スーパーフォーミュラ 2015年 第3戦 富士 プレビュー
2ヶ月ぶりのスーパーフォーミュラは富士へ。
トヨタのホーム「富士」での超高速バトルを制するのは?
7月18日(土)~19日(日)の両日、静岡県駿東郡小山町に位置する富士スピードウェイで「2015 全日本選手権スーパーフォーミュラ 第3戦」が開催される。
前戦岡山から約2ヶ月のインターバルを置いての第3戦の舞台は、長いストレートが特徴の富士。
昨年は第2戦、第3戦と富士で連戦、第2戦はスプリントの2レース制で行われ、第3戦は終盤突然の雨に見舞われたため、大荒れのレース展開となった。
SF14+RI4Aにとっては2年目となる今年は、昨年のデータがあるとは言え、熟成も勧められており、また、猛烈な暑さになれば、ターボ化されたエンジンやドライバー、タイヤ、ブレーキなどへの負担も大きく、ピット戦略や、車両自体への対策も必要となるかも知れない。
ロングストレートや序盤の高速コーナーを含む高速セクションと、後半の低速セクションのセッティングの妥協点をどこに置くかが、富士では常にセッティングのポイントとなる。ストレートエンドでの最高速や、セクター毎のタイムの違いなど、チームによっての違いを比べるのも富士でのレースの楽しみの一つだ。
毎レース非常に僅差の争いが繰り広げられているスーパーフォーミュラ。僅かなミスやセッティングで、予選グリッドを大きく落としてしまうこともある。しかし、長いストレートを持つ富士では、300km/hオーバーという超高速からのブレーキングによるパッシングも数多く見られるはず。トップフォーミュラならではの大迫力のバトルに注目だ。
ロングストレートが特徴の国際コース
1966年に開設され、60年代から70年代にかけて日本グランプリを開催するなど長い歴史を持つ富士スピードウェイ。2005年にリニューアルオープンし、2007年、2008年にはF1日本グランプリを開催。昨年は世界耐久選手権(WEC)が24年ぶりに行われるなど、日本を代表するサーキットである。
約1.5kmもの長いストレートが特徴だが、後半には中低速コーナーの連続するテクニカルなセクションもあり、セッティングの難しいコースだ。
2005年にリニューアルされたばかりということもあり、施設は新しく綺麗なので、カップルや家族連れでも安心してレースを楽しめる。
首都圏から近く、観光地も満載
首都圏から比較的近く、アクセスは容易。自家用車であれば、東名高速道路の御殿場インターチェンジや東富士五湖道路の須走インターチェンジが近い。公共交通機関ではJR御殿場線の御殿場駅もしくは駿河小山駅から富士急行バスもしくはタクシーでのアクセスとなる。また、東名御殿場まで高速バスも利用可能。
宿泊については、御殿場周辺に数多くの施設がある他、ちょっと足を伸ばせば箱根や山中湖などのリゾート地も候補に入るだろう。
富士山周辺、富士五湖や箱根といったメジャーな観光地が近く、温泉や富士サファリパーク、御殿場プレミアムアウトレットや富士急ハイランドなどとの観光と組み合わせたプランも楽しめる。
ただし、メジャーな観光地の多い立地故に、行き帰りの渋滞は慢性的であり、渋滞対策を十分にしておきたい。
ディフェンディングウィナーの中嶋一貴が復帰。
富士を得意とする外国人勢と、富士で育った日本人勢の熱いバトルに期待
2ヶ月前の岡山ラウンドでは、石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が念願のトップフォーミュラ初優勝。小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が2位と、ようやくその実力の片鱗を示せた形となった。
昨年の第3戦は、終盤の突然の雨により大荒れの展開となり、中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が勝利を挙げた。今季はWEC第2戦での負傷により、岡山ラウンドを欠場した中嶋一貴だが、今大会では復帰。中嶋一貴は開幕戦鈴鹿でも2位に入っており、石浦、小林と共に、強力な外国人勢への対抗馬として、この3人が最有力なのは間違いない。
外国人ドライバーでの優勝候補は、2006年以降に富士で行われた16戦中、ダントツの5勝を挙げているアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)。今年は第1戦で勝利、第2戦こそ予選から不調で8位に終わったが、得意な富士の今大会はもちろん巻き返しを狙ってくるはずだ。
そして、今年はまだ表彰台に上っていないが、昨年の第2戦富士第1レースで勝利を挙げた、ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)も外せない。オリベイラのLENOVO TEAM IMPULは、2006年以降の富士16戦中、トムスを上回る7勝を挙げている。この富士を得意とするインパルの、もうひとりの外国人が。アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)。カルダレッリは、昨年の第3戦、代役としてのスポット出場ながら、僅差の予選でポールポジションを獲得している。今季はまだ表彰台のないインパル勢だが、得意な富士で勝利に絡んでくるか、注目だ。
日本勢では、前述の3名に加え、昨年、雨の影響はあったにせよ、あわや初優勝かという走りを見せ2位となった平川亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)、3位の国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)はミドルフォーミュラ時代から育ってきた富士、そして活躍著しいチームメイトがTDPの先輩である小林、石浦ということもあり、そろそろ先輩を上回る結果を見せたいところだ。
トヨタの「ホーム」富士での夏のスーパーフォーミュラ/フォーミュラ・ニッポンは、2010年以来、連続勝利が続いている。今季開幕からのトヨタ3連勝、夏の富士での6連勝を決められるか、そしてそのドライバーは誰になるのか。熱い戦いに期待がかかる。
「TOYOTA GAZOO Racing PARK」がオープン!
今大会、「TOYOTA GAZOO Racing PARK」として、メインスタンド裏のイベント広場特設ブース及び、第7駐車場の特設会場でお客様に楽しんで頂ける数々のイベントを用意いたします。
イベント広場では、ドライバーや監督のトークショーの他、お子様もお楽しみ頂けるペーパークラフト、缶バッジの製作体験等を実施。
第7駐車場の特設会場では、トークショーやアイドルステージの他、フォーミュラカーやドリフトの同乗体験、カートやWingletでのタイムトライアル、市販車でのブレーキチャレンジといった乗車体験等、実際に乗って楽しむイベントが盛りだくさん。お子様にも、ペダルカーや電動カート等を用意しています。
また、ドリフトパフォーマンスやスーパーフォーミュラの解体パフォーマンスも実施。解体パフォーマンスでは、抽選で貴重なレースエンジンのパーツプレゼントも実施します。
詳細はイベント情報ページをご覧下さい。
楽しいトヨタのイベントと共にエキサイティングなスーパーフォーミュラレースをお楽しみください。