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スーパーフォーミュラ 2014年 第6戦 SUGO プレビュー

前戦オートポリスのスタートシーン

わずか2週間のインターバルで開催の舞台は東北・SUGO
"ライト&クイック"な新型SF14で、昨年以上のバトルに期待

ライト&クイックな新生スーパーフォーミュラSF14  9月27日(土)~28日(日)の両日、宮城県柴田郡村田町に位置するスポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラの第6戦が開催される。
 前戦オートポリスからわずか2週間のインターバルでの開催となる今大会は、全7戦で戦われるシリーズの第6戦。残り2戦となり、タイトルを狙うドライバーにとって、絶対に落とせない一戦となる。
 同じく最終戦を控えての第6戦として行われた昨年のSUGO大会は、セーフティカー導入4回、リタイア8台という、近年のトップフォーミュラではまれに見るサバイバル戦となった。
 前戦オートポリス同様、新型のSF14にとってSUGOは今大会が初走行。比較的高速で1周が短いSUGOでは、コースのそこかしこでバトルが展開される。昨年のSUGOでは終盤ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)とアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)による激しいバトルが観客を魅了したが、"ライト&クイック"な新生スーパーフォーミュラでも、更に素晴らしいレースが期待される。

東北の山間に位置するアップダウンに富んだテクニカルコース

すっポーツランドSUGOのコースマップ  舞台となるスポーツランドSUGOは宮城県の山間部に位置し、ロケーションを上手く利用したアップダウンの激しいテクニカルコースとして知られる。高低差は約70m。
 バックストレートまでの前半はテクニカルなセクション。バックストレートを下って馬の背コーナーをクリアした先は、中高速コーナーが続き、最終コーナーからメインストレートへは、10%勾配という急な上りの名物コーナー。レーシングカーがその大馬力を見せつけるかのように一気に駆け上ってくるシーンは大迫力だ。観客席からも比較的近く、迫力の走りを身近に実感出来る。

東北の自然や味覚を存分に味わえる

 自家用車、レンタカーであれば、東北道の村田インターからわずか15分と、アクセスは容易。北側からのアクセスなら仙台南インターでもそれほど時間はかからない。
 近郊には駅がないため、公共交通機関でのアクセスの場合は、JR仙台駅西口から出ている、宮城交通の臨時バスを利用することになる。空路の場合は仙台空港から仙台駅へのバスもあるが、空港の方がサーキットに近いので、直接タクシーで行ってしまうのも手だ。
 宿泊などは、東北最大の都市、仙台が近いのでそちらを利用するのが便利。自然を満喫するなら蔵王周辺の温泉や、日本三景の一つである松島との観光を組み合わせるのもいいだろう。仙台名物の牛タンや三陸の海の幸など、グルメも楽しみたい。

残り2戦。タイトル争いへ向け絶対に落とせない一戦

ロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)  SUGOでのトップフォーミュラでは、デュバルが参戦開始以来過去8年で3勝。昨年もポール・トゥ・ウィンを飾っており、今年ももちろん優勝の最有力候補だ。
 そして、そのデュバルと昨年チェッカー目前まで息をのむようなバトルを繰り広げ、わずか0.041秒差で2位となったロッテラーも、SUGOでは過去1勝だが、前戦オートポリスで圧勝とも言えるポール・トゥ・ウィンを成し遂げるなど、勢いに乗っており、やはり優勝候補の一人だ。
 一方でランキング首位につけるジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)、同3位の中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)は、昨年のSUGO大会で、接触リタイアに終わり、タイトル争いから脱落している。今年こそはその雪辱を果たし、優位な状況で最終戦に臨むべくプッシュしてくるだろう。
 そして、この4名に続くランキング5位につけているのが石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)。2年ぶりのトップフォーミュラ復帰ながら2回の表彰台を獲得している石浦は、前回出場した3年前のSUGOで自身最高位となる2位フィニッシュを果たしており、今大会にも期待がかかる。
 最終戦は2レース制で行われ、最大18ポイント獲得が可能なため、現在ランキングで6位、7位、8位につける国本 雄資(P.MU/CERUMO・INGING)、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)にも逆転タイトルの可能性は残されている。特に国本は第3戦で3位、前戦オートポリスで2位と調子を上げてきている。同様に今季2位表彰台を獲得している平川とロシター、彼らも悲願の初優勝を目指してアタックしてくるに違いない。若手の活躍にも注目だ。