2015年は量産車ベースながらも改造範囲の広いSP-PROクラスに「LEXUS LFA Code X」、2L以下のターボ車が参戦するSP3Tクラスに「LEXUS RC」の2台で参戦を行なうTOYOTA GAZOO Racing。すでにニュル24時間に向けた実践テストとして、3/28に行なわれたVLN1、4/25に行なわれたVLN2へ参戦を行ない、マシンやメカニックのスキルアップを図ってきました。
VLN1では決勝レース中の重大なアクシデントで赤旗中断、そのままレースは終了しましたが、2台のマシンの潜在能力の高さを確認。その後、短い期間で対策や調整を行ない、VLN2ではLFA Code XはVLN1の予選を上回る速さを発揮。RCもLFA Code X同様に大きくレベルアップしました。
ちなみに日本では「ニュル24時間の前哨戦」というイメージが強いVLNですが、VLNはニュルブルクリンクを核とした10のクラブが発足した、「ニュルブルクリンク耐久シリーズ(年間10戦開催)」の事。このシリーズは毎戦4~6時間の耐久レースが行なわれており、レギュレーションはニュル24時間と同じなので、ニュル24時間に参戦する若手ドライバーや若手メカニックの育成、ニューマシンのテストを兼ねるメーカーも多い。すでにニュル24時間が始まる前から“戦い”は始まっているのです。