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Rd.13 Grand Prix of Italy
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イタリアGP予選 J.トゥルーリがトップ10入り
R.シューマッハーは僅差で予選第2セッションを逃し18番手から決勝レースで巻き返し

2007年9月8日(土)(イタリア・モンツァ発)

F1第13戦イタリアGPの公式練習第3回目に続き、予選が行われた。昨日に引き続き好天に恵まれ、公式練習第3回目開始時の午前11時には、気温23度、路面温度30度、湿度54%というコンディション。公式練習第3回目でも、途中のクラッシュにより、20分ほどの赤旗中断に妨げられることとなったが、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーとヤルノ・トゥルーリは、予選、決勝へ向け最後のセットアップ作業を行った。午後2時に公式予選が開始され、気温28度、路面温度36度、湿度35%のコンディションでノックアウト方式のタイムアタックが繰り広げられた。予選第1セッションでは、ヤルノ・トゥルーリは15番手に入り第2セッションへと進出を決めたが、ラルフ・シューマッハーは僅か100分の5秒及ばず第1セッションで敗退。18番手グリッドとなった。続く予選第2セッションも僅差で激しいアタックが展開されたが、ヤルノ・トゥルーリは母国GPを前に、素晴らしい走りを見せ、9番手で最終第3セッションへの進出を決めた。最終第3セッションでも、ヤルノ・トゥルーリは9番手タイムを刻み、8戦連続となるトップ10グリッドを確保。チームは今夜も努力を続け、明日の決勝レースでのポジションアップへと挑む。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/06



公式練習3回目 : 8番手 1分23秒672(トップと1.618秒差) 16周
予選第1セッション : 15番手 1分23秒724(トップと2.006秒差) 7周
予選第2セッション : 9番手 1分23秒107(トップと1.751秒差) 6周
予選第3セッション : 9番手 1分24秒555(トップと2.558秒差) 11周
グリッド : 9番手(暫定)

「再びトップ10グリッドを獲得出来たことは素晴らしい。しかし、達成するのは非常に厳しい戦いだった。争うライバルとの差は非常に小さく、全てのアタックラップで、最後まで気を抜けない戦いだった。本当に最終第3セッションに進出出来るとは思っていなかったが、それだけに、最後のアタックラップと、結果には満足している。私は“TF107”の全てを引き出し、その結果の9番手というグリッドは明日の決勝へ向けて良いポジションだ。今週末は実際に、ここまでかなり順調に進んでおり、チームは仕事を成し遂げるためにハードな作業をこなしてきた。今週末のレースでは、ブレーキとタイヤが重要な役割を果たすが、我々は明日の決勝レースにおいて、スタートからブレーキとタイヤに問題なく、トラブルに巻き込まれることのないよう挑む必要がある。そして、私の母国レースで、この予選結果を決勝で良い結果に結びつけるべく、全力で戦う」

ラルフ・シューマッハー : カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習3回目 : 18番手 1分24秒167(トップと2.113秒差) 13周
予選第1セッション : 18番手 1分23秒787(トップと2.069秒差) 7周
グリッド : 18番手(暫定)

「とても厳しい一日だった。予選第2セッション進出へ向けて、多くのドライバーが僅差で争うという、非常に厳しいセッションであった。昨日の時点では、ヤルノ・トゥルーリと私はほぼ同等のタイムをマークしていたが、彼は第2セッション進出を決め、私は逃してしまった。まだ我々は望んでいただけの競争力を得られておらず、これまでのところ、モンツァは、我々にとっては厳しい週末となってしまっている。我々のストレートでの最高速はライバルと比べても遜色ないが、ブレーキングもまた重要であり、そして、縁石を乗り越えられる様にしなくてはならないが、それはまだ困難な状況だ。しかし、明日の決勝は長いレースであり、我々にはまだ、タイヤに関して解決出来るいくつかの項目がある。そしてそれは恐らく明日のレースで助けになってくれるはずだ。18番手グリッドからのスタートは、確かに厳しいレースとなるだろうが、ベストを尽くし、何が成し遂げられるかを見せたい」

パスカル・バセロン
シャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャー

「我々は、1周の平均速度が極端に異なる2つのサーキットで苦戦しているように思われる。平均速度がずば抜けて低いモナコで我々は苦戦を強いられ、逆に平均速度が圧倒的に高いここモンツァでも、明らかに同様の状況にある。予選での最終第3セッション進出は難しい作業だったが、ヤルノ・トゥルーリは第1,第2セッションの最後のアタックで、どちらも素晴らしいラップタイムをマークしてくれた。そして、順当なスタートポジションを獲得したが、決して容易でははなかった。ラップタイムは非常に接近しており、ラルフ・シューマッハーは惜しくも僅差で、第2セッション進出を果たせなかった。明日の決勝レースは非常に興味深いものになると思われ、我々はコースの特徴とタイヤの性能を活かすべく、大きく異なった戦略を採ることとなる。それは、当然といえるが、何が起こるか予測することは難しい。我々は、自らの選択に非常に満足しており、自信と共に決勝レースへと臨む」

新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター

「厳しい予選になるとは覚悟していたが、少しのことで順位が大きく変わってしまった。超高速サーキットであり、距離の割にラップタイムが短く、各車が一斉に走行する予選第1セッションでは、クリアなラップを得るのは難しいと思っていたが、まさにその通りになってしまった。ラルフ・シューマッハーは予選第1セッションのアタックで100分の5秒の差で予選第2セッション以降に進めなかった。ヤルノ・トゥルーリも、ぎりぎりで予選第1セッションをクリアしたが、その後はいつもの様にトップ10入りを果たしてくれた。明日も、今日と同様に好天が予想されるが、その分、2種類のタイヤの使い方もレースの結果を左右する要因となりそうだ。明日はミスなくレースを進め、ポイント獲得を目指したい」

Result
1 F・アロンソ マクラーレン
2 L・ハミルトン マクラーレン
3 F・マッサ フェラーリ
4 N・ハイドフェルド BMW
5 K・ライコネン フェラーリ
6 R・クビサ BMW
7 H・コバライネン ルノー
8 N・ロズベルグ ウィリアムズ
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