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SUPER GT 2014年 第4戦 SUGO
決勝

変わりやすい天候の大波乱戦を制しLEXUS RC Fが1-2フィニッシュ!

変わりやすい天候の大波乱戦を制しLEXUS RC Fが1-2フィニッシュ!
予選11位の立川祐路/平手晃平組が独走で今季初勝利。
立川はGT最多勝利記録を更新

予選
  20日(日)も朝から雨模様となり、午前9時5分からGT300、GT500の順で25分間の1セッションと変更された予選が開始。前半のGT300クラス予選は降ったり止んだりのコンディションで、終盤にコースオフした車両によりGT500クラスの予選はいきなりの赤旗となった。
 午前9時40分にセッションは再開。雨は止み、徐々に乾いていく路面の中で各車アタック。中嶋一貴のPETRONAS TOM'S RC F 36号車が序盤からトップタイムをマークする好走を見せ、昨年の第2戦富士以来となるポールポジションを獲得。トップ10台が1秒以内に入っているにもかかわらず、2番手に0.4秒もの大差をつけてのポールポジション獲得となった。
 2番手以降は僅差の争いとなり、KeePer TOM'S RC F 37号車が5番手、DENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が8番手、ENEOS SUSTINA RC F 6号車が9番手、ZENT CERUMO RC F 1号車は11番手。WedsSport ADVAN RC F 19号車は最後尾15番手スタートとなった。

決勝
  予選後、雨は落ちることはなく、路面は何カ所か濡れているところが残っているものの、ほぼ乾いているという状況。全車スリックタイヤでグリッドに並んだが、フォーメーションラップ開始とほぼ同時に雨が降り始め、すぐに雨脚は強さを増していった。
 このため、フォーメーションラップは2周追加。79周で決勝が戦われることとなった。3周のフォーメーションラップを終え、ペースカーがピットへと向かうのと同時に、36号車を先頭に数台がレインタイヤへと交換すべくピットへ。これで、ピットに向かわなかった37号車が3位、6号車が4位、1号車が5位へと順位を上げると、1周目に3台揃って前走車をパス。1周目の最終コーナーではトップの車両もかわし、LEXUS RC Fの1-2-3体制となった。

 ポールポジションながらスタート時にピットインし、レインタイヤへと交換した36号車のジェームス・ロシターは、1周あたり6秒ほど早いペースでの追い上げを開始したが、5周を過ぎたあたりから雨は止み、レインタイヤへの交換作戦は失敗。11周目に36号車は再びピットインしスリックタイヤへ交換。大きく順位を落としてしまった。
 スリックタイヤで序盤の濡れた路面を上手く走り切ったトップ3台のLEXUS RC Fは、後続を徐々に引き離して行きながら、それぞれのポジション争いも激化。2位の1号車 平手晃平は首位を逃げる37号車アンドレア・カルダレッリとの差を詰めていき、12周目、周回遅れのGT300車両に37号車が引っかかった隙を逃さずこれをパス。首位に立った平手はハイペースで後続との差を広げていき、30周目にはその差は14秒に。トップ3を占めるLEXUS RC Fの後方につける4位とは40秒もの大差となった。

 中盤、各車ドライバー交代のピット作業を行い、順位は入れ替わったが、全車ピットを終えた時点で、LEXUS RC F勢は1-2-3体制に復帰した。
 中盤戦でも若干の降雨はあったが、大きく路面を濡らすまでには至らず。しかし、60周目あたりになると、雨脚が強まり始め、後続勢はレインタイヤへの交換作戦を取った。3位を走行していた国本雄資の6号車が68周目にピットへ向かい、レインタイヤへと交換したが、上位2台の1号車 立川祐路と37号車 伊藤大輔は共にピットインせず、スリックタイヤのまま走り切ることに。
 一方、序盤2回のタイヤ交換で大きく順位を落としながらロシター、そして交代した中嶋一貴が追い上げを見せていた36号車は、タイヤ交換などで順位を落としていくライバルを尻目に、66周目には4位までポジションアップ。LEXUS RC Fがトップ4を占めての終盤戦となった。
 しかし、3位、4位につけていた6号車と36号車は、ワイパーが動かなくなるトラブルに見舞われており、視界不良の中、懸命の走行を続けたが、終盤猛烈な勢いで追い上げてきたライバルの先行を許してしまった。

  首位を行く1号車の立川は、濡れた路面でコースオフやクラッシュの多発する終盤戦も、スリックタイヤながら着実な走りで後続との差を保ったまま周回を重ね、トップチェッカー。11番手スタートから、昨年の第6戦富士大会以来となる今季初勝利を飾った。立川は自身の持つJGTC/SUPER GTでの最多勝利記録を単独トップの16へと伸ばすこととなった。
 逃げ切った37号車が2位で続き、LEXUS RC Fは開幕戦以来となる1-2フィニッシュ。首位と同一周回はこの2台のみという独走状態でレースを支配した。37号車の伊藤/カルダレッリは、今大会の結果により、ドライバーズランキングで首位に浮上した。
 追い上げた36号車が4位。6号車が5位、39号車が6位でフィニッシュし、LEXUS RC Fは荒れたレースで、トップ6に5台が入る活躍を見せた。

ZENT CERUMO RC F 1号車 ドライバー 立川祐路:
 今朝の予選はタイトなスケジュールだったが、レインタイヤでは、クルマのバランスがあまり良くなかった。決勝レースでは、スリックタイヤで濡れた路面を走ることになったが、バランスは良く速かった。序盤、平手がリードしてくれたので、僕はそれを引き継いだだけで、安心して走れた。雨が再び降り始めたときは、さすがに慎重になり、最後まで集中が必要だった。シーズン序盤苦しんだだけに、優勝出来て、平手やチームスタッフにはとても感謝している。次の富士は得意としているコースだが、前回はライバルにやられてしまったので雪辱を果たしたい。ランキング上位は、みんな苦しい状況だと思うが、タイトル目指し戦っていく。

ZENT CERUMO RC F 1号車 ドライバー 平手晃平:
予選は苦しい状況になってしまった。決勝レースは荒れたスタートで、タイヤを換える換えないか非常に難しい状況だったが、結果的に換えなかったのが良い方向に働いた。出来るだけ前半にマージンを築いて立川さんに繋ぐつもりで走り、結果的に後続を引き離してピットイン出来たので、ドライバー交代した後は安心していられるかと思っていたが、最後までハラハラドキドキの展開だった。生まれてきた子どもに、良いプレゼントが出来たと思っている。シリーズ後半戦は苦しい展開になると思うが、昨年も優勝がきっかけとなり調子を上げてチャンピオンを獲得出来たので、今年もその再現を狙いたい。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー 伊藤大輔:
 とても難しいレースだった。スリックでウェットコンディションを走ることが多く、スタートからタイヤ選択の判断をしなくてはならない中で、アンドレア(カルダレッリ)が良い判断をし、コース上に留まって素晴らしい走りを見せてくれた。クルマのバランスに苦しむことも多かったが、いかに落ち着いて切り抜けるかというところが重要だった。路面が乾いてきてからは、パフォーマンス的に厳しい部分もあったが、最終的に2位表彰台を獲得出来たのは、アンドレアとチームの頑張りのおかげだと思っている。後半戦は更に厳しくなるだろうが、目標だった菅生でのポイント獲得が果たせて良かった。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー アンドレア・カルダレッリ:
ドライ、ウェット、ドライ、ウェットの繰り返しというトリッキーなレースだった。スタートはとても良く、1周目でトップに立つことが出来た。レインタイヤに交換するかピットから聞かれたが、感触もペースも良かったので、そのままスリックで走り続けた。結果的に2位でフィニッシュ出来、チャンピオンシップを考えればとても良い結果だ。ポイントリーダーに立ったことで、富士からは更にハードなレースになることは想定しているが、次戦以降も頑張りたい。

SUPER GT 2014年 第4戦 SUGO 予選結果:GT500

順位No.車名ドライバータイムタイム差タイヤウエイト
136PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
1'19.153

168.475
km/h
BS16
2100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
1'19.557

0.404BS14
323MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ

1'19.679
0.526MI54
417KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
1'19.694

0.541BS10
537KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
A.カルダレッリ
1'19.767

0.614BS68
68ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮

1'19.794
0.641BS6
732Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット

1'19.867
0.714DL2
839DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
1'19.917

0.764BS26
96ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
1'20.063

0.910BS56
1018ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
1'20.125

0.972MI22
111ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
1'20.184

1.031BS30
1246S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
1'20.581

1.428MI32
1312カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ

1'20.585
1.432BS84
1424D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
1'22.441

3.288YH16
1519WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛

1'23.725
4.572YH14

SUPER GT 2014年 第4戦 SUGO 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
11ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
平手 晃平
791'14.8321:47'49.984BS30
237KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
A.カルダレッリ
791'15.0861'20.016BS68
317KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
金石 年弘
781'15.2111LapBS10
436PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
78R1'14.0071LapBS16
56ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
781'15.1361LapBS56
639DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
石浦 宏明
オリバー・ジャービス
78R1'14.3151LapBS26
746S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
78R1'14.1411LapMI32
818ウイダー モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
F.マコヴィッキィ
78R1'13.6671LapMI22
912カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
771'15.9362LapsBS84
1024D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
ミハエル・クルム
佐々木 大樹
771'15.0562LapsYH16
11100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
武藤 英紀
771'15.3622LapsBS14
1219WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
76R1'14.5523LapsYH14
1332Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
761'15.2783LapsDL2
1423MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
751'15.1594LapsMI54
158ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
V.リウッツィ
松浦 孝亮
641'15.72215LapsBS6