Ｊ．トゥルーリ９番手、Ｒ．シューマッハー１１番手で順調にプログラムを消化

２００７年８月３日（金）（ハンガリー・ハンガロリンク発）

Ｆ１世界選手権第１１戦ハンガリーＧＰの公式練習第１回目と第２回目が行われた。午前１０時、気温２６度、路面温度３５度、湿度３９％で好天の下、公式練習第１回目が開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、共に初期チェック走行を終えた後、ラルフ・シューマッハーが２７周、ヤルノ・トゥルーリが３０周をこなし、それぞれ１０番手、１２番手でこのセッションを終えた。午後２時からの公式練習第２回目の開始時には、空には雲が増えたものの、気温は３１度、路面温度も４３度まで上昇し、暑さの中でのセッションとなった。セッション終盤には軽い降雨に見舞われることもあったが、ヤルノ・トゥルーリが９番手、ラルフ・シューマッハーが１１番手タイムを刻み、パナソニック・トヨタ・レーシングの２台は、順調に予定されていた全てのセットアッププログラムを消化し、公式練習初日を終えた。チームは、今日得られたデータを元に、明日の予選と日曜日の決勝レースへ向けて更なる準備を進める。

ヤルノ・トゥルーリ ： カー・ナンバー１２
ＴＦ１０７／０６



公式練習１回目： １２番手 １分２４秒３１８（トップと１．９２８秒差） ３０周
公式練習２回目： ９番手 １分２１秒８５７（トップと０．９３８秒差） ３５周

「今日我々は順調にプログラムを遂行出来、バランスに関してのアイデアを得るために、２種類のタイヤ両方における作業をこなした。主な問題となったのは、アンダーステア症状と、フロントタイヤのめくれ摩耗だ。確かにまだ多くのやるべき作業が残っているが、私はこのコースが好きであり、再びここへ戻ってこられたのは嬉しい。天候に関しては、まだ少し予測出来ない部分があり、更なる雨の可能性もあるということは心に留めておかなければならない。中団グループでの戦いは非常にハードなものであり、些細な要因が週末を通して、このコースでは影響を与えることもある。前戦ヨーロッパＧＰは残念ながら良い結果は得られなかった。それだけに、今回は立て直しを図りたい」

ラルフ・シューマッハー ： カー・ナンバー１１
シャシー：ＴＦ１０７／０５



公式練習１回目： １０番手 １分２３秒８０２（トップと１．４１２秒差） ２７周
公式練習２回目： １１番手 １分２１秒９１２（トップと０．９９３秒差） ２９周

「順調な一日を過ごし、良い走行が出来た。プログラムを完遂し、非常に上手く行った。全くトラブルに見舞われることもなく、トップ１０入りを目指し、予選を戦うのを楽しみにしている。このサーキットでは、概して良い結果を得ており、私はここでレースを戦うのが好きだ。決して高速なコースではないが、リズミカルで、楽しめるサーキットであり、素晴らしいグランプリとなっている。ここ数戦、我々は良い予選ポジションを得ながら、様々な理由によってポイント獲得を果たせていない。我々にとって非常に重要なことは、速さを結果に反映することであり、ここハンガリーでもポイント獲得のために戦う」

ディーター・ガス ：
レース＆テスト チーフエンジニア

「いつも通り、有意義な金曜日のセッションとなった。我々はいかなる技術的な問題にも見舞われることなく、予定していた全てのプログラムを完了することが出来た。新しいフロントウィングと、いくつかの変更を行った車体下面を持ち込んでおり、タイヤに関しても多くの作業をこなした。予測していたとおり、２種類のタイヤコンパウンドの間には大きな違いはなく、両方でめくれ摩耗の問題が発見された。そのため、日曜日の決勝レースにおいて、可能な限り最良のパフォーマンスを引き出すために、適切なタイヤを選ぶことは非常に重要だと思う。今日の結果は、再び中団グループが非常に接近しているということを示しており、決勝レースへ向けて、予選で最良の結果を得ることが重要となるだろう」

新居章年 ：
技術コーディネーション担当ディレクター

「予想以上のタイヤのめくれ摩耗に苦しんだハンガリーＧＰ初日となった。そのため、アンダーステア症状も強くなり、メカニカルと空力の双方からセッティングを進めた。明日は、雨の可能性もある。前回のニュルブルクリンクのレースでは、雨の中、順位を落とすこともあったが、今回はその対策も行って来たので、どんな状況でもしっかりと予選トップ１０を確保したい」