2014年8月から始まった「GAZOO Racingチャレンジプログラム」。
このプログラムでは、一人でも多くの方の「レースに参戦してみたい!」という想いを応援し、レース参戦までをサポートします。
参戦希望の方は、まずレース参戦前にスポーツドライビングレッスンを受講していただきます。このレッスンでプロドライバーから直接アドバイスを受け、スポーツ走行に対するノウハウを学ぶことができますので、レース参戦のための基本スキルを習得してから本番に挑むことができます。
GAZOO Racingチャレンジプログラム、今年は4ヶ所で毎戦2名限定募集をし、計7名の方にご参加いただきました。
準備スポーツドライビングレッスン
GAZOO Racing 86/BRZ Race参戦前に行われるスポーツドライビングレッスンはSUPER GTトムスチームの監督・関谷氏監修によるプログラムです。レッスンは座学と実技に分かれ、関谷氏をはじめ、GAZOO Racingで活躍するプロのレーシングドライバーから直接指導を受けらるのが特長です。
サーキット走行の注意点やドライビングポジション、ハンドル操作のアドバイス等を学びます。実技では実際に車を運転しながら、荷重移動やコーナーリングのトレーニングを実践します。また、フリー走行では、座学や実技で学んだ基礎を土台に、サーキットを駆け抜ける実践練習が行われます。
参加者 コメント |
「走行量が非常に多く良かった。講師もとても親切に指導してくれて感謝している。今後もこのようなプログラムを充実してもらえるとレベルアップにも繋がり、長く車の趣味を続けられると思う。」 「初めてだったが講義やコーナリングレッスンのお陰で走りやすく感じた。」 「楽しかった。ブレーキを残しながらしっかり切ることが少しできた感じがする。」 |
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本番86/BRZ Race 参戦!
86/BRZ Race当日は、参戦車両と専属メカニックを運営側で用意しますので、ドライバーは装備品のみを準備すればOK。レース参戦に対して、しっかりとしたサポート体制が確立されいますので、初めてレースに参戦する人でも安心して、「GAZOO Racing 86/BRZ Race」にエントリーできるような仕組みになっています。
第1回Rd.7 岡山国際サーキット
初めてとなるGAZOO Racingチャレンジプログラムは86/BRZ Race Rd.7岡山国際サーキットで開催。1名がレースに初チャンレンジしました。
参加者は事前にレース会場と同じ岡山国際サーキットでドライビングレッスンを受講され、自身のドライビングスキルを確かめ、それに合わせたコースの特徴やライン取り、タイムを詰めるポイントのレクチャーを学びました。ドライビングレクチャーでレースマシンに慣れてからレース当日を迎えられるので、安心感が高いようです。
成績 | 順位6位タイム 23'54.450 |
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参加者 コメント |
「レースウィークは専属のメカニックがしっかりとサポートしてくれるので安心して参加できました。最初は、費用が高く感じましたが、実際に参加してみる と、費用以上のサポートをしてもらいました」 |
第2回Rd.8 富士スピードウェイ
2回目となった富士は、2名の参加者がレースに初チャレンジ。2台のチャレンジプログラム車両が用意され、No.102高橋正恭選手とNo.103安藤泰敬選手がエントリーされました。
No.102 高橋選手は、GAZOO Racing86/BRZレースに参戦している友人のサポート役として毎戦帯同されているそうですが、今回は自らがドライバーとしてエントリー。普段は仙台ハイランドやスポーツランド菅生をメインにサーキット走行や草レースを行っているとのことで、公式なレースは初めてにも関わらず、安定した走りをみせていました。
決勝Bレースでは22位からスタートし、1周目で6台を抜く快走を披露。その後も徐々に順位をアップし、最終的に12位でゴールされました。
成績 | No.102 順位12位タイム 22'01.253 No.103 DNS(エンジントラブルで決勝出走せず) |
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参加者 コメント |
「普段からGAZOO Racing86/BRZレースのサポートを行っているので、ぜひ86でレースに出てみたいと思っていました。そんなタイミングで、チャレンジプログラムができたので飛びつきました。サポートをしているので、一戦あたりどのくらいのコストが掛かっているかわかります。なので、この価格は非常にお得だと思います。レースは、富士スピードウェイを走るのが初めてだったので慣れるのに時間がかかりました。決勝では自己ベストがでたので満足していますが、もう少 し上位にいきたいという希望もあったので、それは次回ということにします」(高橋さん) 「みなさん速いドライバーばかりなので、恐る恐る練習走行や予選を走りました。それでも走るごとにタイムがあがっていき、ドライビングが上達している実感が湧 いてきました。メカニックの方は親切にクルマの状況や走り方、いろいろなアドバイスを贈ってくれました。もし自らエントリーするとなるとメカニックを探すのも大変ですし、すべてがパッケージになっているチャレンジプログラムは素晴らしいと思います」(安藤さん) |
第3回Rd.9 オートポリス
今回参戦されたのは、No.102の松岡 幸宏さんとNo.103中島 功さんのふたり。松岡さんは、普段からBRZに乗っていてオートポリスのフリー走行で腕を磨いていらっしゃるそうで、24歳の若さですが、高校まで約10年間カートレースに参戦していた経験を持つドライバーです。
一方の中島さんは、過去にサーキット走行の経験はあるものの、しばらくサーキットから足が遠のいていたそう。昨年から再びオートポリスでNAロードスターのレースを楽しんでいるドライバーです。
ふたりとも、予選、決勝が行われる前々日の金曜日から練習走行を開始。金曜日、土曜日の2日間で計5回の走行を行い、松岡さんは「普段乗っているBRZと86は同じクルマとはいえ、だいぶ動きが異なるので、乗り方を変える必要がありました」。
中島さんは「ロードスターは1tを切る軽量マシンなのでブレーキングポイントやコーナリングスピードが異なり、慣れるのに時間が掛かりました」。
ふたりとも最初はレースカーの乗り方に戸惑われたようでしたが、両者ともにスポーツ走行の経験は豊富なので、すぐに順応されたようです。
迎えた日曜日の予選は、松岡さんが27位、中島さんが29位のグリットを獲得。予選中に雨が降りだし難しいコンディションになったことで、練習走行よりもトップとのタイム差が開いてしまったことを悔やんでいました。
決勝は雨足も強くなり、コンディションはさらに悪化。それでも、両者ともに確実にゴールを目指す冷静なレース運びで、クラッシュやトラブルなどで5台がリタイヤした中で、松岡さんは26位、中島さんは30位で無事にチェッカーを受けました。
成績 | No.102 順位26位タイム 28'53.995 No.103 順位30位タイム 29'02.163 |
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参加者 コメント |
「無事にゴールできて良かったです。途中でスピンしてしまいヒヤッとしましたが、しっかりとレースを楽しめました」(松岡さん) 「もう少し上位を狙いたかったですが、雨が降ってきてしまい、思ったようなレースができませんでした。ですが、週末を通してメカニックさんが しっかりとサポートをしてくれたため安心してレースが楽しめました」(中島さん) |
第4回Rd.10 鈴鹿サーキット
今回も2名のドライバーがチャレンジプログラムに参加されました。
No.102 の菅沼聡選手は、草レースやサーキット経験は豊富なものの公式レースは未経験、鈴鹿サーキットを走行するのは3回目というドライバー。チャレンジプログラムが発表されてすぐに応募をされ、第8戦の富士スピードウェイは残念ながら抽選から漏れてしまいましたが、この最終戦鈴鹿で念願のエントリーとなりました。
予選では、サーキット走行経験者らしく2分35秒620の好タイムを記録。それでもクラス24番手で上位陣には一歩及ばず、決勝Bレースに駒を進めることになりました。
8位スタートとなった決勝レースでは、1周目にスピンを喫し15位まで後退。そこから追い上げて結果12位でフィニッシュとなりました。
もうひとりの参加者No.103太田健選手は、GAZOO Raingのウェブサイトでチャレンジプログラムを知り、地元に近い鈴鹿サーキットラウンドにエントリー。20代のころにレーシングカートの経験があり、自らのクルマでサーキットを走っていましたが、最近はサーキット走行からも離れていてブランクがあるそう。鈴鹿サーキットの走行経験は、菅沼選手と同様に数回程度。それでも金曜日に行われた公式の練習走行と事前に行われたスポーツドライビングレッスンで鈴鹿サーキットを走れたことで自信が付いたようです。
予選は満足いく結果ではなかったというものの、2分36秒872でクラス27位、決勝Bレースに進出することになりました。
13番手スタートとなった決勝レースは、1周目の混乱を上手く切り抜けて8位までポジションをアップ。その後も好バトルを繰り広げて、最終的には10位でチェッカーを受けました。
成績 | No.103 順位10位タイム 23'11.989 No.102 順位12位タイム 23'17.261 |
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参加者 コメント |
「走行経験の少ない鈴鹿サーキットでしかもウエット路面だったため緊張はしましたが、レースは楽しめました。メカニックさんの的確なサポートや、プロドライバーのレクチャーを受けることで安心してレースに参戦できました」(菅沼さん) 「予選はもう少しタイムアップしたかったのですが、1周の距離が長い鈴鹿サーキットなのでまとめるのが難しかったです。決勝は、ウエットコンディションでしたが、想像よりもグリップ感がありバトルを楽しめました。スタートよりも順位があがりましたし満足しています」(太田さん) |