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SUPER FORMULA 第6戦 スポーツランドSUGO プレビュー

約2ヶ月ぶり開催の舞台は東北・SUGO 残り2戦となったタイトル争い、好調ロッテラーを止めるのは誰か

約2ヶ月ぶり開催の舞台は東北・SUGO
残り2戦となったタイトル争い、好調ロッテラーを止めるのは誰か

アンドレ・ロッテラーと中嶋一貴  9月28日(土)~29日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラの第6戦が開催される。
 第5戦として予定されていた、韓国・インジェ大会が中止となったため、約2ヶ月ぶりの開催となるスーパーフォーミュラ。第6戦の舞台は東北・杜の都仙台近郊の山中に位置するテクニカルコース、スポーツランドSUGOだ。
 今季のスーパーフォーミュラは、WEC出場のために開幕戦を欠場しているアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が3戦のみの出場ながら2勝、2位1回と圧倒的な強さでランキング首位につけている。これを追うランキング2位も、同じく開幕戦を欠場しながら3戦連続表彰台のロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)。
 1戦欠場の外国人勢がシリーズを席巻する中、前半戦不調と不運に見舞われていたディフェンディングチャンピオンの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)がようやく前戦もてぎで勝利し、復活の狼煙を上げることとなった。
 第5戦が中止になったことで、ポイントのかかるシリーズ戦は、今大会を含めわずか2戦。今大会はタイトル争いにおいて、非常に重要な一戦となることは間違いない。

東北の山間に位置するテクニカルコース

スポーツランドSUGOコース図  舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。
 バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に実感出来る。

東北の自然や味覚を存分に味わえる

 自家用車、レンタカーであれば、東北道の村田インターからわずか15分と、アクセスは容易。北側からのアクセスなら仙台南インターでもそれほど時間はかからない。
 近郊には駅がないため、公共交通機関でのアクセスの場合は、JR仙台駅西口から出ている、宮城交通の臨時バスを利用することになる。空路の場合は仙台空港から仙台駅へのバスもあるが、空港の方がサーキットに近いので、直接タクシーで行ってしまうのも手だ。
 宿泊などは、東北最大の都市、仙台が近いのでそちらを利用するのが便利。自然を満喫するなら蔵王周辺の温泉や、日本三景の一つである松島との観光を組み合わせるのもいいだろう。地元村田町はそら豆が特産。仙台名物の牛タンや三陸の海の幸など、グルメも楽しみたい。

天候も気になるSUGOラウンド。若手の活躍にも期待

ロイック・デュバル  昨年のSUGO大会は雨の中、ウェットでの戦いとなり、デュバルが3位、中嶋一貴が5位、オリベイラ6位と、トヨタ勢が苦戦を強いられたレースとなった。しかし、決してSUGOはトヨタ勢にとって相性の悪いコースではない。2011年はロッテラーが勝利を挙げ、トヨタエンジンがトップ3を独占している。
 昨年は天候がレースの内容に大きく影響したが、今年も、週末に台風が接近するとの予報が出ており、山中のコースだけに、変わりやすい天候で波乱が起こる可能性もある。各チーム、天気予報とレーダーをにらんでのレースとなるかも知れない。
 また、ここSUGOは、若手の活躍も期待されるコース。2011年にルーキーの国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が5位フィニッシュを果たし、初のポイントを獲得。チームメイトの平手晃平(P.MU/CERUMO・INGING)も、デビューイヤーの2008年に5位、2009年には3位表彰台に上った。2010年には、2年目の大嶋和也が初優勝を飾っている。
 注目のルーキー、平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)にとってのSUGOは、昨年全日本F3のタイトルを決めたコースではあるが、レース自体は3レース中2レースでスピン、3位表彰台1回のみという、不満の残る結果に終わっている。若手の活躍が目立つSUGOラウンドで、昨年の結果を吹き飛ばす、イキの良さを見せて欲しいところだ。