スーパーフォーミュラ 2014年 第6戦 SUGO 予選
赤旗2回の荒れた予選で僅差のポール争い
ロッテラーが惜しくも3番手、ロシターが4番手から決勝へ
9月27日(土)宮城県のスポーツランドSUGOでスーパーフォーミュラ第6戦の予選が行われ、僅差のポールポジション争いの結果、アンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が3番手、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)が4番手で2列目に並ぶこととなった。
今大会も前大会オートポリス同様、SF14にとって初走行。26日(金)には1時間のテスト走行の機会が設けられた。27日(土)予選前の午前中に行われた1時間のフリー走行とあわせ、貴重なデータ収集及びセッティングの機会となったが、合計4回もの赤旗中断という、荒れたレースウィークの幕開けとなった。金曜日のテスト走行ではSUGOを得意とするロイック・デュバル(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)がトップタイム。土曜日のフリー走行はロッテラーがトップ、デュバルが2番手、そして最後にコースアウトを喫したが、ロシターが4番手のタイムをマークした。
フリー走行の後、全日本F3の予選などを経て、午後1時10分より、気温20度、路面温度28度と過ごしやすい秋空の下、ノックアウト方式の予選が実施された。
午後1時10分より20分間の予選Q1が開始。前半の10分ほどで全車一旦タイムを出した後、ピットへ戻り、残り6分弱で再コースイン。しかし、アタックラップに入ろうかという残り4分半ほどでエンジンブローした車両があり、セッションは赤旗中断。4分11秒という微妙な残り時間で再開された。
平川 亮(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)が先陣を切ってコースイン。平川、ロッテラー、中嶋 一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)らはアウトラップの翌周からアタックを開始した。しかし、平川はアウトラップ中の車両に追いついてしまい、これに妨げられる形でタイムを伸ばせず。16番手でまさかのQ1敗退となってしまった。嵯峨 宏紀(TOCHIGI Le Beausset Motorsports)も20番手でQ2進出ならず。
7分間のQ2では、セッションが進みタイムが更新されていく中、各車のタイム差は非常に僅かな厳しい戦いとなった。そんな中、セッションが残り50秒、各車最後のアタックに入っていた時、それまでQ3進出圏内であるトップ8に入っていた中山 雄一(KCMG)がスピンし、赤旗中断。セッションはタイムを延長し、残り2分20秒で再開されることとなった。この時点でトップ3につけていたロッテラーらはコースインしなかったが、他の車両は1発アタックへ。
この一発アタックでタイムを刻んだロシターが2番手へ浮上。上位12台が0.5秒以内に入るという僅差のセッション、ぎりぎり8番手でQ3進出を果たした中嶋一貴に対し、このときアタックしなかった国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)は僅か0.006秒及ばず9番手でQ2敗退。
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(Lenovo TEAM IMPUL)は、赤旗中断直前に好タイムをマークしていたが、赤旗によりこのタイムが抹消され、セッション再開後のアタックではタイムが伸ばせず11番手でQ2敗退となってしまった。中山雄一もライバルにタイムを塗り替えられ、13番手グリッドとなった。
Q3(7分間)は、各車じっくりとタイヤを暖め、残り4分を切ったあたりからアタックラップ開始。中嶋一貴、ロッテラー、デュバル、ロシターとタイムをマークしていったが、ロッテラーは0.164秒及ばず3番手。これに僅か0.038秒差でロシターが4番手。最後にタイムを上げた石浦 宏明(P.MU/CERUMO・INGING)がロッテラーと0.1秒以内というタイムを叩き出し5番手。中嶋一貴は最後僅かにタイムを縮めたが6番手。デュバルも中嶋一貴に0.26秒差の7番手となった。このセッションも、ポールポジションから7番手のデュバルまで0.5秒差という激しい争いとなり、明日の決勝レースも激戦となることが予想される。
予選3番手:
PETRONAS TEAM TOM'S 36号車 アンドレ・ロッテラー:
「今日は、トップこそ取れなかったが良い一日だった。朝のフリー走行ではクリアラップが取れたが、予選ではそれが出来なかったことがポールポジションを逃した原因だろう。Q1、Q2とプッシュしていったが、Q3ではアタックラップの最終コーナーで、路面の凹凸に当たってリアのグリップを失ってしまい、ポールポジションは諦めた。明日は2列目3番手からのスタートとなるが、決して悪いポジションではないので、良いレースをしたい」
スーパーフォーミュラ 2014年 第6戦 SUGO 予選結果
順位 | No. | ドライバー | 車両名/エンジン | Q1 | Q2 | Q3 |
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1 | 1 | 山本 尚貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'06.418 | 1'06.479 | 1'05.894 |
2 | 40 | 野尻 智紀 | DOCOMO DANDELION M40T SF14 Honda HR-414E | 1'06.815 | 1'06.309 | 1'05.986 |
3 | 36 | アンドレ・ロッテラー | PETRONAS TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.702 | 1'06.419 | 1'06.058 |
4 | 3 | ジェームス・ロシター | フジ・コーポレーション KONDO SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.657 | 1'06.397 | 1'06.096 |
5 | 38 | 石浦 宏明 | P.MU/CERUMO·INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.789 | 1'06.519 | 1'06.150 |
6 | 37 | 中嶋 一貴 | PETRONAS TOM'S SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.684 | 1'06.694 | 1'06.370 |
7 | 8 | ロイック・デュバル | Team KYGNUS SUNOCO SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.818 | 1'06.559 | 1'06.396 |
8 | 10 | 塚越 広大 | HP SF14 Honda HR-414E | 1'06.986 | 1'06.658 | 1'06.466 |
9 | 39 | 国本 雄資 | P.MU/CERUMO·INGING SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.801 | 1'06.700 | |
10 | 31 | 中嶋 大祐 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'06.872 | 1'06.755 | |
11 | 19 | ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ | Lenovo TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'07.047 | 1'06.793 | |
12 | 11 | ヴィタントニオ・リウッツィ | HP SF14 Honda HR-414E | 1'06.571 | 1'06.802 | |
13 | 18 | 中山 雄一 | KCMG Elyse SF14 TOYOTA RI4A | 1'06.941 | 1'06.875 | |
14 | 32 | 小暮 卓史 | NAKAJIMA RACING SF14 Honda HR-414E | 1'06.782 | 出走せず | |
15 | 2 | 中山 友貴 | TEAM 無限 SF14 Honda HR-414E | 1'07.125 | ||
16 | 7 | 平川 亮 | ACHIEVEMENT Team KYGNUS SUNOCO SF14 TOYOTA RI4A | 1'07.180 | ||
17 | 20 | クマール・ラム・ナレイン・カーティケヤン | Lenovo TEAM IMPUL SF14 TOYOTA RI4A | 1'07.857 | ||
18 | 34 | 伊沢 拓也 | DRAGO CORSE SF14 Honda HR-414E | 1'07.869 | ||
19 | 41 | 武藤 英紀 | DOCOMO DANDELION M41Y SF14 Honda HR-414E | 1'08.032 | ||
20 | 62 | 嵯峨 宏紀 | DENSO Le Beausset SF14 TOYOTA RI4A | 1'08.153 |