WEC 2014年 第3戦 ル・マン24時間レース
決勝レース2 スタート後7時間
7時間経過。TS040 HYBRID #7首位奪還。リードを広げ快走中 #8は41位から猛追し、10位。夕闇迫る中を上位争いへ邁進
ル・マン24時間レースは7時間目を経過した。トヨタ・レーシングのTS040 HYBRIDは、#7号車が2位以下との差を広げながら首位を快走している。ドライバーはステファン・サラザンから中嶋一貴へと交代。夕闇が迫る中、着実に周回を重ねている。
突然の雨に祟られ2回のセーフティカー導入となった序盤戦の後、レースはドライコンディションで順調に推移している。僅差でピットごとに順位を入れ替える首位攻防戦を繰り広げていた#7は、ライバルをかわし首位を奪還後、2位との差を更に広げ、順調な走りを続けている。4スティントを走破したサラザンから、86周目に中嶋一貴へとドライバーチェンジ。序盤に不運のピット修復を強いられた#8も猛然と追い上げを続けており、7時間経過時点で10位まで躍進している。
夏のヨーロッパらしく、日が沈むのが遅いル・マンだが、午後10時を過ぎると急速に闇に包まれる。レースはいよいよナイトセッションへと突入する。
TS040 HYBRID #7:
5時間経過時点(ステファン・サラザン):1位 72周
6時間経過時点(中嶋一貴):1位 89周
7時間経過時点(中嶋一貴):1位 104周
ステファン・サラザン #7:
私にとっては厳しいスタートだった。4スティントをこなしたというだけでなく、最初はウェットコンディションで、本当にぎりぎりの走りだった。ピットインのタイミングでセーフティカーランの最中にポルシェ#20や他の車両の先行を許すことになり、ストレートでは水量が多く、水煙でコースが見えなかった。リスクを冒さずに多くの車両をパスするのに時間を要してしまった。コースが乾いてからは好調でバランスも良く、プッシュを続けて後続との差を広げることが出来た。
TS040 HYBRID #8:
5時間経過時点(セバスチャン・ブエミ):20位
6時間経過時点(アンソニー・デビッドソン):13位
7時間経過時点(アンソニー・デビッドソン):10位
セバスチャン・ブエミ #8:
序盤のアクシデントが本当に残念だった。唯一、今出来ることは、前向きに最後まで努力を続けることだ。修復してくれた、チームクルーには本当に感謝している。ダメージを受けたために完璧なコンディションに戻ったとは言えず、ベストなセットアップではないが、懸命に追い上げて、順位を上げることが出来た。