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スーパーフォーミュラ 2015年 第5戦 オートポリス プレビュー

昨年のオートポリス戦のスタートシーン

シーズンは九州・オートポリスで後半戦入り
高速テクニカルコースでのトヨタ勢の活躍に期待

オートポリスは、アップダウンの激しいテクニカルコース  9月12日(土)~14日(日)の両日、大分県日田市上津江町に位置するオートポリスでスーパーフォーミュラの第5戦「AUTOPOLIS SUPER 2&4 RACE」が開催される。
 前大会もてぎから3週間、2015年シーズンのスーパーフォーミュラは後半戦、第5戦を迎える。第5戦の舞台は九州、オートポリス。高速かつテクニカルなコースとして知られ、"ライト&クイック"なSF14にはうってつけのコースである。
 今季ここまでの4戦では、トヨタエンジンが全勝、かつ全レース1-2フィニッシュを続けており、前大会もてぎも表彰台を独占。昨年のオートポリス戦も表彰台を独占したトヨタ勢の活躍に期待がかかる。
 昨年のオートポリス戦は215km無給油というややトリッキーな設定で戦われたが、今年は通常通り250kmレースとして行われるため、給油及びタイヤ交換も実施されるだろう。タイヤに厳しいオートポリスで、ピット戦略も重要となり、白熱の一戦となることが予想される。

アップダウンの激しいテクニカルコース

オートポリスコース図  九州唯一の国際公認サーキットであるオートポリスは、大分県と熊本県の県境近く、阿蘇山麓の山間に位置し、高低差最大52mと、アップダウンが激しく、テクニカルながら高速なコーナーも併せ持つコースとして知られる。ストレート長も約900mに及び、標高が高い故の空気の薄さもあり、セッティングの難しいコースだ。
 1周4.674kmのコースは2012年に路面舗装が一新され、路面はスムーズになったものの、タイヤに厳しいレイアウトは変わらず、各チーム戦略を練っての激戦が予想される。

温泉と爽快ドライブが楽しめる九州の景勝地

 温泉の源泉数と湧出量が日本一である大分県に位置するだけあり、近隣には温泉が数多くある。最寄りの日田温泉の他、少し足を伸ばせば有名な湯布院や別府の温泉も楽しめる。
 大分と熊本の県境近く、阿蘇山麓の山あいに位置するため、周辺の道路は非常に景色の良いドライブルートが多い。サーキットへのアクセスロードでもある、菊池阿蘇スカイラインは阿蘇外輪山を走り、オートポリスから車で約15分の「大観峰」は、阿蘇五岳が一望できる人気のビュースポット。また、牧場の中を抜けるミルクロードや、やまなみハイウェイなど、自家用車やバイクでのアクセスなら是非オススメしたいルートが数多くある。
 市街地からやや離れた山間に位置するため,公共交通機関でのアクセスは難しいが、スーパーフォーミュラやSUPER GTなどビッグレースの開催時には、熊本駅、日田駅,熊本空港、熊本交通センターから臨時のシャトルバスが用意される。土日の朝と晩1本ずつなので、スケジュールの確認と予約を忘れずに。

オートポリス連勝中のロッテラーが今季復活の狼煙を上げるか タイトル争いの行方を占う一戦

オートポリス連勝中のアンドレ・ロッテラー  後半戦に入った2015年シーズン、タイトル争いでは今季絶好調の石浦宏明(P.MU/CERUMO・INGING)が第2戦で初優勝を飾った後、前大会もてぎも制し、今季ここまで唯一の2勝を挙げてランキング首位。第3戦富士を制したジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ(LENOVO TEAM IMPUL)が7ポイント差の2位、1戦欠場も他の3戦全てで2位と安定したレースを続けるディフェンディングチャンピオンの中嶋一貴(PETRONAS TEAM TOM'S)が3位、開幕戦優勝のアンドレ・ロッテラー(PETRONAS TEAM TOM'S)が4位で続いており、今大会を含め残り3戦、この4人によるタイトル争いは更に本格化するだろう。今大会は後半戦の流れを占う意味でも重要な一戦となりそうだ。
 昨年、SF14&RI4Aの新世代車両で初めての戦いとなったオートポリス戦は、3番手グリッドから好スタートで首位に立ったロッテラーがその後独走で勝利を挙げた。ロッテラーはオートポリスで昨年、一昨年と連勝、通算3勝を挙げており、もちろん今大会も優勝候補の筆頭。今季は開幕戦で優勝したものの、その後はやや精彩を欠くレースが続いているだけに、得意なオートポリスで巻き返しなるか。
 対抗馬の筆頭は絶好調の石浦、そしてオートポリスで過去1勝を挙げている中嶋一貴だろう。中嶋一貴にとっては、オートポリスは国内トップフォーミュラでの初優勝を挙げたサーキットでもある。また、オリベイラも昨年3位に入っており、タイトルを争う4人によるバトルが繰り広げられることは間違いない。
 昨年予選でトヨタ勢最上位の2番手グリッドから、2位表彰台を獲得した国本雄資(P.MU/CERUMO・INGING)にも期待がかかる。また、今季12年ぶりの国内レース復帰となった小林可夢偉(KYGNUS SUNOCO Team LeMans)にとっては、初めてレースを戦うことになるオートポリスだが、6月のテストで走行は経験している。比較的ヨーロッパに近いスタイルのレイアウトと言われるオートポリス、ヨーロッパでレース経験を積んできた小林や、ジェームス・ロシター(KONDO RACING)、アンドレア・カルダレッリ(LENOVO TEAM IMPUL)らヨーロピアンドライバーの走りにも注目だ。