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スーパーフォーミュラ 2015年 第2戦 岡山 予選

トップフォーミュラ初のポールポジション獲得した石浦宏明

石浦宏明がトップフォーミュラ初のポールポジション獲得!
小林可夢偉は4番手。開幕戦勝利のA.ロッテラーはまさかの13番手Q2敗退

 5月23日(土)岡山国際サーキットでスーパーフォーミュラ第2戦が行われ、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が自身トップフォーミュラで初となるポールポジションを獲得した。開幕戦で苦戦した小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が4番手。開幕戦勝利のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)はまさかの14番手でQ2敗退となった。

石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)  フォーミュラ・ニッポン時代から7年ぶりの開催となった岡山ラウンド、予選が行われた23日(土)は曇天。気温22度、路面温度30度でドライコンディションの下、午後3時40分より開始された。
 20分間の予選Q1、セッションスタート前からピットロード出口に整列し、走行開始。平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が1分13秒台に入れる好走を見せトップに立ち、全車一旦ピットへ。
 残りが6分半ほどになったところで、再度コースイン。アウトラップの翌周もタイヤを温め、各車アタックを開始した。残り40秒ほどのところで、小林が1分13秒184という好タイムでトップへ。チェッカー目前にロッテラーともう1台が上回ったが小林は3番手。
 このセッションでは、全19台中17台が1秒位内に入るという、相変わらずの僅差となった。中嶋一貴の代役として、今回いきなりの参戦となった大嶋和也(PETRONAS TEAM TOM'S)はセッティングに苦しむと共にタイヤを温めきってのアタックが出来ず、19番手でQ1敗退。国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)も苦戦し16番手でQ2進出はならなかった。

 Q2(7分間)もセッション開始と共に全車コースイン。Q1を11番手で通過した中山雄一(KCMG)は、今大会より変更したパドルクラッチの設定で苦戦し、ピットロードでの発進時に2度にわたってエンジンストール。これにより大きく遅れを取ってアタックに入ることとなってしまった。
 残り2分を切り、各車がアタックに入り始めたタイミングで、遅れを取り戻すべくペースを上げていた中山が、パイパーコーナーの先でスピンし、コース中央にストップ。セッションは赤旗中断となり、残り2分半での再開となった。
 Q2再開後のセッションは、アウトラップ直後、1周アタックとなったが、めまぐるしく順位が入れ替わる展開の中、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)は僅か100分の3秒及ばず10番手。ロッテラーは1コーナー進入でミス。これを取り戻すべく懸命のアタックを続けたがタイムアップはならず、13番手でまさかのQ2敗退となってしまった。赤旗中断の原因となった中山が14番手グリッドとなった。

小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)  トップ8グリッドを決定するQ3も7分間のセッション。ジェームス・ロシター(KONDO RACING)を先頭に、やや間隔を開けて各車コースへ。ほとんどの車両がアウトラップの翌周ももう1周タイヤを温めるのに対し、アウトラップ翌周にアタックしたジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が1分13秒173と好タイムでトップへ。これを翌周、小林が13秒0台に入れて上回りトップへ。
 しかし、その直後に石浦が0.6秒も小林のタイムを上回る、1分12秒429という驚速のタイムをマーク。ライバル勢も12秒台に入れてきたが、石浦のタイムは上回れず。2008年にフォーミュラ・ニッポンにデビューし、フル参戦6シーズン目(2012、13は出場せず)の石浦が、得意の岡山でコースレコードを更新し、トップフォーミュラで初めてのポールポジションを獲得した。
 小林は2列目4番手。オリベイラが5番手、平川が6番手、ロシターが7番手、デビュー2戦目にしてQ3進出を果たしたウィリアム・ブラー(KONDO RACING)が8番手から決勝をスタートすることとなった。

P.MU/CERUMO・INGING 38号車 ドライバー 石浦宏明:
石浦宏明とP.MU/CERUMO・INGINGの首脳陣 オフシーズンテストでは結構良いフィーリングだったので、その流れで開幕戦に臨んだが、決勝レースで速さが足りなかった。そのため、第2戦までのインターバルにエンジニアと相談し、せっかくテストをした岡山だが、テストとは全く違うセッティングで持ち込むことにした。朝の1時間でそのセットをまとめることが出来るかが課題だったが、何とか予選に間に合わせられた。足りなかった部分のデータも見つかり、予選はクルマもドライビングも気持ち良く走ることが出来た。これまで、Q2は良い結果でもQ3の伸びしろが足りず、それを課題に集中してテストで練習をしてきた。そこがうまくハマってくれた結果だと思っている。乗る前は多少緊張していたが、もともと岡山は得意なので、セッティングにも迷いはなく、Q2くらいから楽しんで走れた。

スーパーフォーミュラ 2015年 第2戦 岡山 予選結果

順位No.ドライバー車両名/エンジンQ1Q2Q3
138石浦 宏明P.MU/CERUMO · INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'13.3471'13.1351'12.429
240野尻 智紀DOCOMO DANDELION M40S SF14
Honda HR-414E
1'13.3041'13.0471'12.525
316山本 尚貴TEAM 無限 SF14
Honda HR-414E
1'13.1041'13.1091'12.695
48小林 可夢偉Team KYGNUS SUNOCO SF14
TOYOTA RI4A
1'13.1841'13.5721'13.083
519ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラLENOVO TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'13.6551'13.4401'13.093
67平川 亮ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14
TOYOTA RI4A
1'13.4161'13.5021'13.139
73ジェームス・ロシターFUJI×D'station KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'13.4041'13.3701'13.205
84ウィリアム・ブラーFUJI×D'station KONDO SF14
TOYOTA RI4A
1'13.8651'13.6521'14.051
934小暮 卓史DRAGO CORSE SF14
Honda HR-414E
1'13.7501'13.670
1020アンドレア・カルダレッリLENOVO TEAM IMPUL SF14
TOYOTA RI4A
1'13.6141'13.680
1141ナレイン・カーティケヤンDOCOMO DANDELION M41Y SF14
Honda HR-414E
1'13.6581'13.843
1210塚越 広大REAL SF14
Honda HR-414E
1'13.7461'13.980
132アンドレ・ロッテラーPETRONAS TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'13.1331'14.170
1418中山 雄一KCMG Elyse SF14
TOYOTA RI4A
1'13.7091'18.322
1565ベルトラン・バゲットNAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-414E
1'13.910
1639国本 雄資P.MU/CERUMO · INGING SF14
TOYOTA RI4A
1'13.944
1711伊沢 拓也REAL SF14
Honda HR-414E
1'13.991
1864中嶋 大祐NAKAJIMA RACING SF14
Honda HR-414E
1'14.330
191大嶋 和也PETRONAS TOM'S SF14
TOYOTA RI4A
1'14.889