メニュー

SUPER GT 2015年 第4戦 富士 決勝

2位表彰台を獲得したZENT CERUMO RC F 38号車の立川祐路と石浦宏明

立川祐路/石浦宏明組 LEXUS RC Fが2位表彰台獲得

 富士スピードウェイでSUPER GT第4戦が行われ、立川祐路/石浦宏明組のZENT CERUMO RC F 38号車が、2戦連続のポールポジションから首位を逃げ、惜しくも終盤かわされたものの、2位フィニッシュを果たした。

スタートシーン  前日の予選日とは打って変わって強い日差しの下、夏らしい暑さでのレースとなった。
 午後3時、恒例となった白バイとパトカーの先導によるパレードランに続き、66周、300kmのレースがスタート。ポールポジションの38号車は立川がスタートを担当し、首位のポジションをキープすると共に、1周目から後続を引き離していった。
 3番手スタートのPETRONAS TOM'S RC F 36号車ジェームス・ロシターも前を走るNSX 8号車に詰め寄り、3周目のストレートエンドでインをさして2位に浮上。LEXUS RC Fが1-2体制に。首位の38号車は12周目には2位に5秒もの大差をつけての独走態勢となった。
 一方、後方では9,12番手からスタートし、8位、9位へポジションを上げていたENEOS SUSTINA RC F 6号車とKeePer TOM'S RC F 37号車が混戦の中で接触。スピンを喫した6号車は車両にダメージ。37号車もこの接触でドライブスルーペナルティを科され、大きく順位を落としてしまった。

 中盤に入り、各チーム給油とドライバー交代、タイヤ交換のために続々とピットへ。36周目に最後まで引っ張ったWedsSport ADVAN RC F 19号車と37号車がピットへ向かうと、再び38号車が首位、36号車が2位へと復帰した。
 しかし、ピットで一気に順位を上げてきたGT-R 1号車が猛烈な勢いで追い上げ、38周目に伊藤大輔の駆る36号車との激しい2位争いに。39周目に36号車は惜しくもかわされ、3位に後退してしまった。
 GT-R 1号車の勢いは止まらず、首位の38号車石浦宏明にも追いつくことに。石浦は絶妙なブロックで首位をキープ。テール・トゥ・ノーズでの首位争いが数周にわたって続いた。

MOTUL AUTECH GT-R 1号車と激しいトップ争いをするZENT CERUMO RC F 38号車  終盤戦に入ると、ノーハンデのGT-Rの24号車がハイペースでの追い上げを見せ、36号車は56周目にかわされ4位へ。後続との4位争いを繰り広げた36号車は、最終コーナー立ち上がりで接触し、スピン。7位までポジションを落とすこととなってしまった。
 翌周、ストレートでGT300車両がタイヤバーストに見舞われ、ボディの破片が大量にストレート上に散らばることに。破片を踏んでのパンクを避けるべく、ラインを選んでの厳しいバトルとなった。
 首位を逃げる38号車石浦の後方では、GT-R同士の2位争いの末に、圧倒的に速さで勝る24号車が先行。残り5周のストレートで、38号車も24号車にかわされ、2位へとポジションを落としてしまった。
 再び追う1号車との2位争いになった38号車石浦だったが、このバトルは最後まで凌ぎきり、2位でチェッカー。開幕戦に続く、今季2度目の表彰台を獲得した。
 36号車は7位、DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が9位、19号車が10位でフィニッシュし、ポイント獲得となった。

 好天に恵まれた今年の夏のGT富士戦は、暑さの中、タイヤトラブルや接触の多発する荒れたレースとなったが、最後まで各所でバトルが白熱し、3万6千人ものファンがGTレースの迫力を満喫した。
 LEXUS GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 立川祐路:
「無心でスタートして、300クラスに追いつくまでに逃げておこうと思っていたが、その作戦はうまく行き、タイヤも想像通りの状況で、とりあえず自分たちの中ではイメージ通り順調だった。最後はちょっと予想外の展開にはなったが、全員がノーミスだったし、何より石浦が良く頑張ってくれた。彼の頑張りが無ければ4位くらいだっただろう。1号車に追いつかれた時点で行かれると思っていたので、よく頑張ったと思う。優勝はしたかったが、全員が出来る以上のことをしたレースだった。目標はあくまでもチャンピオンなので、ランキング下位に沈んでいたものがその権利のある位置まで戻って来られたと思っている。クルマの調子は最近とても良くなっているので、今回の表彰台が後半戦の勝負に繋がると思う」

ZENT CERUMO RC F 38号車 ドライバー 石浦宏明:
石浦宏明と豊田章男社長、くま吉、チェカ 「終盤、後続が36号車から1号車に変わった時は、走っているうちにパターンが読めて来たので、セクター3を抑えてしまえば最後まで抑えきる自信はあった。しかし、その後ものすごい勢いで24号車が来たので、1号車もあっさり抜かれたところを見ると、抑えるのは難しいのかなと思い、状況的にもトラクションもストレートスピードも負けていたので、そこは仕方ないとチームも自分も納得した。ただ気が抜けて更に抜かれないように気をつけた。最後は12号車が来たが、残り2周だったので大丈夫だった。予選がうまく行っても勝てないのがGT。前回、トラブルでリタイアし、さすがにそろそろポイントも欲しいと思っていた所だったので、半分満足、半分悔しいレースと言えるが、自分たちの中で出来ることは全てやった結果だ」

SUPER GT 2015年 第4戦 富士 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
124D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
佐々木 大樹
ミハエル・クルム
661'31.3601:44'07.199YH
238ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
661'30.8001:44'11.903BS22
312カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
661'32.0131:44'12.964BS54
41MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
661'30.9361:44'14.194MI52
5100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
661'31.5641:44'19.816BS30
615ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
オリバー・ターベイ
661'31.6901:44'27.980BS18
736PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
661'31.0421:44'29.690BS28
817KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
武藤 英紀
661'31.5261:44'36.003BS38
939DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
平手 晃平
ヘイキ・コバライネン
661'31.5701:44'37.932BS32
1019WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
661'32.0591:44'48.845YH14
1164Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
661'32.1671:44'56.172DL
1237KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
A.カルダレッリ
平川 亮
661'31.6441:45'10.744BS60
136ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
651'31.8671:44'43.205BS38
1446S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
651'31.6101:44'52.798MI48
8ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
431'31.2161:08'25.289BS16