2015 GR Netz Cup Vitz Race Grand Final
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全国5シリーズのポイントランキング上位ドライバーが集まった「2015 GR Netz Cup Vitz Race Grand Final」。

「Vitzレーサー日本一」を目指して、2015年11月21日（土）・22日（日）の両日、富士スピードウェイにおいて開催された。

決勝レース（22日・日曜日）は、昨年同様に「TOYOTA GAZOO Racing FESTIVAL (TGRF) 2015」の開催にあわせた、レーシングコースコンテンツのひとつとして、たくさんの観客を前に行なわれた。

晴天に恵まれた21日（土）、日本一を目指した、熱い予選タイムアタックからスケジュールがはじまった。

全国5シリーズからの42名に、タイ王国「カローラアルティスワンメイクレース」参戦中の招待選手2名を加えた、全44名のドライバーによる・20分間の公式予選だ。

開始から間もなく、まずは東北シリーズのチャンピオン#130松原選手がトップに立つ。

それに#61Traitanit選手・#13蓬田選手が続く展開。

予選時間の折り返しの頃、ポールポジションを確信したのか、松原選手は早々にピットイン。

しかし、その直後には関東シリーズチャンピオン#4北田選手が、一気に2番手までポジションを上げてくる。

トップとのタイム差は、なんと0.01秒だ。

北田選手の勢いが止まらない。続く周回では松原選手を約0.5秒上回る、この日、唯一の2分15秒台をマーク。ついにトップに立つ。さらに、続く周回では自身のトップタイムを更新し、2'15''838をマークする。

この後、北田選手のトップタイムが更新されることはなく、唯一の2分15秒台でポールポジションが確定。

2位には松原選手、3位にTraitanit選手が続く公式予選結果となった。

翌22日（日）、前日の晴天から一転、肌寒い曇り空の朝を迎えた。

TGRFが開催されることもあり、朝早くからパドックやメインスタンドにたくさんの来場者・観客の姿が見られる中、

2015年シリーズを締めくくる、周回数「8」の最終レースがはじまった。

午前11:00 ピエール北川氏の軽快な実況解説と共に、全車クリーンスタートで決勝レースがスタート。

スタートをきっちり決めたポールポジション北田選手が1コーナーをトップでクリアしていく。それに松原選手が続く展開。

オープニングラップが終わる頃には、早くも縦長のレース展開に。しかし北田選手と松原選手は、各コーナーで激しい接近戦のトップ争いを繰り広げる。

このトップ2台に、3番手武平選手が近づき始めたレース折り返しの4周目にポジションが動いた。

ダンロップコーナーで2位松原選手が、北田選手をパスしついにトップに立った。しかし、この周回の最終コーナーでは、北田選手はトップ松原選手の背後にぴったりと着く。メインストレートでスリップを有効に使い、北田選手がイン側より松原選手をパスし、1コーナーでトップにたつ。

しかしこのままでは松原選手も終わらない。続くコーナーで、再度トップを奪い返す。激しいトップ争いが行なわれている間に、3番手武平選手がじわじわと距離を縮め、トップ争いは3台に絞られてきた。

トップを奪われた北田選手が最終コーナーから、またも松原選手のスリップに着く。そして今度はアウト側から松原選手をパスし、再度トップを奪還。

その後方では3位武平選手が松原選手を猛プッシュし、チャンスを狙っている・・・

そしてむかえたファイナルラップでは、北田選手が後続をきっちりとおさえきり、見事ポールトゥフィニッシュでGrand Final戦を制した！「Vitzレーサー日本一」を決めるに相応しく、激しくトップが入れ替わる等見ごたえのあるレースとなった。

2位には最後までトップ争いを繰りひろげた松原選手、3位には5番手スタートから猛追を見せた武平選手が続いた。

今大会「2015 GR Netz Cup Vitz Race Grand Final」をもって、2015年シリーズの全日程が終了。

来シーズンの開幕は2016年4月が予定されている。