SUPER GT 2014年 公式テスト1日目(03.15)
岡山国際サーキット
公式テスト1日目、No.39 DENSO KOBELCO RC Fがトップタイム
ピットレーンに並ぶLEXUS RC F
3月15日(土)、岡山国際サーキットでSUPER GT公式テストの1日目が行なわれた。LEXUS Racingは、昨年まで使用してきたLEXUS SC430からLEXUS RC Fへと車両をスイッチし、2014年シーズンのGT500クラスを戦う。シーズン初となる今回の公式テストにはNo.19 WedsSport ADVAN RC Fを除く5台が参加。
またGT300クラスには、3シーズン目となるハイブリッド・レーシングカー、トヨタ プリウスが出場する。
セッション1は午前9時30分からスタート。気温7度、路面温度10度の快晴の下、今回がシェイクダウンとなるTOM'Sの2台、No.36 PETRONAS TOM'S RC Fの中嶋一貴とNo.37 KeePer TOM'S RC Fの伊藤大輔が先頭でコースイン。一方、すでにシェイクダウンを済ませているディフェンディングチャンピオンのNo.1 ZENT CERUMO RC Fの立川祐路、No.6 ENEOS SUSTINA RC Fの大嶋和也らも続々とコースインしていった。
No.6 ENEOS SUSTINA RC F
各車ともトライ&チェックのためのピットインを繰り返しながらも順調にテストを続けていき、セッション開始から1時間を経過したタイミングでNo.39 DENSO KOBELCO RC Fの石浦宏明が1'21.072をマークしトップへと浮上。セッション終了間際にはTOM'Sの2台も自身のタイムを更新し、37号車の伊藤が6番手(1'22.037)、36号車の中嶋が7番手(1'22.177)でセッションを終了した。セッション1のトップタイムは39号車の石浦がマークした1'21.072で、6号車が4番手(大嶋/1'21.706)、1号車が10番手(立川/1'22.614)となった。
午後2時からスタートしたセッション2。気温は12度まで上がり、路面温度も21度とセッション1とは違うコンディションでのスタートとなった。37号車のアンドレア・カルダレッリが早々にコースイン。6号車の大嶋、1号車の立川、36号車の中嶋も続き、39号車は石浦に変わってオリバー・ジャービスがステアリングを握る。
走行開始から1時間が過ぎたところで、トラブルによりコース上にストップした車両が出たためセッションは7分ほど赤旗中断となった。このタイミングで1号車は平手晃平にドライバー交代。36号車は、第3ドライバーへの抜擢が発表されたばかりの平川亮に交代し、9周ほどの周回を重ねた。
No.36 PETRONAS TOM'S RC F
セッション後半は、各チームともレースを想定してのロングスティントでのテストやセットアップを順調に進めていき、6号車の大嶋が1'21.649で5番手、36号車(中嶋/1'21.701)が7番手、39号車(ジャービス/1'21.800)と37号車(伊藤/1'21.847)が8〜9番手、1号車(平手/1'21.957)が11番手で、セッション2が終了。
公式テスト1日目の総合トップタイムは、午前中に39号車の石浦がマークした1'21.072となった。またGT300クラスでも、新田守男がドライブするNo.31 OGT Panasonic PRIUSがトップタイムとなる1'27.847をマークしている。公式テストは明日16日(日)も行われ、午前と午後に2時間ずつの走行が予定されている。
公式テスト1日目 GT500トップタイム
No.39 DENSO KOBELCO RC F 石浦宏明:
39号車でのテストは今回で4回目になるんですけど、僕自身は開発から携わっているので、やっとここまできたなという感触です。(開発車両のテスト走行を始めた)半年前と比べると考えられないぐらいクルマが進化しています。もちろん突き詰めていくとまだまだ問題点はありますけど、今回のテストでは例年シーズン前に行っているテストメニューをこなせるクルマになっています。トップタイムが出た周も実はプッシュしていたわけじゃなかったんですけど、4月の開幕戦に近いコンディションの中で僕らの調子がいいというのは嬉しいですね。午後のセッションはオリバー(・ジャービス)がずっとロングランのテストをしていたんですが、僕らとしてはレースラップをもっと速くできるよう、これからそのバランスを探っていこうと思っています。
No.36 PETRONAS TOM'S RC F 中嶋一貴:
今回が36号車のシェイクダウンになりましたけど、これまでにも開発車両に乗ったことはあったので「なんとなくこんなものかな?」という感覚はありました。他車より遅れてきた分、LEXUS Racingの他のチームからのデータもあってしっかりと作り込みもされていると思いますし、最初からトラブルなく走れています。フィーリングも決して悪くはなかったんですけど、今回のテストでもっとクルマのセットアップ等を進めていきたいと思います。遅れた分を取り戻すことはできませんけど、その遅れをカバーできるように限られた中で対応していければいいなと思っています。
公式テスト1日目 GT300トップタイム
No.31 OGT Panasonic PRIUS 新田守男:
2014年型は去年のクルマに比べてハイブリッドのシステム関係も少し改良していますし、ドライバーとして(昨年までのクルマと)一番大きな違いはパドルシステムになったということが挙げられますね。クルマを扱うのが非常に楽になりましたし、パフォーマンスを引き出しやすくなりました。あとはウイングなどの空力関係が見直されています。今日のテストではトラブルもなく順調に走れているんですが、周りのクルマを見てもまだまだこんなパフォーマンスではないと思うので、僕たちのクルマももっともっと良くしていかなくちゃいけないなと思います。去年は1勝できましたけどトラブルもあって、本来自分たちが理想とするクルマの動きにもっていけなかったので、今年はどういう方向に煮詰めていけばいいのかが見えてきた感触はあります。
SUPER GT 2014年 公式テスト 1日目(03.15)岡山結果:GT500
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 1回目 | 周回 | 2回目 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 39 | DENSO KOBELCO RC F | 石浦 宏明 オリバー・ジャービス | 1'21.072 | 25/45 | 1'21.800 | 57/57 |
2 | 12 | カルソニックIMPUL GT-R | 安田 裕信 JP・デ・オリベイラ | 1'21.491 | 29/52 | 1'21.103 | 55/58 |
3 | 23 | MOTUL AUTECH GT-R | 松田 次生 ロニー・クインタレッリ | 1'21.386 | 15/54 | 1'21.122 | 65/66 |
4 | 100 | RAYBRIG NSX CONCEPT-GT | 小暮 卓史 武藤 英紀 | 1'21.856 | 27/37 | 1'21.362 | 48/48 |
5 | 24 | D'station ADVAN GT-R | ミハエル・クルム 佐々木 大樹 | 1'22.366 | 52/53 | 1'21.639 | 50/63 |
6 | 6 | ENEOS SUSTINA RC F | 大嶋 和也 国本 雄資 | 1'21.706 | 8/49 | 1'21.649 | 54/54 |
7 | 17 | KEIHIN NSX CONCEPT-GT | 塚越 広大 金石 年弘 | 1'22.664 | 27/47 | 1'21.673 | 53/53 |
8 | 36 | PETRONAS TOM'S RC F | 中嶋 一貴 ジェームス・ロシター 平川 亮 | 1'22.177 | 43/43 | 1'21.701 | 60/62 |
9 | 37 | KeePer TOM'S RC F | 伊藤 大輔 アンドレア・カルダレッリ | 1'22.037 | 51/51 | 1'21.847 | 48/49 |
10 | 46 | S Road MOLA GT-R | 本山 哲 柳田 真孝 | 1'23.966 | 14/28 | 1'21.879 | 28/53 |
11 | 1 | ZENT CERUMO RC F | 立川 祐路 平手 晃平 | 1'22.614 | 11/37 | 1'21.957 | 50/51 |
12 | 32 | Epson NSX CONCEPT-GT | 中嶋 大祐 ベルトラン・バゲット | 1'23.121 | 27/39 | 1'22.174 | 24/43 |
13 | 18 | ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT | 山本 尚貴 ジャン・カール・ベルネ | 1'22.501 | 40/60 | 1'22.773 | 59/61 |
14 | 8 | ARTA NSX CONCEPT-GT | ヴィタントニオ・リウッツイ 松浦 孝亮 | 1'23.268 | 33/37 | 1'23.367 | 25/33 |
SUPER GT 2014年 公式テスト 1日目(03.15)岡山結果:GT300
順位 | No. | 車名 | ドライバー | 1回目 | 周回 | 2回目 | 周回 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 31 | OGT Panasonic PRIUS | 新田 守男 嵯峨 宏紀 | 1'30.213 | 30/33 | 1'27.847 | 32/49 |
2 | 65 | LEON SLS | 黒澤 治樹 峰尾 恭輔 | 1'27.883 | 30/43 | 1'29.957 | 4/37 |
3 | 88 | マネパ ランボルギーニ GT3 | 織戸 学 青木 孝行 | 1'28.864 | 13/20 | 1'28.298 | 24/47 |
4 | 11 | GAINER DIXCEL SLS | 平中 克幸 ビヨン・ビルドハイム | 1'28.386 | 35/49 | 1'28.575 | 15/42 |
5 | 21 | Audi R8 LMS ultra | リチャード・ライアン 藤井 誠暢 | 1'28.762 | 10/34 | 1'28.423 | 11/31 |
6 | 360 | OKINAWA IMP・RUN UP GT-R | 田中 篤 吉田 広樹 藤田 竜樹 | 1'29.412 | 28/36 | 1'28.527 | 31/48 |
7 | 5 | マッハ車検 with トランスフォーマー30th | 玉中 哲二 山下 潤一郎 平峰 一貴 | 1'29.912 | 10/50 | 1'28.532 | 48/49 |
8 | 0 | MUGEN CR-Z GT | 中山 友貴 野尻 智紀 | 1'28.623 | 24/58 | 1'28.904 | 38/55 |
9 | 61 | SUBARU BRZ R&D SPORT | 佐々木 孝太 井口 卓人 | 1'29.536 | 34/40 | 1'28.769 | 44/44 |
10 | 3 | B-MAX NDDP GT-R | 星野 一樹 ルーカス・オルドネス | 1'29.509 | 14/47 | 1'28.812 | 26/54 |
11 | 4 | グッドスマイル 初音ミク Z4 | 谷口 信輝 片岡 龍也 | 1'28.946 | 31/54 | 1'29.172 | 58/59 |
12 | 10 | GAINER Rn-SPORTS SLS | 植田 正幸 山内 英輝 | 1'30.568 | 11/49 | 1'28.996 | 36/53 |
13 | 55 | ARTA CR-Z GT | 高木 真一 小林 崇志 | 1'29.228 | 19/34 | 1'29.072 | 34/36 |
14 | 33 | Porsche Team KTR | 都筑 晶裕 | 1'30.161 | 14/29 | 1'29.400 | 37/38 |
15 | 86 | JLOC ランボルギーニ GT3 | 山西 康司 細川 慎弥 エイドリアン・ザウグ | 1'29.446 | 44/46 | 1'29.990 | 8/19 |
16 | 67 | STP TAISAN GT-R | 横溝 直輝 密山 祥吾 | 1'29.563 | 40/44 | 1'30.399 | 31/38 |
17 | 9 | PACIFIC NACポルシェwith DR | 白坂 卓也 飯田 太陽 | 1'29.645 | 33/35 | 1'30.596 | 32/41 |
18 | 2 | シンティアム・アップル・MP4-12C | 高橋 一穂 加藤 寛規 | 7'42.585 | 1/ 1 | 1'29.706 | 7/48 |
19 | 22 | グリーンテック SLS AMG GT3 | 和田 久 城内 政樹 | 1'30.148 | 6/38 | 計測出来ず | |
20 | 60 | TWS LM corsa BMW Z4 | 飯田 章 吉本 大樹 佐藤 晋也 | 1'30.397 | 41/42 | 1'30.317 | 14/19 |
21 | 50 | WAKO'S Exe Aston Martin | 加納 政樹 安岡 秀徒 ナニン・インドラパユーング | 1'30.611 | 13/24 | 1'40.627 | 2/ 2 |
22 | 48 | DIJON Racing GT-R | 高森 博士 田中 勝輝 富田 竜一郎 | 1'31.908 | 31/46 | 1'30.786 | 21/43 |
23 | 30 | IWASAKI apr GT-R | 岩崎 祐貴 影山 正美 | 1'31.297 | 7/ 7 | 出走せず |