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ラルフ、富士スピードウェイを走る!
富士スピードウェイの歴史
1966年、静岡県小山町に誕生した富士スピードウェイは、現在に至るまでF1をはじめとする数々の国際/国内イベントを開催し、幾多の名勝負の舞台となった。まさに“日本のモータースポーツの発展を担ってきたサーキット”と呼ばれるに相応しいサーキット、それが富士スピードウェイなのだ。ここでは、2005年4月にリニューアルオープンを迎える富士スピードウェイの歴史を紹介しよう。
1966年3月に開催された4輪のオープニングレース「第4回クラブマン・レース」の様子。
(写真出典:トヨタ自動車株式会社広報部総括・企画G発行『クルマ文化に夢のせて』)

[DATA]
□ 正式名称:富士スピードウェイ
□ コース全長:4,563m(幅員:15~25m)
□ 所在地:〒410-1308 静岡県駿東郡小山町中日向694
□ ウェブサイト:www.fsw.tv

[History of Fuji Speedway]
●1966年1月3日
富士スピードウェイ営業開始。

●1966年3月27日
4輪車による初めてのレース「第4回クラブマンレース富士大会」開催。当時のF1チャンピオン、ジム・クラークがF3でデモンストレーション走行を実施。

●1966年5月3日
伝説の死闘を生んだ「第3回日本グランプリ自動車レース大会」開催(当時は国内最高峰のレースを“日本グランプリ”と呼んでいた)。

●1966年10月9日
「インディアナポリス・インターナショナル・チャンピオンレース」、通称“インディ富士200マイル”開催。このレースには、ジャッキー・スチュワート(F1チャンピオンに3度輝く)、グラハム・ヒル(インディ500、モナコGP、ル・マンの世界3大レース全てで優勝し、2度のF1チャンピオンに輝く。1996年にF1チャンピオンになったデーモン・ヒルの父)、ジム・クラーク、マリオ・アンドレッティ(後のF1チャンピオン)といった世界的ドライバーが勢揃いした。

●1967年4月8~9日
4輪による日本初の24時間耐久レース「富士24時間耐久自動車レース」開催。

●1968年5月3日
「第5回日本グランプリ」開催。トヨタ7が初登場。

●1969年10月10日
「第6回日本グランプリ」開催。トヨタ7、ニッサンR382、ポルシェ917による伝説の名勝負が繰り広げられた。

●1970年5月3日
「JAFグランプリ」開催。ジャッキー・スチュワートが優勝。

●1974年11月24日
「1974ワールド・ウィナーズ・F1デモンストレーション」開催。

●1976年10月22~24日
日本初のF1グランプリ、「F1世界選手権イン・ジャパン」開催。ポールポジションはマリオ・アンドレッティ(アメリカを代表する名ドライバー。F1デビュー戦でポールポジションを獲得するなどして活躍。F1では通算12勝した)。レースではジェームズ・ハント(この年のF1チャンピオンに輝く)が独走するも、終盤にアンドレッティが逆転し優勝。3位のハントは2周でリタイヤしたニキ・ラウダ(3回のF1チャンピオンに輝く。F1の歴史の中でも屈指の名ドライバー)を1ポイント逆転し、この年のタイトルを手中に収めた。

●1977年10月21~23日
「1977日本グランプリ・F1レース」開催。ポールポジションは2年連続でマリオ・アンドレッティ。だがレースではアンドレッティが100Rでクラッシュしリタイヤ。優勝はジェームズ・ハント。なお、このレースの6周目に1コーナーでクラッシュが発生し、立ち入り禁止区域だった金網内側にいた観客1人とガードマン1人が命を落とした。

●1982年10月2~3日
「世界耐久選手権・富士6時間レース」開催。ジャッキー・イクス(ル・マンを6回制覇。世界耐久選手権チャンピオン。F1モナコGPの競技長としても有名)/ヨッヘン・マス(89年ル・マンを制覇。F1では75年スペインGPで優勝)組が優勝。

●1984年
オープン20周年を迎えコースを一部改修。全長が4.3キロから4.4キロへと変更された。

●1987年
この年から「インターナショナル・フォーミュラ選手権」(F3000)がスタート。選手権の名称は、1992年に「全日本F3000シリーズ」に変更され、また、1996年からは「フォーミュラ・ニッポンシリーズ」と改められている。2003年秋に改修工事のため一時閉鎖するまで、富士スピードウェイは毎年2~4戦体制でこのシリーズをバックアップした。

●2003年9月16日
大規模な改修工事のため一時閉鎖。

●2005年2月28日
リニューアルオープンを前に修祓式が執り行われる。同日、パナソニック・トヨタ・レーシングのラルフ・シューマッハーによるF1デモ走行を実施。この日使用されたのは前年の日本GPを走ったTF104Bだった。

●2005年4月10日
F1グランプリを開催できる“グレード1”サーキットとしてリニューアルオープン。

生まれ変わった富士スピードウェイの全景。雄大な自然に囲まれていることがよくわかるだろう。
メインスタンド上段(シートが赤色で背もたれがついている)に陣取れば、最終コーナーから1コーナーまで見渡すことが出来る。約1.5キロのメインストレートを駆け抜けるクルマの迫力を存分に味わえるだろう。
表彰台はピットガレージの建物の最終コーナーよりに位置している。目の前は36番グリッドだ。

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