昨日の Kansas のレース、214周目に Brian Vickers のエンジンがブローしてしまいましたね。 さっそく今朝 Engine Failure Report が届いていました。
125周目に単独でスピンしましたよね。 あの時はフロントストレッチの芝生エリアに滑るようにスピンをしたんで特に問題はなくレースに戻ることができました。
で、その後175周目にエンジンがミスファイヤーするって Brian から無線で報告が・・・。イグニッションボックスを切り替えたり・バッテリーを切り替えたりしたんですが、ダメ・・・メーター類は特に問題を示していなかったんですけどね。
180周目には水圧計が異常値を示しているってまた無線で報告が・・・このときはピットに戻るように指示し確認作業をしたんですが、なんの異常もナシ。音がおかしかったけどとりあえずそれ以上はなにもできないのでレースに復帰して様子をみることに・・・。
で、問題の214周目。 7,500回転以上回らないって報告の直後に運転席に煙が入ってきたって・・・。そこであわててピットに呼び戻して車両をとめたらエンジンもとまって二度と始動しなくなっちゃいました。
とりあえずガレージでできることはわずかなんですが、第4気筒がダメージを受けていたことはわかりました。 動弁系が壊れていたんです・・・。
以前メーターをご紹介しましたけど、アナログなんで唯一わかるのはピークホールド機能で最高値がいくつだったのか?ということだけ。 データロガーやテレメトリーもないんで、走行中のエンジンの異常はドライバーからの報告に頼るしかないんです。
今日 Red Bull Racing のショップで車両からエンジンをおろして、航空便で Charlotte, NC から Costa Mesa, CA へ輸送するそうです。明日にはこっちにエンジンが届いて原因追求が始まります。いまのところオーバーレブが原因かな?と推測しているんですが、回転数の最高値はたった 9,200回転しか記録していないんです・・・そんなことナイハズ。 スピンをした時のオーバーレブなら良いんですが、他がダメだとこれから困るな・・・。
ちなみに・・・余談なんですが、エンジンは FedEx で送っています!(笑)
イサカ [09.10.06 12:20]
m&msさん いつもコメントありがとうございます♪
さすがに10,000回転はムリですよー。そうですね「たった」という意味の単位がちょっと違うのかも。
原因究明はわたしじゃないんですよー。昔はエンジニアだったんですけど・・・って製造エンジニアね。ハイ
MR2 No.6 [09.10.06 23:37]
>昔はエンジニアだったんですけど・・・って製造エンジニアね。
えぇ!そうだったんですか!てっきり技術部の方かと思っていました。
(ってこんな所に興味津々・・・)
エンジンの開発&アップデートはシーズン中でも可能(レギュレーションとして)なのでしょうか?
イサカ [09.10.07 00:47]
MR2 No.6さん いつもコメントありがとうございます♪
製造エンジニアって正確じゃなかったかも、先端生産技術開発を担当していました。レーザ技術とかラピッドプロトタイプとか・・・あぁ懐かしい・・・。いまは技術部です。
エンジンの開発&アップデートがシーズン中でも可能です。レギュレーションで決められている物理的(形状・材料など)な範囲であれば毎週でも可能です! ただ、鋳物の変更はNASCARからの承認が必要になります。開発は主に動弁系が中心になるんです。
m&ms [09.10.06 11:46]
たった9200回転って…10000回転以上も回っているのですか?
よく回るOHVエンジンですね。原因究明はイサカさんの担当なのですか?