F1第2戦マレーシアGP 酷暑と湿度の熱戦で好結果へと挑む
チーム初の表彰台獲得を自信にR.シューマッハーとJ.トゥルーリの健闘に期待
2007年4月2日(月)
ポイント獲得でシーズンのスタートを切った、パナソニック・トヨタ・レーシングは更なる好結果への手応えと共に、今週末セパン・サーキットで開催されるマレーシアGPへと臨む。シーズン開幕戦のオーストラリアGPでは、2人のドライバーはチームのために全力でレースを戦い、ラルフ・シューマッハーは8位入賞を果たしポイントを獲得、ヤルノ・トゥルーリも9位に入った。今週末に行われる第2戦マレーシアGPは、焼けつく暑さと息苦しいほどの高い湿度のために、F1カレンダーの中でも最も過酷なレースの一つとなる。35度以上になる気温の中で戦いの舞台となるサーキットは、高速コーナーとタイトなヘアピンが組み合わされたチャレンジングなものであり、ドライバーの力量が試される。しかし、1週間前にセパンでの合同テストを経て、チームは戦いへと体制を整えた。マレーシアGPでは、2005年にヤルノ・トゥルーリがチーム初となる表彰台を獲得したトヨタにとって特別な場所である。今年、トヨタはモータースポーツ参戦50周年を迎え、チームはそれを祝うためにも更なる好結果を期待している。
ラルフ・シューマッハー : カーナンバー11
「オーストラリアGPの行われたメルボルンと比べると、マレーシアのコンディションは、全くと言ってよいほど異なる。我々がマレーシアで経験することになる暑さと湿度は、ドライバーだけでなく、チームの誰にとっても本当のチャレンジとなる。私は暑さ対策のためのトレーニングを積んで来ており、セパンでのテストで気候に順応することが出来、レースウィーク中も好調で臨むことには、何も心配もない。セパン・サーキットは好きなコースだ。いくつかの追い越しポイントを持ち、付帯設備も本当に素晴らしい。また、これまで私はセパンで何度も好レースを戦って来ており、今年も良い結果を期待している。我々は開幕戦でポイント獲得という、まずまずのスタートを切ることが出来たが、更に高い競争力を望んでおり、上手く行けば、昨週のテストによって、上位チームとの差を詰めることが出来るだろう。この週末は、更なるポイントのために戦えるはずだ」
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー12
「セパン・サーキットはF1カレンダーの中でも近代的なサーキットの一つであり、設備は非常に優れている。コースは技術的な挑戦の場として興味深く、暑さと湿度によって、シーズン中で最も過酷なレースの一つである。我々が既に先週セパンでのテストで得たセットアップの情報は、戦いの力になってくれるはずだ。そして、“TF107”から更なるパフォーマンスを引き出せることを期待している。私はマレーシアで良い思い出を持っている。それは2005年にトヨタでのF1初表彰台を獲得出来たことであり、恐らく私にとってもそれまでで最高のレースだった。同様の結果を繰り返すことが出来れば素晴らしいが、開幕戦オーストラリアGPではトップチームとは若干距離があり、追いつくためにやるべきことはまだある。しかしながら、厳しかった冬季オフシーズンテストの後、オーストラリアGPで高い競争力を示せたのは良かった。そして、マレーシアGPでも好結果が得られることを望んでいる」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「セパンはF1カーの全ての要素に対して厳しいサーキットであり、レースウィークは、全てのチームにとって、難しいものとなる。高い気温は冷却系やタイヤ、ブレーキに非常に高い負担を求める。コースは低速と高速のコーナーが組み合わされた興味深いレイアウトであり、セットアップにはとても慎重を要する。開幕戦の行われたメルボルンは、伝統的にパフォーマンスに関しては、本来の力とは異なる結果となりやすいサーキットであり、各チームがどの程度の競争力を持っているのかは、マレーシアで更にはっきりするだろう。それはタイヤに関して特に顕著だ。マレーシアGPでは、通常オーストラリアGPで見られる様な、タイヤの暖めることに類する問題を気にする必要はない。そのためマレーシアGPは、タイヤが最良の状態で、どれだけのパフォーマンスを示せるかが明らかになる初めてのレースになるだろう。オーストラリアでは、まずまずの結果が得られたが、我々は更なる好結果を求めており、マレーシアでは、より高いパフォーマンスを目指し、より多くのポイント獲得を期待している」