練習しよう!ラリーチャレンジ走行会in 信州 イベントレポート 今回の講師 石田雅之選手 横尾芳則選手 今回はリポーター(お)ねーさんに取材をお願いしました!

練習しよう!ラリーチャレンジ走行会in 信州 イベントレポート 今回の講師 石田雅之選手 横尾芳則選手

今回はリポーター(お)ねーさんに取材をお願いしました!

リポーター(お)ねーさん とは?

リポーター(お)ねーさん とは?

レーシングチームトムスの広報の仕事から、活動をTOYOTA GAZOO Racingのモータースポーツ活動へ移し、SNSの配信やレポートなどの執筆をしているフリーライター。しかし、本人曰く、TOYOTA GAZOO Racingを応援する一(いち)サポーターとのこと。ラリーは未経験。

COMMENT

TOYOTA GAZOO Racingのラリーに関する活動は、いよいよ来年のWRC参戦で一気に羽ばたきます。
ラリーをやってみたいなどと興味はあるけれども敷居が高そうだし、どこから手を付けたら良いのかわからない、というわたくしと同様の気持ちの方は沢山いらっしゃるはず。そんな方々の為に、入門編である“ラリーチャレンジ”の本番ではなく「練習会」という更にハードルを下げたイベントに行って参りました!
好奇心をお持ちの方の背中を少しでも押すことができればと思います。では、どうぞ!

クルマとライセンスの準備は整ったけど、次はどうするの?

クルマとライセンスの準備は整ったけど、次はどうするの?

「スポーツランド信州」にて、ラリーチャレンジの走行会が行われ取材して参りました。
「スポーツランド信州」にて、ラリーチャレンジの走行会が行われ取材して参りました。
今回の講師石田雅之選手
「スポーツランド信州」にて、ラリーチャレンジの走行会が行われ取材して参りました。
今回の講師横尾芳則選手

と言う訳で行って参りました練習会!
長野県上田市から、田園風景を眺めながら30kmほど山合いに入ったところにある「スポーツランド信州」にて、ラリーチャレンジの走行会が行われ取材して参りました。
この上ないほどの天候に恵まれ、澄んだ空気と鳥のさえずり。そんな素敵な環境の下、集まったクルマは8台。そのうち初心クラスが2台と、たっくさん練習ができるこじんまりした走行会でした。
ラリー初参加の方が一組。同様の緊張感を持って、こちらも取材をさせていただきました。講師として、石田雅之選手、横尾芳則選手が参加してくださいました。

楽しく!安全に!スタッフ全員でドライバーズブリーフィング!

楽しく!安全に!スタッフ全員でドライバーズブリーフィング!

中上級者、初級者、スタッフ全員でドライバーズブリーフィング
中上級者、初級者、スタッフ全員でドライバーズブリーフィング

朝早くからサービスパークに集まるなり、早速、中上級者、初級者、スタッフ全員でドライバーズブリーフィングです。ドライバーズブリーフィングでは、しっかり安全面の確認を行いました。慣れている方でも、改めて確認することは、大事!楽しく安全にラリーチャレンジ!です!

講師の話に真剣な眼差しで耳を傾ける参加者たち
初めての方も、慣れている方も安全をしっかり確認!

練習会に参加した人だけのレシピ初心者向け講習!

練習会に参加した人だけのレシピ初心者向け講習!

初級者のみ建屋に移動して座学を行いました

ブリーフィングのあと、初級者のみ建屋に移動して座学を行いました。最初は、大事なペースノート作成の講習から。安全にラリーを行う為に必要なのがペースノート。ドライバーが、走りやすいように、ドライバーの為に作るのがペースノート。コ・ドライバーと2人で作るラリーの要となる共同作業です。
2人の阿吽の呼吸が必要とされるので、じっくり時間をかけて作りたいところ。実際、本番ではレッキ(試走)は1度しかないので、状況をすべて把握するのは、最初は中々難しいとのこと。初心者の方々には、動画を撮ったりすることもアドバイスされていました。

初級者のみ建屋に移動して座学を行いました

ペースノートの記入は、リングノートを使用し、2B、4Bなどの柔らかい芯の鉛筆推奨。そして、1ページに、びっしり書き込むのではなく、区切りの良いところで、1ページに4,5行とノートを広く使って記入がちょうど良いそうです。実際、指を挟んだりしながら使うので、めくりやすいように、そして見やすいように…、が基本ですね。ハンドルの切れ角にテープを貼る!なんていう方法もあるそうです。練習会に参加しないとわからないレシピをいただく事ができました。イメージするだけでも、ペースノートを作りたくなる、走りたくなる、そんなワクワク感が伝わって来ましたね。

初級者のみ建屋に移動して座学を行いました

ペースノートの出来が結果を左右すると言っても過言ではなく、ペースノートの精度があがると、ドライバー、コ・ドライバーお互いが楽になりますが、そこはもう経験値をあげるのが上達への近道です。
とにかく初めてで緊張しているところへの講師からのアドバイスは、心強い指針となったと思います。オリジナルで良いんです。みなさんも、「減速、旋回、加速」の基本に合わせ、ペースノートを作って参りましょう。

初級者のみ建屋に移動して座学を行いました
講師’sポイント!
  • [1]レッキは一度しか無いので、初心者は動画撮影がオススメ!
  • [2]ノートは、リングノート!鉛筆は、2B、4B等の柔らかい鉛筆が良い!
  • [3]1ページにビッシリ書かず、行を開け3項目くらいのみ書くの
    がオススメ!
いざ! レッキ!
速く・安全に走るため、コースの状況をペースノートに記入しました

まずは、時速20キロのスピードで、ゆっくりコースを走るレッキ。貴重な1回の走行です。コースサイドから見ていても非常に真剣。焦ってはいけません。2人でペースノートを作ることに集中です。

ペースノートの精度を上げるため、草の中までチェックすることもあるそうです。縁石や側溝などのチェックも大切とのことでした。

速く・安全に走るため、コースの状況をペースノートに記入しました。

コーナーをスムーズに立ち上がることが勝利のカギ!グラベル講習

コーナーをスムーズに立ち上がることが勝利のカギ!グラベル講習

次は、グラベル講習です。講師からは、「ダートやグラベルと言った舗装されていない路面は、雪に近い、μの低い路面をイメージしがちですが、全く違います。実は、舗装に近いんですよ。ダート用の専用タイヤを履いて走りますので、しっかりブレーキも効きますし、ABSが作動して止まることもできます。タイヤに荷重もかかり、グリップもあるんです。ですので、しっかりアクセルを踏み込みましょう」という説明がありました。
減速の際は、人間が思っているよりも、クルマは不安定なコンディション。次の加速のためにしっかりブレーキも踏み込みましょう!と、不安な参加者にまた的確なアドバイスがありました。

不安な参加者にまた的確なアドバイスがありました。
不安な参加者にまた的確なアドバイスがありました。

ストレートを全開で行くのはもちろんですが、低速コーナーからの立ち上がりが1番タイムを削り取るポイントとなるそう。
コドライバーと共に、コーナーをスムーズに立ち上がることが得策との事です。
本番をイメージし、ますます講習を真剣に聞き入ってしまう参加者。参加人数が少なく、ほぼマンツーマンというのも練習や座学に集中できますね。

参加人数が少なく、ほぼマンツーマンというのも練習や座学に集中
参加人数が少なく、ほぼマンツーマンというのも練習や座学に集中

そして、「今日は午前よりも午後は余裕を持って走りましょう!」と、目標が伝えられました。
具体的でわかりやすい講師の指導に、ますます緊張がほぐれ、やる気が出て来たかもしれませんね。

土煙を立てながらガンガン走行!

土煙を立てながらガンガン走行!

とにかく、納得行くまで走ることができるのが、この走行会。30分の走行枠が5回プロクラムに組まれていました。そんな中で、コースアウトやスピンで赤旗中断のハプニングも当然ありました。車両回収作業が済むまで中断。

ドライバーのみなさん無事で安堵しつつ、クルマのダメージをみんなで見ながら、直したりメンテナンスを手伝ったり。そこは、和気藹々で家族的なイメージがあるのがラリー。当事者は、気持ちもクルマも凹んでしまうけど、仲間は余裕の笑顔。
そのムードはこれまで見てきたモータースポーツとまた違った味わいがありました。

和気藹々で家族的なイメージがあるのがラリー

講師が運転するデモカーに横乗りもでき、スキルを体感することもできますが、マイカーに乗って運転をしていただくことも可能。これは、中々無い経験です。
積極的に、みなさんお願いをしていました。これはイイね!

午前中は、赤旗中断でロスした時間もあり、急遽クラス分けなく走行を実施。とにかく、練習第一!コースへ戻り走りこんでいました。

とにかく、練習第一!コースへ戻り走りこんでいました。
とにかく、練習第一!コースへ戻り走りこんでいました。
とにかく、練習第一!コースへ戻り走りこんでいました。
自分のクルマに講師が乗り込み間近でドライビングスキルを見ることができる 自分のクルマに講師が乗り込み間近でドライビングスキルを見ることができる
ココがポイント!

自分のクルマに講師が乗り込み
間近でドライビングスキルを見ることができる!

自分のクルマに講師が乗り込み間近でドライビングスキルを見ることができる!

ランチタイム

ランチタイム

今回は、みんなでお弁当。講師のお2人を囲んだり、自分のクルマのところでのんびりと、それぞれ自由にいただきました。ラリー取材が初めてのわたくしも、講師の方に好奇心丸出しで質問。失敗談なども出てきて、みなさん初めの1歩や、失敗を経験されていたことなどで、非常に親近感を抱きました。
こういうのも、ラリーチャレンジの良さ…、距離の近さと言ったところでしょうか。

ランチタイム
ランチタイム
ランチタイム
ランチタイム

安全講習

安全講習

午後もクラス分けなく走行。その走行の合間に、緊急事態が起こった際の学習を実践で行いました。講師によるデモンストレーションで、しっかり確認します。
こちらは、ドライバーやコ・ドライバーが動くことが可能な場合ですね。「OK」「SOS」ボードの活用を学習しました。詳細は、下記テキストをご参照ください。

タイムアタック

タイムアタック

最後は、タイムアタック!本番みたいに計測しちゃいます。練習会ですから、無理にとは言いませんが、これからの自分の参考の為に、1日の頑張りの総仕上げ。
30分間枠が設けられていました。途中でクルマを壊してしまった参加者もいて、最後は台数が減っていましたが、修理から復帰したクルマも果敢にアタック。
走る為に集まったみなさんが、それぞれの楽しみ方をしていました。
初参加の組も、楽しかった!という言葉と共に無事に1日を終えました。

  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子
  • タイムアタックの様子

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最後に

最後に

お話を伺うと、ジムカーナからのラリーへ転向の方が多く、経験の長い方だと、前身のTRDラリーチャレンジの初回から参戦の方もいらっしゃいました。
その初回からの参加の方で、ラリーチャレンジで知り合いご結婚されたペアもいらっしゃいましたよ!
初心者クラスは、参加2回目の“お父さんと息子さんの親子”と“高校時代の同級生”という初めてのペアの2組でした。
1人ではないという事がこの競技の良さと語る参加者。競技に対する不安や緊張もシェアでき、心に余裕が出来ます。これは、心強いですよね。
気の合う仲間と参加してみたら、ラリーを通して仲間もどんどん増えていく。そんな温かみのある競技が、このラリーチャレンジ。
そんな、思えばかなり敷居の低い競技(失礼)を今まで知らなかったのが、残念なほど。最後は、自分も参加したくなるという仕事を忘れた取材で終わりました。
今回お会いできた同級生初心者ペアの本番デビューが、今から楽しみです。 ガンバってくださいね!