SUPER FORMULA 第4戦 ツインリンクもてぎ プレビュー
シーズン折り返しの第4戦はもてぎで開催
今季2連勝中と絶好調のロッテラーを止めるのは?
8月3日(土)~4日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでスーパーフォーミュラの第4戦「もてぎ2&4レース」が開催される。
年間7戦でシリーズ戦が組まれているスーパーフォーミュラも、折り返しを迎えた。加えて、第5戦として予定されていた韓国・インジェラウンドが中止となったため(代替開催については検討中)、シリーズ終盤戦へ向け、一戦あたりの重要度は更に高くなるものと考えられる。
今季のスーパーフォーミュラは、開幕戦こそ落としたものの、第2戦オートポリス、第3戦富士と2戦連続でアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が勝利を飾り、圧倒的な強さを見せている。加えて、ロッテラーはもてぎを得意としており、誰がロッテラーを止めるかが注目のポイントとなりそうだ。
珍しいオーバル併設のテクニカルコース
1997年オープンと比較的新しい施設であるツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。
ロードコースではSUPER GTの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。
観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに飛んでいる。
施設、周辺観光や宿泊も充実
栃木県と茨城県の県境に近い山中に位置するため、基本的には自動車でのアクセスとなるが、週末のみJR東北新幹線の宇都宮駅、JR常磐線の水戸駅の両方からサーキット行きの路線バスが出ている。但し本数が限られているので注意。また、最寄り駅である真岡鐵道の茂木駅からタクシーなら15分ほど。
自家用車では常磐道の水戸から30km、東北道の宇都宮から40km程となっており、定番のアクセスルートだったが、近年は北関東道の開通や、水戸北スマートICからのアクセス(ETCが必要)など、更に便利になっている。但しサーキット周辺の渋滞は考慮したい。
ツインリンクもてぎ内には、子供向けの様々なアトラクションが用意されており、家族連れでも楽しめる。特に、今年オープンしたメガジップラインつばさは、森からサーキットへとダイナミックな空中散歩が体験できるアトラクション。モータースポーツファンには、ホンダコレクションホールも見逃せない。
宿泊は、サーキット内にホテルがある他、キャンプも可能。近隣茂木町内の宿泊施設や、水戸、宇都宮まで入れれば、宿泊に困ることはないだろう。
近隣駅である茂木駅は第3セクターの真岡鐵道の駅。この路線はSL(蒸気機関車)の運行でも有名で、そちらを観光に組み込むのも良いだろう。
ロッテラーかオリベイラか。日本人ドライバーの活躍は?
今季は1戦のみだが、昨年まで年間2戦が行われていたもてぎ戦。現行車両で戦われた2009年以降の9戦(2011年最終戦は2レース制)中、ロッテラーは4勝(通算6勝)、7回の表彰台と非常に得意としている。これに次ぐ成績を収めているのが3勝のジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)。特に夏のもてぎ戦では過去2連勝中。ちなみに、オリベイラが勝った3レースは、全てロッテラーが2位に入っている。
このもてぎで圧倒的に強い2人を止めるのは誰か。その最先鋒に挙げられるのが中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)。一昨年の参戦以来、もてぎでは5戦中4戦で表彰台に上がる速さを見せており、外国人ドライバーに割って入る活躍に期待がかかる。
尚、ツインリンクもてぎでは、今大会開催直前の7月31日(水)、8月1日(木)に2014年から使用される新型車両、SF14のテスト走行が予定されており、7月の富士スピードウェイでのシェイクダウン時にステアリングを握った中嶋一貴に加え、今回はアンドレ・ロッテラーもテストに参加するとアナウンスされている。