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Rd.12 Grand Prix of Turkey
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トルコGPを振り返る ヤルノ・トゥルーリ Q+A

●イスタンブールでは1周目のアクシデントに巻き込まれてしまい残念でしたよね?
「大きなフラストレーションを感じたよ。実質的にレースを始める前に戦いが終ってしまったようなものだったからね。イスタンブールパークの1コーナーではどうしても各車の間隔が詰まってしまうんだけど、私は予選でトップ10に入っていただけに、ポイントを獲得するチャンスが十分にあると思っていた。でも私が戦列に復帰して1周目の最後にフィニッシュラインを通過したときには後ろに1台しか他車がいなかった」

●スタートでは何が起こったのですか?
「私はいいスタートを切って、ロズベルグと争っていた。ところが1コーナーでブレーキングした際にフィジケラが後ろからぶつかってきたんだ。そのせいで私はスピンを喫し、戦列に戻ったときには最後尾になっていた」

●その後はすぐに順位を回復していきましたよね?
「そうだね。6周で5つポジションを上げたはずだ。特にジェンソン・バトンを追い越したときの私の動きはよかったね。でも失ったタイムが大きすぎて、それが最後の16位という結果になって表れた。クルマのバランスはとてもいい感触だったが、レースの間ずっと自分の前を他車にふさがれていたから、そのポテンシャルを発揮することはできなかった」

●週末の間、クルマ自体には満足していたのですか?
「金曜日の2回目のフリー走行では4番手タイムだったが、土曜日はすべてに満足していたわけじゃない。予選は9番手だったがブレーキに不安があったため、十分な自信を持ってアタックすることができなかった。あの状況を考えると、私の予選のタイムはできうる限りの最善の結果だったと思う」

●現在のクルマの競争力はどのくらいのレベルにあると思いますか?
「最近のレースではかなり競争力が高まっているね。具体的に言えばインディアナポリス以降ずっとそうだ。だがさまざまな理由のせいで、願っているような結果を手にできていない。中団グループの戦いは非常に接近していて、本当にいい結果を手にしようと思ったらとにかくすべてを完璧にこなさなければならない。ただし、クルマは今もどんどん改善されてきているし、トルコでのレースではバランスもかなりよかった。レース全体を通じて渋滞につかまってしまったため、実際の競争力を示す機会がなかったのはとても残念だ」

●トルコではクルマに何か大きな変更を施したのですか?
「新型のフロントウィングを投入したが、これは間違いなく一歩前進だったね。それからフロアも新しくした。チームが一生懸命仕事をしてくれるお陰でクルマは常に進化を続けているし、われわれは正しい方向へ進んでいるが、もちろんやるべきことはまだいろいろとある」

●モンツァでの母国レースは楽しみですか?
「イタリアでレースするのは好きだよ。自分のファンの目の前だしね。大きなサポートを得られるため、モンツァは特別なレースになる。ただしレースの前にテストがある。レースに関して何か予想を立てる前に、まずは今週のテストですべてがどんな感じで進むのか、それを確認しないとね」

●モンツァが他のサーキットと大きく異なるのはなぜなのでしょう?
「モンツァは超高速サーキットで長いストレートと低速シケインの組み合わせになっている。これはF1カレンダーの他のサーキットとはまったく異なる性格だし、それゆえモンツァ用に特別仕様の空力パッケージを用意しなければならない。低ダウンフォースで低ドラッグだから、ストレートでは可能な限り最高のスピードが出せるんだ」

●GPDAはサーキットのコースレイアウトの変更を要求したのですか?
「私はGPDA代表のひとりとしてサーキット側と折衝した。唯一懸念されたのは第2シケインだった。あそこのシケインは直進してしまうことがよくあるため、その退避部分を砂利のグラベルではなく舗装路面に変更した。お陰で以前より確実によくなったと思う」