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スーパーフォーミュラ 2015年 第2戦 岡山 プレビュー

鈴鹿サーキットで行われた開幕戦のスタートシーン

スーパーフォーミュラ初の岡山ラウンド開催
新型シャシー&エンジンでの岡山初勝利の栄冠を手にするのは

アンドレ・ロッテラー  5月23日(土)、24日(日)の両日、岡山県美作市の岡山国際サーキットで、全日本選手権スーパーフォーミュラ第2戦が開催される。
 SUPER GTでは毎年開幕戦が行われている岡山国際サーキットだが、国内トップフォーミュラの開催は7年ぶり。スーパーフォーミュラとしての開催は初めてとなる。
 約一ヶ月前に行われた開幕戦鈴鹿では、抜群のスタートでトップに立ったアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が独走で勝利。中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2位で続き、トヨタエンジンが1-2フィニッシュを飾った。
 しかし、中嶋一貴は、2週間前のWECスパ6時間レースの練習走行時に負傷。現在療養中のため、今大会は、大嶋和也がPETRONAS TEAM TOM'S 1号車のステアリングを握ることとなった。
 7年ぶりとなる岡山だが、最後の開催時の車両は2世代前となるFN06。F1も開催されたテクニカルコースで、「ライト&クイック」を身上とする新生スーパーフォーミュラが、どんなレースを見せてくれるか、非常に楽しみな一戦だ。

テクニカルコースで7年ぶりのトップフォーミュラ開催

岡山国際サーキットコース図  1周は3.703kmとスーパーフォーミュラのシリーズ戦が開催されるサーキットでは最も短いが、高速コーナーからバックストレートにかけての前半部分と、テクニカルな中低速コーナーが続く後半部分という性格の違うレイアウトを併せ持つ、非常にテクニカルなコース。毎年SUPER GTの他、F3も開催されており、過去にはF1が行われたこともある。
 観戦エリアからコースまでの距離が短いことでも知られている。それだけにレース当日は多くのファンがフェンス越しとはいえ、迫力ある走行&バトルシーンに釘付けとなることも多く、現地観戦派のモータースポーツファンに人気の高いサーキットだ。

クルマでのアクセスは良好で、近くには温泉地も

 レース関係者や多くの観客は、津山市や岡山市、備前市、あるいはお隣の兵庫県相生市などに宿泊することが多いようだが、いずれの場合もサーキットまでは1時間程度。緑に囲まれたアクセスロードのドライブも、またレース観戦の楽しみの一つと言えるだろう。
 またサーキットからクルマで30分ほどの距離にある名湯、湯郷温泉も人気のスポットで、レース後にひと風呂浴びてから帰路に就くのが恒例、というレース&温泉のファンも少なくない。ちなみに、最寄りのインターチェンジは山陽自動車道の和気か備前、中国自動車道なら作東ICか美作IC。そのいずれからもサーキットまで30分前後とアクセスは良好だ。
 ただし、公共交通機関を利用しようとする場合、JR山陽本線の吉永駅が最寄りとなるが、そこからのアクセス方法がタクシーしかないので注意が必要だ。

療養中の中嶋一貴に代わって大嶋和也が出場
オフシーズンテストで好タイムの小林可夢偉の逆襲なるか

スーパーフォーミュラ2戦目に挑む小林可夢偉  岡山でのトップフォーミュラ開催は、2007年、2008年の2年間のみで、このレースに出場し、現在もスーパーフォーミュラに参戦しているのは、トヨタ勢ではロッテラー、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)の3名のみ。ただし、SUPER GTでは毎年レースが行われているため、コース習熟については問題ないドライバーも多いと思われる。
 12年ぶりの国内レース参戦となった小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)は、フォーミュラトヨタ時代に岡山(当時はTIサーキット英田)でレースを戦ってはいる(2003年開幕戦で勝利。このレース2位は中嶋一貴)が、毎年レースを戦っている他のドライバーに比べれば習熟度での厳しさは否めない。
 しかし、小林は昨年末の岡山でのエンジンメーカー&ルーキーテストでは総合トップ、今年3月末に岡山で行われた公式テストでも、初日トップタイムをマークするなど、さすがの速さを見せつけている。小林は開幕戦では、極僅差の争いとなる予選で苦しみ、決勝もスタートで他車に阻まれるなど不満の残るレースとなったが、第2戦では逆襲なるか。
 また、開幕戦では激しいバトルの末に4位、5位となったオリベイラと石浦、そして、この2台を抑えながらも、ファイナルラップに痛恨の燃料切れに見舞われるという、不運な結果に終わったジェームス・ロシター(KONDO RACING)も今大会には雪辱を期してくるだろう。
 中嶋一貴の代役として久しぶりのトップフォーミュラ参戦となる大嶋は、2009年から12年までフォーミュラ・ニッポンに参戦し、1勝を挙げている。2009年と2010年はトムスチームから参戦していたこともあり、今大会の代役参戦となった。また、大嶋は昨年夏に富士スピードウェイで行われた専有走行テストにも参加し、新生スーパーフォーミュラのドライブ経験も持っている。久しぶりのフォーミュラレースでの走りに注目だ。
 開幕戦では厳しい結果となった若手勢も、F3やGTで岡山の走行経験は豊富なドライバーが多く、今大会も僅差の戦いが予想されるスーパーフォーミュラでは、全く予想の出来ないレースが展開されることになりそうだ。

トヨタワクドキイベント開催決定

トヨタワクドキイベント  今回はファンの皆様に、岡山では久しぶりのスーパーフォーミュラをお楽しみいただけるよう、トヨタと協賛各社がグランドスタンド裏のイベント広場でトヨタワクドキイベントと称し、数々のコンテンツを用意いたします。詳細はイベント情報ページをご覧下さい。
初夏の岡山国際サーキットで、楽しいトヨタのイベントと共にエキサイティングなスーパーフォーミュラレースをお楽しみください。