メニュー

SUPER FORMULA 第1戦 鈴鹿サーキット プレビュー

新名称となったSUPER FORMULAがついに開幕 更に速さを増した国内最高峰フォーミュラでの激戦に期待

新名称となったSUPER FORMULAがついに開幕
更に速さを増した国内最高峰フォーミュラでの激戦に期待

アジア地域最高峰のフォーミュラレースを目指し名称変更

お披露目されたSUPER FORMULAのロゴ  4月13日(土)~14日(日)の両日、三重県北部、鈴鹿市に位置する鈴鹿サーキットで、フォーミュラレースシリーズ「SUPER FORMULA」の開幕戦「鈴鹿2&4レース」が開催される。
 同シリーズは昨年までフォーミュラ・ニッポンの名称で国内最高峰のフォーミュラレースとして行われてきたが、アジア地域への展開を目指し、名称を「SUPER FORMULA」に変更。今年は第5戦に、初開催となる韓国・インジェ・オートピアでの大会が組み込まれた。
 使用するシャシー及びエンジンは昨年までのものと同様だが、タイヤのスペックが変わったことで、オフシーズンに行われたテストでは大幅にタイムがアップ。多くの車両がこれまでのコースレコードを更新し、同じコースで戦われたF1にも匹敵する速さを見せた。トヨタは今季も、過去3年連続でチャンピオンを獲得している「RV8K」エンジンを7チーム11台に供給する。
 今大会は昨年までよりも長い、1レース300kmで争われるため、燃料戦略も見所。燃料タンクの容量から、必ず1度の給油は必要となるが、戦略次第では2回ピットストップも考えられる。

チャレンジングでドライバーにも人気の高い国際サーキット

鈴鹿サーキットコース図  開幕戦が開催される鈴鹿サーキットは言わずと知れた日本を代表する国際サーキットの一つ。F1日本グランプリや二輪の8時間耐久レースの開催など、長い伝統を持ち、世界的にも有名なサーキットだ。
 シリーズでの鈴鹿戦は、開幕戦と最終戦の年2回開催されており、名勝負が数多く行われてきた。
 世界的に見ても珍しい、立体交差を持ち8の字状に周回するコースは、前半がS字コーナーなどのテクニカルセクション、後半はバックストレートから超高速コーナーの130Rへと続くハイスピードセクションとを併せ持つ、チャレンジングなレイアウトでドライバーの人気も高い。1周5.807kmは、日本のサーキットでは最長。

市街地に近く、アクセスは良好。遊園地も併設

 国内のサーキットでは珍しく、比較的市街地の近くに位置し、自家用車でも、公共交通機関でもアクセスは容易。特に公共交通機関では、近鉄名古屋線の白子駅から路線バスが出ている他、伊勢鉄道ではその名も鈴鹿サーキット稲生駅があり、徒歩でもアクセス可能だ。
 自家用車でのアクセスも東名阪自動車道鈴鹿IC、伊勢湾岸自動車道みえ川越IC、東名阪自動車道の亀山ICなどが利用できる。サーキットのHPでは推奨ルートや駐車場マップ、渋滞マップが用意されている他、モバイル駐車場情報も配信されているので、上手く利用したい。
 また、サーキット内に遊園地「モートピア」や温泉などのレジャーランドが併設されているのも特筆すべき点だ。ランドマークでもある観覧車からはサーキットが一望できる他、モータースポーツファンにはたまらない施設も。子供も一緒に楽しめる乗り物のアトラクションが数多く用意されている。

ベテラン対若手の戦い。新人&スポット参戦ドライバーにも注目!

昨年の開幕戦で優勝を飾った中嶋一貴  昨年のタイトル争いは、最後の最後までもつれた接戦の末に、シリーズ2年目の中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が最終戦で劇的な逆転勝利を挙げ、初のチャンピオンを獲得した。
 今季も松田次生(Lenovo TEAM IMPUL:2007、2008年)、ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans/2009年)、J.P.デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL:2010年)、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S:2011年)に中嶋一貴を加えた過去6年のチャンピオンが勢揃い。そしてこれを迎え撃つ平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)や国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)ら若手との対決が期待される。
 加えて、今季新たにSUPER FORMULAにステップアップする期待の新人が平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。昨年FCJとかけもちで初参戦した全日本F3で、デビュー戦勝利から、前半の9戦で7勝という圧倒的な強さを見せ、タイトルを獲得。いきなりの最高峰フォーミュラへのステップアップだが、オフシーズンのテストでも好タイムをマークするなど大型新人ぶりを発揮している。
 また、今大会はWEC(世界耐久選手権)と同一週末の開催というスケジュールの都合上、ロッテラーとデュバルは出場せず(中嶋一貴はSUPER FORMULAを優先)、代わりにトムスの2号車はジェームス・ロシター、ルマンの8号車はアンドレア・カルダレッリがドライブする。2人とも、若手ながらF1でのテストドライブなどフォーミュラでの経験は豊富なドライバーだけに、その走りに注目だ。