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Features GOODWOOD FESTIVAL OF SPEED
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2.グッドウッドで蘇ったトヨタの名車たち
今回のグッドウッド・フェスティバルには、トヨタから5台のクルマが出走した。
TOYOTA Sports 800(1969年)
[今回のドライバー:北原豪彦]
1965年5月、第3回日本グランプリでクラス優勝を果たしたトヨタスポーツ800(高橋利昭)
■車輌概要(レース仕様)
エンジン:トヨタ2U型/水平対向2気筒/850cc/約70PS(市販車は790cc/45PS)
全長:3580mm
全幅:1465mm
全高:1175mm
トランスミッション:4速M/T
車両重量:580kg

トヨタスポーツ800は1965年4月に発売されたトヨタ最初のスポーツカー。1965年7月、この年最大のレース「全日本自動車クラブ選手権レース」でデビューウィンを飾り、以降、日本国内でのレースで大活躍した。1967年には日本初の24時間レースで、2台のトヨタ2000GTに次いで3位に入賞した。

今回出場したトヨタスポーツ800は3位入賞時に近いスペックの同レース出場車。トヨタスポーツ800は1965~1969年の4年間で走販売台数3000台余り。2人乗り、790ccのエンジン、軽量ボディ、優れた空力特性により、最高時速155キロ、31キロ/リットルの好燃費を達成した。


IMSA Eagle Mark III(1992年)
[今回のドライバー:ファン・マニュエル・ファンジオII]
1992年、IMSA-GTPメーカーチャンピオンを獲得したトヨタイーグルマークIII(11戦7勝)
■車輌概要
エンジン:トヨタ3S-G改良型/直列4気筒/DOHC(16バルブ)2140cc/760PS
全長:4800mm
全幅:2006mm
全高:1016mm
トランスミッション:5速M/T
サスペンション:ダブルウィッシュボーン(前後)
ブレーキ:14インチ/カーボンコンポジットディスク
トヨタは1989年、アメリカのスポーツプロトタイプのレース、IMSA(International Motor Sports Association)のGTPクラスにAAR(All American Racers)から参戦。イーグル・マークIIIは1991年にデビューし、翌92年にはファンジオの活躍により、早くもメーカー、ドライバーチャンピオンを獲得した。引き続き1993年には全10戦に優勝し、2連覇を達成。今回の出展車は1992年のチャンピオンカー。

Castrol Tom's SUPRA(1997年)
[今回のドライバー:片山右京]
1997年、JGTCで活躍するスープラ
■車輌概要
エンジン:3S-GT改/1998cc/480PS以上
全長:4520mm
全幅:1910mm
全高:1200mm
トランスミッション:ヒューランド製6速シーケンシャル
サスペンション:ダブルウィッシュボーン(前後)
車両重量:1150kg以上
JGTC(全日本GT選手権)は1994年に発足。現在では国内最高峰の市販車ベースのレースとして定着。WRC(世界ラリー選手権)でも活躍した3S-GTエンジンをさらにチューンアップして搭載。1997年にはドライバー部門(ミハエル・クルム、ペドロ・デ・ラ・ロサ)およびチーム部門(トヨタチームトムス)のチャンピオンを獲得した。今回出走した車輌はそのときのチャンピオンカー。

TOYOTA TS020(1999年)
[今回のドライバー:片山右京]
1999年6月、第67回ル・マン24時間耐久レースで綜合2位を獲得したトヨタTS020(片山右京)
■車輌概要
エンジン:RV36V-R/3600cc/600PS以上
全長:4840mm
全幅:2000mm
全高:1125mm
ホイールベース:2800mm
シャシー:カーボンモノコック
トランスミッション:TTE製6速シーケンシャル
サスペンション:プッシュロッドタイプ・ダブルウィッシュボーン
車両重量:900kg以上
2位を獲得し表彰台に上がった日本人トリオ(左から土屋圭一、鈴木利男、片山右京)
ル・マン24時間耐久レース専用車としてトヨタ・TMGで共同開発され、1998年にデビュー。予選2位、決勝でもラスト1時間までブーツェン/コラール/ヘラリー組がトップを独走する勢いを見せたが、ミッショントラブルでリタイヤ。片山右京/鈴木利男/土屋圭一組が9位にとどまった。翌99年は、予選で1、2、8位を獲得したが、レースでは上位2台がアクシデントでリタイヤ。日本人ドライバー組が準優勝に輝いた。今回出走した車輌は99年準優勝した実車。

TOYOTA TF104B(2004年)
[今回のドライバー:オリビエ・パニス]
この年の最高位はアメリカGPの5位だった(日本GPを走るオリビエ・パニス)
■車輌概要
エンジン:RVX-04/V型10気筒2998cc/900PS以上
全長:4547mm
全幅:1800mm
全高:950mm
シャシー:カーボンモノコック
トランスミッション:7速セミオートマチック
サスペンション:カーボンファイバー製プッシュロッド式トーションバー
車両重量:600kg(ドライバーおよびカメラ含む)
2004年のF1カー、TF104をベースに、新たにチームに加わったマイク・ガスコインにより空力を大幅に改良され、7月のドイツGPから投入されたBスペックマシン。2005年の躍進を予想させる速さの片鱗を見せた。

CONTENTS

1.グッドウッド・フェスティバルとは? 詳細..
3.時代を駆け抜けたドライバーが語る“あの頃”と“今” 詳細..
4.F1を通じて伝えたい“走り続けるトヨタの意志” 詳細..