ハンガリーGP決勝 R.シューマッハーが6位入賞
今季最高位でポイント獲得 J.トゥルーリは善戦及ばず10位完走
2007年8月5日(日)(ハンガリー・ハンガロリンク発)
F1第11戦ハンガリーGPの決勝レースがハンガリーのハンガロリンクで行われた。パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は、昨日の予選でラルフ・シューマッハーが6番手、ヤルノ・トゥルーリが9番手の暫定グリッドを確保していたが、その後、フェルナンド・アロンソ(マクラーレン)とジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)にグリッド降格のペナルティが課せられたため、ラルフ・シューマッハーが5番手、ヤルノ・トゥルーリは8番手グリッドから決勝レースをスタートすることとなった。午後2時、気温27度、路面温度36度、湿度40%のコンディションで70周に渡るレースのスタートが切られた。5番手スタートのラルフ・シューマッハーは、順当なスタートで5位をキープ。その後、給油ピットインのタイミングで一つポジションを落としたものの、常に上位での争いを繰り広げ、今季最高位となる6位でフィニッシュ。3ポイントを獲得した。一方、8番手スタートのJ.トゥルーリは、スタート時の争いでポジションを落とし、12位で序盤戦へと突入。しかし、追い越しの難しいハンガロリンクで、順位を上げることが出来ず、10位でチェッカーを受けた。F1世界選手権はこのハンガリーGPを終えた後、2週間の短い夏休みを迎える。しかし、チームは8月26日(日)にトルコのイスタンブール・パーク・サーキットで行われる次戦トルコGPへ向け、懸命な作業を続ける。
ラルフ・シューマッハー: カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05
決勝 : 6位 トップと50.669秒差
タイヤ選択 : ソフト/ソフト/スーパーソフト
グリッド : 5番手
「素晴らしいレースだった。私はとても良いスタートを切り、最初の数コーナーでは4位を争った。“TF107”は本当に好調で、序盤は若干ナーバスな挙動も見せたが、フロントのフラップを若干調整したことで、その後は良くなった。最初のピットストップを終えた時点で、いくつかのチームが異なる戦略を採っていることが分かった。そして、我々は2回給油ストップ作戦を採り、それは正しい選択だった。レース終盤、ニック・ハイドフェルド(BMW)の後方でかなりの時間をロスしたのは残念だったが、それでも、3ポイントを獲得出来たことは、チームにとっても良い結果だった。我々には彼らの活躍が必要であり、残りのシーズンへ向けても期待が持てる。今季これまでで最高の結果を残すことが出来、嬉しい」
ヤルノ・トゥルーリ : カーナンバー12
シャシー:TF107/06
決勝 : 10位 69周/70周
タイヤ選択 : ソフト/ソフト/スーパーソフト
グリッド : 8番手
「この週末は十分な競争力を持っていると感じていただけに、残念なレースになってしまった。スタートはまたしても上手く行かず、その後は難しいレースとなってしまった。スタートで多くのポジションを失ってしまい、あの位置からでは、追い越しのとても難しいこのサーキットでは、本当に何も出来なかった。前走車に阻まれ、ペースを上げられなかった。戦略でポジションを上げようと試み、前走車のいない状態ではラップタイムも向上し、若干ポジションを上げることは出来た。しかしながら、このコースでは大きくポジションアップすることは不可能だ。最後のピットストップ後の走行では、スーパーソフトタイヤを装着したが、非常に運転が難しかった。しかし、その段階では、ポジションを改善するために我々に出来る手立ては余り無かった。我々は、次のレースへ向けてハードワークをこなして行かなくてはならない」
新居章年 : 技術コーディネーション担当ディレクター
「ラルフ・シューマッハーが6位に入賞し、ポイントを獲得出来たことは大変嬉しいが、もっと上位を狙えたレースだっただけに、悔しさも大きい。しかし、ヤルノ・トゥルーリが予選2回目で見せた“TF107”の速さも含めて考えると、チーム全体の力は確実に向上していると実感出来た。シーズン後半に向けて更に進歩を続ける」
山科忠 : TMG会長 兼 チーム代表
「今日我々は非常に堅実なレースを戦った。そして、ラルフ・シューマッハーがポイントを獲得したのは良かった。理想を言えば、ここハンガロリンクで我々は良いレースペースを実現していたので、もっと良い結果を望んでいた。次こそはもっと上位を狙って行く。ヤルノ・トゥルーリの結果は少し残念だ。そして、彼のスタートで起きた問題を分析しなくてはならない。我々は改善へと挑戦する。今日のレースを特に興味深いものにしたのはタイヤ戦略であった。我々は、2回給油、3回給油のどちらでも対応出来るよう柔軟な戦略を立てており、レース序盤が終わった時点で、2回給油作戦が適しているという十分な判断材料を得た。ラルフ・シューマッハーはその戦略により、ほとんどBMWをパス出来るところまでいったが、実際には終盤、ニック・ハイドフェルドに阻まれてしまった。戦略面から見て非常に面白いレースであり、我々は上手くこなした。今日はチーム全体が良い仕事をし、ピットクルーの働きぶりもとても誇りに思っている。彼らは今週、多くの訓練を積んで来ており、私は非常に満足している」
1 |
L・ハミルトン |
マクラーレン |
2 |
K・ライコネン |
フェラーリ |
3 |
N・ハイドフェルド |
BMW |
4 |
F・アロンソ |
マクラーレン |
5 |
R・クビサ |
BMW |
6 |
R・シューマッハー |
トヨタ |
7 |
N・ロズベルグ |
ウィリアムズ |
8 |
H・コバライネン |
ルノー |
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