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SUPER GT 2015年 第8戦(最終戦)もてぎ 決勝

ポール・トゥ・ウィンで今季2勝目を挙げたアンドレア・カルダレッリ/平川亮

カルダレッリ/平川組 LEXUS RC Fがポール・トゥ・ウィンで今季2勝目!

 SUPER GTの今季最終戦(第8戦)がツインリンクもてぎで行われ、ウェットスタートから乾いていく難しいコンディション、途中セーフティカー導入という波乱のレースを、アンドレア・カルダレッリ/平川亮組 KeePer TOM'S RC F 37号車がポール・トゥ・ウィンで制し今季2勝目を挙げた。

スタートシーン  15日(日)も雨が残り、朝のフリー走行もウェットコンディション。しかし、決勝レースの行われる午後には雨は止むという予報のため、路面が乾き始めていた決勝前のウォームアップランは、通常8分間のところ、18分間に延長して実施された。  しかし、決勝レースが始まる直前、午後1時過ぎには再び雨が降り始め、全車ウェットタイヤを装着して走行開始。路面は濡れているものの雨はほぼ止み、雲の切れ間から青空が覗く、難しいコンディション下で、午後1時40分、パレードラップとフォーメーションラップに続き、決勝レース(53周)のスタートが切られた。

 まだ水煙が上がるコンディションの中、ポールポジションの37号車カルダレッリは首位をキープ。後方では、4位のPETRONAS TOM'S RC F 36号車から6位のZENT CERUMO RC F 38号車まで3台によるバトルとなり、これを制した立川祐路の38号車が4位で1周目を終えて戻って来た。4位に浮上した38号車は、さらにその勢いで3位の車両にも迫ると、やがて2位の車両のペースが落ちてきたこともあり、3台での2位を争いを展開した。
 10周目、6位を走行していたジェームス・ロシターの36号車がメインストレート上で突然スローダウン。駆動系のトラブルに見舞われ、そのままピットロード出口に車両を停めることに。逆転タイトルの可能性を残していた36号車だったが、ここでレースを終えることとなってしまった。

 ひとりのドライバーが走らなくてはならない最低周回数18周を過ぎると、ドライバー交代、タイヤ交換のために各車ピットへ。苦戦しポジションを落としていたENEOS SUSTINA RC F 6号車が19周目、22周目終了時には38号車、その翌周首位の37号車がピットイン。38号車はリアタイヤの交換時に若干のタイムロス。
 ライバル勢も次々にピットイン。一足先にピットインしていた38号車の石浦宏明は、ライバルよりも温まっているタイヤの優位性を活かし、ポジションアップを狙ったが、GT300クラスの車両をかわそうとして、まだ濡れている路面に足をすくわれコースオフ。ポジションを落としてしまった。

ZENT CERUMO RC F 38号車  27周目、接触で大破した車両の部品がコース上に散らばったため、セーフティカーが導入。首位の37号車は10秒以上あった後続との差を失うことになってしまった。
 32周目、残り22周でレースは再開。この再スタート直後、前を行く周回遅れをかわそうとして、37号車の平川亮はライバルの先行を許すことに。2位に後退した平川は、再逆転を狙い、コーナー毎に並びかける猛追。39周目の最終コーナーでインをついて前に出たかに思われたが、アウトにはらみ、その隙を突かれて一気に4位に後退。
 しかし、平川は諦めることなく追い上げを継続。周回遅れで混み合う中、まだ濡れているラインもものともせず、縦横無尽のライン取りですぐに2位へ復帰。その勢いのまま再び首位に追いつくと、再三のプッシュを続け、43周目にはついに首位を奪還。難コンディションでの37号車平川のオーバーテイクショーが、観客を魅了した。

 セーフティカー導入でマージンがリセットされてからの後半戦は、首位と同一周回の上位7台が5秒以内の接近戦のまま推移。最後まで、気の抜けない戦いが続いたが、首位に立った37号車の平川が逃げ切り、開幕戦に続き、今季2勝目をポール・トゥ・ウィンで飾った。LEXUS GAZOO RacingのLEXUS RC Fは、参戦2年目のシーズンを、3勝という結果で終えた。 逆転タイトルの可能性を残し、最後まで健闘を見せた38号車は追い上げ叶わず5位でフィニッシュ。惜しくも逆転タイトル獲得はならず、立川/石浦組はランキング4位となった。今季2勝目を挙げたカルダレッリ/平川組は5位へとランキングを挙げてシーズンを終えることとなった。
 後半、ヘイキ・コバライネンが速さを見せたDENSO KOBELCO SARD RC F 39号車が6位、6号車は9位。WedsSport ADVAN RC F 19号車は10位でフィニッシュし、今季全レースでのポイント獲得を果たした。

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー  アンドレア・カルダレッリ:
アンドレア・カルダレッリと平川亮 「週末を振り返って、良いレースウィークだった。全力を尽くして戦い、ポール・トゥ・ウィンは最高の気分だ。レース自体は非常に困難だった。スタートはウェットで、タイヤの選択には悩んだ。最終的に選んだハードタイヤが良い選択だった。もちろん、それでも最初は難しかったが、出来る限りプッシュした。なんとかギャップを作れば、晴れてきたので上手く行くと思っていたし、ピットインのタイミングも良かった。そのおかげで後半も上手く行ったと思う。今回勝つことが出来て嬉しい」

KeePer TOM'S RC F 37号車 ドライバー  平川亮:
「僕のスティントでセーフティカーが入ってしまい、彼(カルダレッリ)の作ってくれたギャップを全て失うことになってしまった。ウェットのアウトラップなども速いペースで走ることが出来ていたので、もし、セーフティカーがなければもっと楽な展開になっていたかもしれない。その後は、バトルを楽しみながらレースが出来た。シーズン中盤から終盤、結果が出ず苦しんだが、最後に優勝することがで出来て良かった。来年はミスなく行きたい」

SUPER GT 2015年 第8戦(最終戦)もてぎ 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー周回ベストラップ所要時間/差タイヤウエイト
137KeePer TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
A.カルダレッリ
平川 亮
531'41.7591:43'10.687BS
21MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
松田 次生
ロニー・クインタレッリ
531'41.6060.591MI
3100RAYBRIG NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
山本 尚貴
伊沢 拓也
531'41.5311.389BS
412カルソニック IMPUL GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
安田 裕信
J.P.デ・オリベイラ
531'41.6541.63BS
538ZENT CERUMO RC F
LEXUS RC F / RI4AG
立川 祐路
石浦 宏明
531'41.5233.112BS
639DENSO KOBELCO SARD RC F
LEXUS RC F / RI4AG
平手 晃平
ヘイキ・コバライネン
531'41.8844.375BS
715ドラゴ モデューロ NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
小暮 卓史
オリバー・ターベイ
531'41.57410.490BS
817KEIHIN NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
塚越 広大
武藤 英紀
531'41.6851'33.028BS
96ENEOS SUSTINA RC F
LEXUS RC F / RI4AG
大嶋 和也
国本 雄資
531'41.4611'39.104BS
1019WedsSport ADVAN RC F
LEXUS RC F / RI4AG
脇阪 寿一
関口 雄飛
521'41.3841Lap YH
118ARTA NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
松浦 孝亮
野尻 智紀
521'41.8331Lap BS
1224D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
佐々木 大樹
ミハエル・クルム
521'41.5691Lap YH
1364Epson NSX CONCEPT-GT
Honda NSX CONCEPT-GT / HR-414E
中嶋 大祐
ベルトラン・バゲット
511'42.2352LapsDL
46S Road MOLA GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT500 / NR20A
本山 哲
柳田 真孝
251'44.27728LapsMI
36PETRONAS TOM'S RC F
LEXUS RC F / RI4AG
伊藤 大輔
ジェームス・ロシター
101'50.03443LapsBS