特派員「キャプテンフォーミュラ」です。今回は先週富士スピードウェイで行われたFTRS(Formula Toyota Racing School)を少しですがご紹介したいと思います。
2010年8月24日(火)から26日(木)の3日間、富士スピードウェイのショートサーキットでFTRSが開校されました。その2日目、25日(水)を見学してきました。
そもそもFTRSは1995年にスタートし、15年以上の歴史のあるドライバー育成プログラムです。将来世界で日本でモータースポーツのトップカテゴリーで活躍するレーシングドライバーの発掘と育成を目的としています。これまでにも、小林可夢偉選手、中嶋一貴選手、平手晃平選手、石浦宏明選手、大嶋和也選手が、このFTRSの受講生で、さらにひとつ上のTDP(Toyota Young Drivers Program)にステップアップし、皆さんご存知の通り、国内外のモータースポーツで活躍をしてくれています。
そこに、参加者2名にひとりづつ専任講師が付くのですが、その講師が、黒澤琢弥さん、影山正彦さん、竹内浩典さん、山路慎一さん、土屋武士さん、石浦宏明さんと、SGTチーム監督・ドライバーが含まれているんです。
12名の参加者の平均年齢は16.6歳。当然、普通免許をまだ持っていない参加者の方が多いんです。が、カートレースではいろいろな大会の優勝者であったりと、モータースポーツ歴はみなさん結構な年数を積んでいる若者たちです。
一日のスタートは、準備体操から。ランニングもして体をほぐします。
初日はマニュアル車を初めて乗るのに戸惑った参加者も、二日目には慣れてぐんぐんとスピード走行に入っていきます。2グループに分かれて、6台での走行です。まずはエンジン回転数を低くし、スピードを落として、何度も何度も同じコースの反復走行。徐々にエンジン回転数を上げて、フルブレーキングの練習をしたりと。
お昼も、お弁当を食べながらも、講師が参加者にアドバイス。講師も指導に熱が入ります。石浦講師はステアリングの扱いについてアドバイスしているようですね。
石浦講師は、サーキット走行の前にも、座学の先生役も務めてくれていました。自身も生徒としてこのFTRSで学んだことのある石浦選手からは、自分が先輩から教わったことを今度は自分が伝える番だという気持ちがひしひしと出ていました。
関谷校長も、コース全体が見渡せるコントロールタワーから無線で指示を出しながらの指導です。
この日のコースでの締めくくりは、一日自分たちが使用したファーミュラカーの清掃です。きれいに磨いて、明日に備えます。
参加した12名の皆さんは、期待と緊張でこのスクールに臨み、そして多くのすばらしい、貴重な体験をした3日間だったと思います。
何年か後に、F3・フォーミュラ日本・SGTといった舞台で活躍するドライバーの中に、今回のFTRSに参加した若武者が含まれているかもしれません。
なお、今年のFTRSの様子は、8月31日(火)のCSフジのTMN(Toyota Motorsports Network)でも紹介がされる予定ですので、見てみてください。