スーパーフォーミュラ 2014年 第5戦 オートポリス 予選
国本雄資が最前列2番手グリッドを確保
アンドレ・ロッテラーは3番手から明日の決勝へ
9月13日(土)大分県のオートポリスで、スーパーフォーミュラ第5戦の予選が行われ、国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)が最前列2番手グリッドを獲得。アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が3番手となった。
新型車両で初めての走行となった13日(土)午前中のフリー走行では、ロッテラーが2位以下を0.5秒ほど引き離す、ずば抜けたタイムでトップにつけた。
午後2時40分、雲はあるものの気温21度、路面温度26度という過ごしやすいコンディションで、ノックアウト方式の予選Q1(20分間)がスタート。トムスの2台を先頭に、全車コースインしていったが、アウトラップの最終コーナーで、クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン(Lenovo TEAM IMPUL)がコースアウト。アウト側のクラッシュパッドに激しくヒットした。カーティケヤンは無事だったが、車両排除とコース清掃、クラッシュパッドの修復のためにセッションは赤旗中断。午後3時に残り時間18分弱でセッションが再開された。
全車、午前中に使用したタイヤで一旦タイムを出してピットへ戻り、残り6分を切ったところで、新品タイヤでアタックへ向けコースイン。トムスの2台がアウトラップの翌周、ライバルよりも1周早いタイミングでアタックを開始し、ロッテラーがトップ、中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が2番手と1-2のタイムをマーク。
Q1では終盤コース上にストップしてしまった中山 雄一(KCMG)が17番手、嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)が18番手で敗退。他のトヨタエンジン勢はトップ14に入り、Q2進出を決めたが、午前中のフリー走行で3番手、Q1も8番手と好調さを見せていた石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が最後の最後にスピンしコース上にストップ。自力でピットに戻ることが出来ず、Q2に進出したものの走行は叶わず、14番手グリッドとなった。
中山と石浦の車両排除のため、予定よりもやや遅れ、午後3時31分にQ2(7分間)がスタート。Q2では、セッティングに苦しんだジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)が0.07秒届かずまさかの9番手。ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が10番手で、2台がQ2敗退となった。
Q3(7分間)もセッション開始と同時に各車コースイン。まずロッテラーがトップタイムをマーク。中嶋一貴はまだアタックしていなかった他車に引っかかり、タイムを伸ばせず。翌周より他の車両がタイムを伸ばしていき、順位はめまぐるしく入れ替わることに。
激しいタイム争いの中で、国本が好タイムをマーク。0.066秒届かずポールポジション獲得こそ叶わなかったものの、最前列2番手を獲得。終盤タイムを塗り替えられながらも、ロッテラーは2列目3番手。ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が6番手、中嶋一貴が7番手、平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が8番手から明日の決勝レースに臨むこととなった。
新生スーパーフォーミュラはその速さを遺憾なく発揮。Q3に進出した8台は全てが、オートポリスにおけるこれまでのフォーミュラ・ニッポン/スーパーフォーミュラのコースレコードのみならず、20年以上前のグループCカーによってマークされたオートポリス全体でのコースレコードも更新するタイムをマークした。
予選2番手:
P.MU/CERUMO・INGING 39号車 国本 雄資:
「オートポリスにはあまり良い印象がなく、厳しい戦いになると思っていた。それだけに朝のフリー走行は苦手意識を克服することが目標だった。予選に向け変更したセッティングが功を奏し、Q1、Q2から上手く走れ、Q3ではさらにポジションをあげることに成功した。予選結果にはとても満足している。明日は燃費的にどうなるかわからないが、しっかり走りたい」
予選3番手:
PETRONAS TEAM TOM'S 36号車 アンドレ・ロッテラー:
「今朝のフリー走行ではとても満足していたが、この予選結果には少しがっかりしている。自分的には良いラップタイムが刻めたと思っていたので、何故なのか分からない。いつも通りアウトラップの翌周にタイムアタックしたが、結果的に2周後の方が良かったのか、もっと後でのアタックの方が良かったのかも知れない。トップを目指していたので残念だ。明日は、ドライバー全員にとって初挑戦の無給油レースになる。どのドライバーも常にフルスピードで走りたいはずだが、燃費を気にしなくてはならない。最後は誰が上手くやって勝利をつかむか、楽しみだ」
スーパーフォーミュラ 2014年 第5戦 オートポリス 予選結果
順位 | No. | ドライバー | 車両名/エンジン | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | 1 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'27.371 | 1'26.646 | 1'26.469 |
2 | 39 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO·INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.621 | 1'27.141 | 1'26.535 |
3 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.178 | 1'26.780 | 1'26.569 |
4 | 10 | 塚越 広大 | HP SF14 Honda HR-414E | 1'27.504 | 1'26.799 | 1'26.646 |
5 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40T SF14 Honda HR-414E | 1'27.736 | 1'27.188 | 1'26.735 |
6 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO SF14 TOYOTA RI4A | 1'28.096 | 1'27.314 | 1'26.787 |
7 | 37 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.366 | 1'27.004 | 1'26.875 |
8 | 7 | 平川 亮 | ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.789 | 1'27.273 | 1'27.124 |
9 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Lenovo TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'28.302 | 1'27.381 | |
10 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.964 | 1'27.721 | |
11 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'28.294 | 1'27.932 | |
12 | 41 | 武藤 英紀 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 Honda HR-414E | 1'28.381 | 1'27.995 | |
13 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'28.114 | 1'28.039 | |
14 | 38 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO·INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'27.960 | 出走せず | |
15 | 2 | 中山 友貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'28.574 | ||
16 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 TOYOTA RI4A | 1'29.171 | ||
17 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO Le Beausset SF14 TOYOTA RI4A | 1'29.712 | ||
18 | 11 | ヴィタントニオ・リウッツィ | HP SF14 Honda HR-414E | 1'30.436 | ||
19 | 20 | クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン | Lenovo TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | - |