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Rd.13 Grand Prix of Italy
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F1第13戦イタリアGP 高速コースで公式練習を開始
J.トゥルーリが11番手、R.シューマッハーが12番手で、週末へ向けセットアップ

2007年9月7日(金)(イタリア・モンツァ発)

F1第13戦イタリアGPの公式練習第1回目と第2回目がイタリアのモンツァ・サーキットで行われた。先週、このサーキットで行われたF1合同テストは悪天候に見舞われたが、今日の公式練習開始時には、路面は再びラバーが洗い流された状態であった。公式練習第1回目は午前10時に、気温20度、路面温度 26度、湿度54%のコンディションで開始された。パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーと地元イタリア出身のヤルノ・トゥルーリは、好天の下で着実にセットアップを行った。続く、午後2時からの公式練習2回目は、気温は28度、路面温度も35度まで上昇。セッション途中、危険な位置に他車がストップしたために、10分弱の赤旗中断があったものの、チームはトラブル無く両セッションをこなし、ヤルノ・トゥルーリが11番手、ラルフ・シューマッハーが12番手で、公式練習初日を終えた。この堅実なスタートを基に、明日の予選と日曜日の決勝へ向けて、チームは更なる準備を進める。

ヤルノ・トゥルーリ : カー・ナンバー12
シャシー:TF107/04



公式練習1回目: 10番手 1分23秒965(トップと1.519秒差) 29周
公式練習2回目: 11番手 1分23秒919(トップと1.533秒差) 39周

「モンツァはコースも雰囲気も、私にとっては常に特別な場所だ。特に今年はイタリアで行われる唯一のF1レースとなっただけになおさらだ。長いストレートのために、このような低いダウンフォース設定となるために、F1カーはいつも、通常よりも軽く感じられる。先週私が参加した2日間のテストは上手く行き、セットアップとブレーキング時の安定性において改善を遂げることが出来た。今日は全てがとてもスムーズに進み、通常通りのセットアップ及びタイヤに関する作業をこなせた。しかし、私が地元ファンの前で、力強いレースを見せるためにも、全力でアタック出来る様に、ハンドリングを更に向上させるべく、今夜もやらなくてはならないことがある」

ラルフ・シューマッハー :  カー・ナンバー11
シャシー:TF107/05



公式練習1回目: 15番手 1分24秒660(トップと2.214秒差) 20周
公式練習2回目: 12番手 1分23秒922(トップと1.536秒差) 29周

「先週のテストは、私が走行した2日間は共に悪天候に翻弄され、路面コンディションが非常に悪く、私にとってはやや不満の残る結果となった。このことは、今日の様な好天の下で、セットアップを詰めるためにやらなくてはならない多くの作業が残っているということを意味している。今日成し遂げられた結果にはまずまず満足しており、技術的な問題も発生しなかった。しかし、車両に関してはまだ成すべき作業が多くあるということも明らかだ。モンツァの縁石は全てのドライバー、チームにとって挑戦ではあるが、我々は縁石を克服しながら、最速の方法を見出す必要がある。そのため、我々は今夜、残りの週末のための計画を立てる必要があるが、私は予選に向けて自信を持っており、明日はもっと良い一日になるはずだ」

ディーター・ガス
レース&テスト チーフエンジニア

「我々は1週間前にここでテストを行っているので、ハンドリングと、モンツァにおいて重要である縁石を乗り越えることに関して、それほど大きな驚きはなかった。とはいえさらなる、縁石を通過するためのセットアップの微調整を行った。また、戦略に必要となる、タイヤについてデータも収集した。2種類の仕様のタイヤは、挙動において非常に似通っているように思われ、走行開始直後の1周目でも、大きな違いは見られない。これまでのところ、ハンガリーGPとトルコGPの公式練習時に比べると、我々は若干低いポジションにいるようにも思われる。しかし、我々は今夜データを分析し、明日へ向けて改良を進めていく。我々は新しい前後のウィングを持ち込み、その他にも空力的な変更を行って来ており、残りの週末で、我々のパッケージから最大の能力を引き出すべく挑戦する」

新居章年
技術コーディネーション担当ディレクター

「高速コース用の空力パッケージを準備し、先週のテストを基に公式練習初日に臨んだが、ボディパーツの一部に不具合が出るなど、思い通りにはいかなかった。高速サーキットのモンツァでは、ブレーキング時の安定性は特に重要な要素であるが、トルコGPで苦しんだので、改善も進んでいる。また、プライムとオプションのタイヤの特性把握も進み、最高速とダウンフォースのバランスも良いところが見えてきた。明日に向けて今日の悪かったところをしっかり見直し、良い結果へと結び付けたい。予選の目標はいつも通り2台揃ってトップ10グリッドを確保することだ」

Result
1 F・アロンソ マクラーレン
2 L・ハミルトン マクラーレン
3 F・マッサ フェラーリ
4 N・ハイドフェルド BMW
5 R・クビサ BMW
6 N・ロズベルグ ウィリアムズ
7 A・ブルツ ウィリアムズ
8 J・トゥルーリ トヨタ
詳細..
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