2戦となったSUPER GTは唯一の九州ラウンドへ
ウェイトハンデ半減の今大会はタイトル争いの行方を占う重要な一戦

富士山をバックに走行するZENT CERUMO SC430  10月5日(土)~6日(日)の両日、大分県日田市上津江町に位置するオートポリスでSUPER GTの第7戦「SUPER GT in KYUSHU 300km」が開催される。
 全7戦で争われるSUPER GTも残り2戦。タイトル争いはますます混沌の度合いを増している。15台が参戦している今季のGT500クラスだが、そのうち11台が15ポイント差の中にひしめいている。1レースで20点獲得可能なSUPER GTでまだ2戦残っていることを考えれば、どのチームにもまだ逆転タイトルの可能性が残っていると言える。とはいえ、ここでポイントを逃せばタイトル争いから脱落することにもなりかねない、非常に重要な一戦となる。
 前大会までは獲得ポイント×2kgのウェイトハンデが課されていたが、今大会はポイント×1kgへと半減。ポイント差が小さいだけに、ウェイトハンデの差もほとんど無くなり、本来のパフォーマンスに近い状態での勝負が繰り広げられるだろう。

アップダウンの激しいテクニカルコース

富士スピードウェイコースマップ  九州唯一の国際公認サーキットであるオートポリスは、大分県と熊本県の県境近く、阿蘇山麓の山間に位置し、高低差最大52mと、アップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。その一方でストレート長も約900mに及び、標高が高い故の空気の薄さもあり、セッティングの難しいコースだ。
 1周4.674kmのコースは昨年路面舗装が一新され、路面はスムーズになったものの、タイヤに厳しいレイアウトは変わらず、各チーム戦略を練っての激戦が予想される。

温泉と爽快ドライブが楽しめる九州の景勝地

 温泉の源泉数と湧出量が日本一である大分県に位置するだけあり、近隣には温泉が数多くある。最寄りの日田温泉の他、少し足を伸ばせば有名な湯布院や別府の温泉も楽しめる。
 大分と熊本の県境近く、阿蘇山麓の山あいに位置するため、周辺の道路は非常に景色の良いドライブルートが多い。サーキットへのアクセスロードでもある、菊池阿蘇スカイラインは阿蘇外輪山を走り、オートポリスから車で約15分の「大観峰」は、阿蘇五岳が一望できる人気のビュースポット。また、牧場の中を抜けるミルクロードや、やまなみハイウェイなど、自家用車やバイクでのアクセスなら是非オススメしたいルートが数多くある。
 市街地からやや離れた山間に位置するため,公共交通機関でのアクセスは難しいが、SUPER FORMULAやSUPER GTなどビッグレースの開催時には、熊本駅、日田駅,熊本空港、熊本交通センターから臨時のシャトルバスが用意される。土日の朝と晩1本ずつなので、スケジュールの確認と予約を忘れずに。

僅差でタイトルを争うLEXUS SC430勢の活躍に期待

2013年 第2戦 富士ではLEXUS Racingでトップ4を独占した  オートポリスでのLEXUS SC430は、2009年に1勝を挙げたのみ。昨年はウェットコンディションとなった波乱のレースで、荒聖治/アンドレ・クート組のWedsSport ADVAN SC430 19号車が3位表彰台を獲得している。
 タイトル争いでは、LEXUS SC430勢は前戦富士でようやく今季初勝利を挙げた立川祐路/平手晃平組のZENT CERUMO SC430 38号車が首位と3ポイント差の4位。今季未勝利ながら着実にポイントを重ねている伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組のKeePer TOM'S SC430 37号車が6ポイント差の6位。脇阪寿一/石浦宏明組のDENSO KOBELCO SC430 39号車が9ポイント差の8位、中嶋一貴/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S SC430 36号車が12ポイント差の9位と、まだまだ逆転可能な位置に着けており、更に有利な状況で最終戦に臨むためにも、オートポリス戦での好成績に期待がかかる。