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SUPER GT 2015年 第2戦 富士 決勝

第2戦 富士で3位表彰台を獲得したPETRONAS TOM'S RC F 36号車の伊藤大輔とジェームス・ロシター

伊藤大輔/J.ロシター組 LEXUS RC Fが3位表彰台獲得

 5月3日(日)、富士スピードウェイでSUPER GT第2戦が行われ、伊藤大輔/ジェームス・ロシター組 PETRONAS TOM'S RC F 36号車が3位表彰台を獲得した。

GT500スタートシーン  3日(日)も晴天。まだ雪の残る富士に見守られ、気温25度、路面温度39度というコンディションの下、午後2時19分に、静岡県警の白バイ隊、パトカー隊先導の下でのパレードラップ、フォーメーションラップに続き、500kmの長いレースのスタートが切られた。 3位のZENT CERUMO RC F 38号車、4位の36号車を含む上位4台はポジションをキープ。その後方で、7番手スタートのDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が5位へジャンプアップ。
 2周目に入ったストレートではジェームス・ロシターの36号車が立川祐路の38号車をパスし、3位へ。これで4位へ後退した38号車は、GT300車両との接触で操舵系統にダメージを負い、8周目に緊急ピットイン。長い修復を余儀なくされてしまった。

 10周目、1コーナーでタイヤバーストした車両からオイルが出たため、これを清掃するためにセーフティカーが導入。隊列を整え直し、ここまでに築かれたギャップはリセット。15周目に再スタートが切られることとなった。
 この再スタートでは、8位につけていた大嶋和也のENEOS SUSTINA RC F 6号車が、他車と接触しスピン。コース上に止まったところで後続のGT300車両にもかわされることとなり、ほぼ最後尾へと後退。また、6号車はこの接触でドライブスルーペナルティも科されることとなってしまった。
 この混乱を上手く切り抜け順位を上げたのが、開幕戦勝利もウェイトハンデに苦しみ14番手スタートとなったアンドレア・カルダレッリのKeePer TOM'S RC F 37号車。一気に8位へとポジションアップを果たした。

 再スタート時には36号車に続く4位につけていた平手の39号車だったが、セーフティカーランの最中にタイヤが冷えたことでハンドリングの不調に見舞われ、徐々にポジションダウン。6位走行中の35周目に、LEXUS RC F勢では最初のルーティンピット1回目へと向かい、給油、タイヤ交換と共に、ヘイキ・コバライネンへとドライバーチェンジを行った。
 続いて、他の車両も続々とピットイン。全車がピットを終えた42周目には再び36号車が3位、39号車が6位、37号車が7位、最後尾スタートから追い上げてきたWedsSport ADVAN RC F 19号車が8位へと順位を上げての中盤戦となった。

 52周目に、5位走行中のGT-R 46号車がタイヤバーストによりコースオフ。これで6位の39号車以下がひとつずつポジションアップ。63周目には8位走行中のNSX 64号車もタイヤバースト。暑さと長丁場の戦いに、GT300クラスも含め、タイヤバーストが多発するレースとなった。
 ほぼレースが3分の2を消化した75周過ぎあたりから各車2度目のピット作業。全車がピットを終えた時点で順位は再びピットイン前と同様に戻り、終盤戦を迎えた。

PETRONAS TOM'S RC F 36号車  最後のスティントでLEXUS RC F勢はソフトタイヤを装着、追い上げを狙ったが、レコードライン外に発生したタイヤカスのピックアップなどにも苦しめられ、逆転は果たせず。
 後半戦は大きな順位変動は無いまま、着実に走り抜き、最後はファステストラップもマークした36号車が3位表彰台を獲得。39号車が5位、37号車が6位、19号車が7位、序盤最後尾近くまで後退しながら追い上げた6号車が9位に入り、LEXUS RC Fは「ホーム」富士での初勝利は叶わなかったものの、完走した5台全車がトップ10フィニッシュでポイント獲得を果たした。

 好天に恵まれたゴールデンウィーク開催のSUPER GT富士大会は、2日間を通して計9万人以上のモータースポーツファンが集まり、大盛況のうちに幕を閉じた。

 LEXUS GAZOO Racingへのご声援、ありがとうございました。次戦も応援の程よろしくお願いいたします。

PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー 伊藤大輔:
表彰台でシャンパンファイトする伊藤大輔とジェームス・ロシター 悔しいが、結果的に表彰台に乗ることができて良かった。スタートしてすぐは、ジェームスもライバルにくらいついて行けたのだが、セーフティカー導入後はライバルにじりじり引き離されてしまった。ギャップが広がっている展開を打開するため、自分のスティントを伸ばし、最後のジェームスを短くしてソフトタイヤを投入することにした。ファステストラップを獲れるだけのポテンシャルはあったが、ライバルとの差を詰めるまでは行かなかった。作戦に間違いはなかったが、クルマ的に差があると感じた。このままでは終われないので、逆襲すべく、更にみんなで努力して頑張りたい。

PETRONAS TOM'S RC F 36号車 ドライバー ジェームス・ロシター:
今日はバトルを楽しんだ。ライバルには大きく水をあけられ、残念ながら追いつく事が出来なかった。終盤はタイヤが厳しくなり、タイム差も大きくなっていたので、途中からは、無理を避け安全に走り切ることを心掛けた。しかし、最後にソフトタイヤで、ファステストラップは獲得出来た。最後の5周は非常にエキサイティングだった。開幕戦は不運で結果は良くなかったが、常に我々のクルマの仕上がりは良いし、強いトムスと共にタイトルを狙いたい。

SUPER GT 2015年 第2戦 富士 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
11MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
1101'29.8222:56'20.204MI
212カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
1101'29.85311.559BS8
336PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
1101'29.77649.317BS
417KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
武藤 英紀
1101'30.8001'31.149BS
539DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
平手 晃平
ヘイキ・コバライネン
1091'30.7501LapBS12
637KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
A.カルダレッリ
平川 亮
1091'31.2371LapBS40
719WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
1091'31.0611LapYH2
815ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
オリバー・ターベイ
1091'30.6641LapBS10
96ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
1081'30.8502LapsBS4
1046S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
1081'30.2502LapsMI6
1124D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
佐々木 大樹
ルーカス・オルドネス
1081'31.1032LapsYH
1264Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
1071'30.8853LapsDL
138ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
951'30.81015LapsBS16
100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
291'30.89581LapsBS30
38ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
251'30.81085LapsBS22