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スーパーフォーミュラ 2014年 第3回公式テスト1日目(03.19)
富士スピードウェイ

トップタイムをマークしたNo.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)

アンドレ・ロッテラーがトップタイムをマーク
トヨタエンジン勢が上位を占める

No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)
No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
(LENOVO TEAM IMPUL)
 3月19日(水)、第3回スーパーフォーミュラ公式テストが富士スピードウェイで行なわれ、トヨタエンジンを使用する11台が参加した。2月18~19日に予定されていた第1回公式テストが降雪により中止となったため、同サーキットでは今シーズン初めてのテストとなる。テストは2日間で行われ、明日20日(木)は当初の予定から時間が変更となり、午前10~12時と午後2~4時半の2セッションが予定されている。

 セッション1は午前10時にスタート。気温は6度、路面温度7度とそれぞれ低く、コース上には昨日降った雨が若干残っている状況下での走行開始となった。シーズン初のフル参戦となるNo.3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)とトップフォーミュラ2年目となるNo.7 平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、ルーキーのNo.18 中山雄一(KCMG)、そしてLENOVO TEAM IMPULの2台(No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ/No.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン)が早々にコースイン。それに、P.MU/CERUMO・INGINGのNo.38 石浦宏明とNo.39 国本雄資、No.62 嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)も続き、チェック走行を終えた車両から連続走行を開始、タイヤを温めながらタイムを上げていく。

 セッション開始30分を過ぎ、石浦が1'24.881のトップタイムをマークすると、翌周にはさらにタイムを伸ばし1'24.531に更新。ここでNo.37 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)がコースイン、4周目には石浦のタイムを上回る1'24.119を出してトップへ立つと、さらにタイムを縮めて1'23.443をマークする。No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)とNo.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)も走行を開始。ロッテラーは走り出しからベストラップを重ね、6周目に1'23.656で中嶋に次ぐ2番手タイムを記録する。

No.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
No.8 ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
 セッション後半、TEAM IMPULの2台が揃ってタイムアップを果たし、オリベイラ、カーティケヤンが1-2体制に。CERUMO・INGINGのふたり(石浦/1'23.592 4番手)、(国本/1'23.732 7番手)もタイムを更新。上位1~7番手をトヨタエンジンユーザーが占めた。
 セッション終了15分前、コカ・コーラコーナー先のストップ車両回収のために赤旗が提示される。約10分後に走行が再開されるも、直後にロシターが2コーナー先でクラッシュ、再び赤旗となり、そのままセッションが終了した。

 気温8度、路面温度9度というコンディションのなか、午後2時にスタートしたセッション2。走行開始しばらくは各車ともにタイヤを温めながら徐々にタイムアップを図っているため、順位はめまぐるしく入れ替わる。そんな中、中嶋が1'23.838で2番手に浮上、翌周にはさらにタイムを更新し、これまでのコースレコード(1'22.718)を上回る1'22.662をたたき出す。その後、セッション開始から1時間を迎えるタイミングでデュバルが中嶋のタイムを上回る1'22.525でコントロールラインを通過。その直後、ダンロップコーナー2つ目のアウト側にストップ車両が出たため赤旗中断となった。

No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
No.2 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
 午後3時05分に走行が再開されると、4度の赤旗を挟んでめまぐるしくトップが入れ替わり(オリベイラ→デュバル→平川→ロッテラー→中嶋→デュバル→オリベイラ)、レコードタイムが次々と更新されていった。

 6度目の赤旗後、残り15分でセッション再開されると各車が最後のタイムアタックへ。そんな中、ロッテラーが渾身のアタックで1'21.554の驚異的なタイムをマーク。これが公式テスト1日目のトップタイムとなった。2番手にはオリベイラ(1'21.929)が続き、以下、デュバル、中嶋、国本、平川、カーティケヤンの順で上位7台をトヨタエンジンユーザーが占める形となった。

第3回公式テスト 1日目トップタイム
No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S):

No.36 アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)
今日のテストはトップタイムで終われて良かったです。クルマのセットアップもいろいろとトライして、クルマについての理解も深められたので良かったと思います。今年もTOM'Sというすごくいいチームと仕事ができることを光栄に思っているし、もちろん目標はチャンピオンを獲ること。前回の鈴鹿テストでも、今回の富士のテストでも自分たちが速いことを確認できたし、ベースのポテンシャルも高いと思うので戦う準備はできています。

No.7 平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans):
途中までは調子良かったんですけど、最後にニュータイヤを履いた時に寒くてグリップが上がらずタイムが出せませんでした。でも、アンドレ(・ロッテラー)選手はそれでもきっちりタイムを出しているのでまだまだ僕たちには足りない部分があるんだと思います。第1戦から勝つというのはなかなか難しいと思いますけど、第1戦から勝つ気でいきます。去年後半の鈴鹿と富士では予選で失敗してしまったので、まずは予選で2列目までにいけるように、そして今シーズン中に勝てるように頑張っていきたいと思います。

No.18 中山雄一(KCMG):
No.18 中山雄一(KCMG)
前回の鈴鹿テストで初めてこのクルマに乗った時にはクルマの力をうまく引き出せずにいたんですけど、この富士ではクルマの限界まで到達することができました。前回テストではロイック(・デュバル)選手とかTOM'Sのふたりとはすごく差が開いてしまっているので、まずはそこをツメていくことを目標にしたいですね。F3からステップアップをして1年目で表彰台争いをするのは難しいことだと思いますし、ピットストップやレース距離についても初めての経験になりますが、今までの経験を活かしていきたいです。

No.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(LENOVO TEAM IMPUL):
セットアップも順調に進んでいるし、富士は以前走ったことがあるので良い感触を得ています。まだ開幕戦の鈴鹿までにツメていかなければならないことはあるけど、テストでいいセットアップを見つけて、みなさんにいいレースをお見せしたい。久しぶりの日本でのレースになりますが、毎レース、自分の100%でプッシュして、ベストを尽くしたいと思います。今年は新しいクルマになって、すごくエキサイティングなクルマだし、すごく速くなってF1に近いタイムも出るし、ファンのみなさんにも楽しんでほしいですね。

No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING):
No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)と立川祐路監督
(新しいクルマで)今回初めて富士を走って、走り始めはクルマのバランスがあんまり良くなかったんですけど、セットアップを変えて徐々に良くなってきています。鈴鹿での開幕戦は金曜日にも走れるし、土曜日にはフリー走行があるので、前回の鈴鹿テストで悪かった部分をチームと一緒にしっかりツメていって予選ではポールを獲りたいですね。ポールからスタートすれば決勝もチャンスが広がると思うので、優勝も視野に入れていいレースができるようにしたいです。去年はJAF GPでは勝てたんですけど、シリーズ戦では勝つことができなかったので今年はまず1勝を目標にします。

  • No.1 中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)
  • No.18 中山雄一(KCMG)
  • No.18 中山雄一(KCMG)
  • No.62 嵯峨宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)
  • No.39 国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)
  • No.3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)
  • No.3 ジェームス・ロシター(KONDO RACING)
  • No.7 平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)
  • No.38 石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)
  • LENOVO TEAM IMPULのピット
  • No.19 ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラとNo.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(ともにLENOVO TEAM IMPUL)
  • No.20 クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(LENOVO TEAM IMPUL)

スーパーフォーミュラ 2014年 第3回公式テスト
富士スピードウェイ 1日目(03.19)結果

順位No.ドライバーチーム/エンジンタイム周回数
136アンドレ・ロッテラーPETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A
1'21.554201.422km/h78
219ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLENOVO TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A
1'21.9290.375109
38ロイック・デュバルKYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A
1'22.0110.45773
437中嶋 一貴PETRONAS TEAM TOM'S
TOYOTA RI4A
1'22.0580.50492
539国本 雄資P.MU/CERUMO·INGING
TOYOTA RI4A
1'22.2320.67874
67平川 亮KYGNUS SUNOCO Team LeMans
TOYOTA RI4A
1'22.2690.715100
720クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤンLENOVO TEAM IMPUL
TOYOTA RI4A
1'22.3690.815104
840野尻 智紀DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-414E
1'22.8391.28593
938石浦 宏明P.MU/CERUMO·INGING
TOYOTA RI4A
1'22.9431.38955
1032小暮 卓史NAKAJIMA RACING
Honda HR-414E
1'22.9491.39593
1110塚越 広大HP REAL RACING
Honda HR-414E
1'23.0461.49255
1262嵯峨 宏紀TOCHIGI Le Beausset Motorsports
TOYOTA RI4A
1'23.1501.59679
1311ヴィタントニオ・リウッツィHP REAL RACING
Honda HR-414E
1'23.2061.65274
1418中山 雄一KCMG
TOYOTA RI4A
1'23.2921.73875
152中山 友貴TEAM無限
Honda HR-414E
1'23.4851.93170
161山本 尚貴TEAM無限
Honda HR-414E
1'23.6962.14259
1741武藤 英紀DOCOMO TEAM DANDELION RACING
Honda HR-414E
1'24.0552.50147
183ジェームス・ロシターKONDO RACING
TOYOTA RI4A
1'24.1632.60936
1931中嶋 大祐NAKAJIMA RACING
Honda HR-414E
1'25.0693.51538