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シーズン開幕戦でラルフが1ポイント獲得
ヤルノも9位に入り、2台揃ってトップ10完走を果たす2007年3月19日(月) 2007年シーズンの開幕戦オーストラリアGPでラルフ・シューマッハーが8位でフィニッシュし、ポイントを獲得。パナソニック・トヨタ・レーシングは順調なスタートを切った。 チームメイトのヤルノ・トゥルーリとR.シューマッハーはオーストラリア・メルボルンでの開幕戦をそれぞれ8番手と9番手のグリッドからスタート。そしてレース序盤から着実にトップ10圏内での走行を続けた。 「2台共に完走を果たし、ポイントを獲得出来た。新しいシーズンの開幕戦でこの結果が得られるのは、いつでも喜ばしいものだ」とR.シューマッハーは語った。「レースの終盤、私はエンジンのバルブ駆動用空圧に若干の問題を抱えていたが、最後までレースを走りきることが出来た。しかし、上位グループへより近づくためには、レースペースを改善する必要があり、ハードに努力を続けて行かなくてはならない」 一方、J.トゥルーリは最初の給油まではR.シューマッハーと共に走行を続けていたが、その後、他車に阻まれポジションを落とすこととなった。 「最高のスタートを切ることは出来ず、第1コーナーまでに2つポジションを落としてしまった」とJ.トゥルーリが説明する。「その後、G.フィジケラがピットアウトしてきたときにちょうど私の前に入り、それをパスすることが出来ず、しかも彼は燃料給油直後で重かったために、さらにタイムをロスしてしまった。しかしオーストラリアGPは長く、しばしば驚くようなことが起こるレースだ。それを考えれば、2台が大きなトラブル無く完走出来たのは良かった」 ポールポジションを獲得したK.ライコネンが新たにシートを得たスクーデリア・マールボロ・フェラーリとともに勝利でシーズンのスタートを切った。2位と3位にはボーダフォン・マクラーレン・メルセデスのF.アロンソとL.ハミルトンが入った。この結果、2007年の第1戦オーストラリアGPは、グランプリの歴史で最も若いドライバーによる表彰台となった。平均年齢は25歳以下である。そして、L.ハミルトンは、J.ビルヌーブ以来11年ぶりとなる、ルーキーのデビュー戦での表彰台獲得を果たした。 4位にはBMWザウバーのN.ハイドフェルド、これにルノーのG.フィジケラとフェラーリのF.マッサが続き、AT&TウィリアムズのN.ロズベルグが7位に入った。 第2戦のマレーシアGPまで3週間のインターバルがあるが、チームのシャシー部門シニア・ゼネラル・マネージャーのパスカル・バセロンは、2007年シーズンを通してどれだけやれるか、より良い指標が得られると考えている。 「我々は冬季オフシーズン中、寒い気候の下でテストを行ってきた。そのため、開幕戦のオーストラリアGPでは、タイヤのウォームアップに関する問題が若干起こった。しかし、マレーシアは常に暑い場所であり、何が起こるのか興味深いレースになるだろう。我々は開幕戦でポイント獲得を果たすことが出来たが、“TF107”については、パフォーマンス面で望んでいたレベルには達しておらず、全力で改良を行っていく。R.シューマッハーは決勝レースで、エンジンのバルブ駆動用空圧のトラブルに見舞われ、きわどいレースであったが、着実なドライブで、ポイントを獲得してくれた。一方でJ.トゥルーリはブレーキのトラブルと戦いながらのレースとなったが、やはり彼もレースを走り抜いてくれた」 2007年シーズンの規則変更により、ドライバーは利用可能な2種類のコンパウンドのタイヤを、決勝レースで両方使用しなくてはならず、オーストラリアGPでは、パナソニック・トヨタ・レーシングの2台は共に同じ戦略を採り、最初の2スティントでハードなブリヂストンタイヤを選択肢、最後の給油後のみソフトタイヤを使用した。2人のドライバー共に、ソフトタイヤでは若干リアタイヤの摩耗による性能低下に見舞われたが、チームがシーズン開幕戦でポイントを獲得することを脅かすほどのものではなかった。
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