マレーシアGP予選 猛暑の戦いへ2台共トップ10入り
J.トゥルーリ8番手、R.シューマッハー9番手から決勝でのポイント獲得へ
2007年4月7日(土)(マレーシア・セパン発)
F1世界選手権第2戦マレーシアGPの公式練習3回目に続き、予選が行われた。午前11時から行われた公式練習は快晴の下、気温34度、路面温度48度という暑さの中で、1時間に渡って最後のセッティングとデータ収集を行った。午後2時から“ノックアウト”方式で行われた予選を前に、空には雲が広がり、気温、路面温度ともに変わらず高いものの、天候への不安を募った。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、降雨を考慮し、早めのアタックを開始したが、雨に見舞われることはなく、第1セッション、第2セッション共にヤルノ・トゥルーリが7番手、ラルフ・シューマッハーが10番手のタイムを刻み、最終第3セッションへと進出を決めた。第3セッションでは、ヤルノ・トゥルーリが8番手、ラルフ・シューマッハーが9番手につけ、パナソニック・トヨタ・レーシングは、開幕戦オーストラリアGPに続き、2台揃ってトップ10グリッドから決勝レースへと臨むこととなった。
ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04
公式練習3回目 : 20番手 1分37秒473(トップと2.662秒差) 16周
予選第1セッション : 7番手 1分35秒666(トップと0.724秒差) 7周
予選第2セッション : 7番手 1分35秒255(トップと1.198秒差) 6周
予選第3セッション : 8番手 1分36秒902(トップと1.859秒差) 10周
グリッド : 8番手(暫定)
「再び“ノックアウト”方式の予選で最終予選へ進出を果たせ、良い結果となった。午前中の公式練習走行では電気系のトラブルで若干走行時間を失ったが、昨日に比べればバランスは向上した。これから、明日どれだけのことが出来るか攻略するが、ここマレーシアでは良いレースを戦って来ており、トヨタのF1カーも、他のサーキットに比べ、ここではいつも良いパフォーマンスを見せている。ここは常に暑く、それはドライバー、F1カーの両方を苦しめ、また暑さは機械的、技術的なトラブルを引き起こしやすい。しかし、我々は開幕戦オーストラリアGPで信頼性の高さを示しており、ここでも更なる信頼性を見せられることを望んでいる。最善を尽くし、より多くのポイント獲得を目指す」
ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/03
公式練習3回目 : 9番手 1分36秒245(トップと1.434秒差) 20周
予選第1セッション : 10番手 1分35秒736(トップと0.794秒差) 6周
予選第2セッション : 10番手 1分35秒595(トップと1.538秒差) 6周
予選第3セッション : 9番手 1分37秒078(トップと2.035秒差) 10周
グリッド : 9番手(暫定)
「再び2台が揃ってトップ10入りをすることが出来、我々にとっては良い予選であった。この週末は、グリップが得られず、バランスの問題も抱えるなど、比較的困難なスタートだった。そのため若干、苦しんだが、全体的には満足している。大きなトラブルに見舞われることもなく、信頼性の問題も無かったことで、明日の決勝を楽しみにしている。僅差の戦いであり、長く、ハードなレースになるであろうが、目標は、2台揃ってポイントを獲得することだ。我々はドライコンディションでのレースを予想しているが、レースが進むに連れ、降雨の可能性は高くなる。本格的に雨が降り始めれば、フルウェットのタイヤを使用する必要が出てくるが、ここセパンでは、路面は急速に乾いていくため、タイヤ交換のピット争いも激しくなり、観客にとって面白いレースになるだろう」
パスカル・バセロン :
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー
「予選で再びトップ10入りを果たし、開幕戦オーストラリアGPの結果を確認出来たのは良かった。また、BMW勢に近づき、ルノー勢よりも速かったというのは良いニュースだ。しかし、予選の終わりには6番手が狙えると考えていただけに、失望せずにはいられない。様々な要素が絡んで上手く行かなかったのだが、主に天候の予想が狂ってしまったのが原因だ。我々は最終第3セッションの終盤にスコールがあると予測し、早めに新品タイヤでのタイムアタックを行った。このため、コンマ何秒かを失った。また、第3セッション開始時に、ラルフ・シューマッハー車のリアタイヤのバルブキャップを着け忘れてしまった。彼はタイヤの空気が失われたために予定外のピットインを余儀なくされてしまった。我々は再度予選よりも決勝レースへ向けた準備を行わざるを得ず、決勝レース序盤で使用する燃料を費やしてしまった。ヤルノ・トゥルーリは、午前中の公式練習の終盤、電気系のトラブルに見舞われたため、燃料が軽い状態での走行を行えなかった。2種類のタイヤは、開幕戦メルボルンの時よりも拮抗しており、2番目の仕様も使いやすい。とはいえ明らかな違いはあり、ソフトタイヤは、1周のアタックでも、レースにおける走行でも速い。我々は明日、出来る限り良い結果を得るべく挑戦する」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「午前のセッションでは、ラルフ・シューマッハーのセットアップを満足の行くところまで詰められなかったが、ラルフ・シューマッハー、ヤルノ・トゥルーリの2台共に予選第3セッションに進出し、そこまでは良いペースでプログラムを進めることが出来た。しかし、雨が来るとの予想で早目のアタックの判断をしたが、結局ドライコンディションのままでセッションが終了してしまった。もう少し上位のグリッドが狙えたのではないかと残念で仕方が無い。F1カーにもドライバーにも厳しい暑さの中だが、明日のレースは2台揃ってのポイント獲得、そしてより上位を狙って積極的なレースを戦いたい」
1 |
F・マッサ |
フェラーリ |
2 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
3 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
4 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
5 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
6 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
7 |
R・クビサ |
BMW |
8 |
J・トゥルーリ |
トヨタ |
|
|
詳細.. |