TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム4期生の尾形莉欧と柳杭田貫太、5期生の箕輪大也がフィンランド・ラリー選手権第7戦「ポルヴォー・ラリー」に参戦。尾形はRally3車両のSM2クラスで柳杭田に5.4秒差で接戦を制し、その結果、選手権ポイントでは尾形が柳杭田をわずか1ポイント上回り、日本人ドライバーとして初めてフィンランド・ラリー選手権のタイトルを獲得しました。また、箕輪は初めて参戦した選手権で経験を積み重ね、Rally4 車両の SM3 クラス 4 位でラリーを終えました。
| 日程 | 2026年9月26日 |
|---|---|
| 大会名 | ポルヴォー・ラリー – フィンランド・ラリー選手権第7戦 |
| 路面 | グラベル |
結果 (SM2クラス)
1 尾形莉欧/ミカエル・コルホネン (Renault Clio Rally3)
41m00.7s
2 柳杭田貫太/ヴィッレ・マンニセンマキ (Renault Clio Rally3)
+5.4s
3 Pekka Keski-Korsu/Hannu Lamminen (Renault Clio Rally3)
+31.4s
4 Leevi Lassila/Juha Lummaa (Renault Clio Rally3)
+45.4s
5 Ville Vatanen/Joonas Ojala (Ford Fiesta Rally3)
+49.5s
6 Aatu Hakalehto/Patric Öhman (Ford Fiesta Rally3)
+58.0s
結果 (SM3クラス)
1 Lauri Halonen/Niklas Heino (Peugeot 208 Rally4)
43m27.8s
2 Vili Hakala/Tero Korhonen (Ford Fiesta Rally4)
+36.8s
3 Tuomas Huikuri/Joona Rönkkö (Ford Fiesta Rally4)
+1m50.5s
4 箕輪大也/ユホ・コスキ-ランミ (Renault Clio Rally4)
+2m19.0s
5 Petri Gullans/Hanna Kukkonen (Peugeot 208 Rally4)
+6m48.3s
6 Kerli Vilu/Hendrik Klausson (Ford Fiesta Rally4)
+7m17.9s
ミッコ・ヒルボネン(インストラクター)
今回のラリーはチャンピオンシップをかけて柳杭田と尾形が最後まで激しく競り合う、非常にエキサイティングな一戦となりました。雨や泥でコンディションは難しく、フィンランドのトップRally3ドライバーが全員参加していたため、競争も非常にハイレベルでした。そのような状況下でも、二人とも良いリズムで走り、プレッシャーの中でも冷静さを保ちミスもしませんでした。尾形はSS1ですでにリードを築き、その後もフィニッシュまで首位を守り切りました。冬以降、本当によく巻き返しました。フィンランドの高速な道で自分のスピードを存分に発揮し、素晴らしい結果を残してくれました。柳杭田も非常によく頑張りました。ここ数ラリーではリズムをつかむのに少し苦労することもありましたが、今回は難しい状況に対しても、本来のレベルを取り戻して最後まで争い続けました。二人とも、素晴らしいシーズンを終えたことを誇りに思ってよいと思います。フィンランド選手権で日本人ドライバーが1位、2位に入ったことは、WRCチャレンジプログラムにとって大きな成果です。それでも彼らが取り組むべき課題はまだたくさんあり、活動は来月ポルトガルのファフェで行われる次戦も続きます。箕輪にとっては、このような厳しいコンディションでのラリーは初めてだったため、自信を持って走るのは難しかったと思います。前回のラリーでリタイアしたため、今回は完走することが重要でした。この経験を、数週間後にエストニアで行われる次のラリーに生かしてほしいと思います。
尾形莉欧
いつもと同じアプローチで臨みました。今回は前戦のイタリアから直接移動してきたため、事前テストを行うことができませんでした。そのため、優勝に自信を持って臨んだわけではありませんでしたが、プレッシャーを感じずに走ることができたので、逆にそれが精神的にはよかったのかもしれません。ほかのラリーと同じように、自分のリズムで走ることだけを心がけ、それが結果的に驚くほどうまくいきました。路面は湿っていて泥も多く難しいコンディションでしたが、自分の限界に近いところまで攻めて走れていたと思いますし、スピードもしっかりコントロールできました。貫太さんとこのような接戦を繰り広げ、シーズン最後のステージまで互いに高め合いながら走れたことは本当に楽しかったです。シーズン中はお互いそれぞれミスやトラブルも経験しましたが、最後はとても良い形でシーズンを終えることができました。プログラムにとって素晴らしい達成ができたと思います。ペースノートの精度が日々向上していることを実感していて、それが少しずつ結果にも表れ始めているのだと思います。このような機会をいただき、私たちの挑戦をサポートしてくださっている皆さんに感謝したいです。
柳杭田貫太
今回のラリーは、雨の影響で路面状況が非常に難しいものになりました。最初のステージではグリップをうまく見つけられず、約6秒を失ってしまいました。その後は莉欧との接戦が続きました。SS8でも苦戦しましたが、最後の2ステージではできる限りプッシュし、追いつくために全力を尽くしました。序盤に大きくタイムを失ってしまったのは残念ですが、最後の2ステージでの自分の走りには満足していますし、今回のラリーを通してさらに成長できたと感じています。今シーズンは、スノーラリーでは良い結果を残せましたが、シーズン中盤は自分のペースやノートの信頼性の面などで少し苦戦しました。それでも、最終戦で良いペースを取り戻し、良い感触でシーズンを終えられたことをとても嬉しく思います。莉欧には本当におめでとうと言いたいです。彼と競い合うのはとても楽しいです。彼はとても速く、彼から学ぶこともあります。今回は2位でしたが、まだ始まったばかりです。これからも成長を続け、努力を重ねて、トップラリードライバーになりたいと思います。いつも大きなサポートをしてくれるチームと講師陣、支えてくださっているすべての方々に心から感謝しています。
箕輪大也
ラリーを完走し、今回のように路面状況が難しく荒れたコンディションで経験を積めたことは、自分にとってとてもよかったです。コンディションが難しく、ペースノートを信頼して思い切って走れない場面もあり、ステージ上に留まることだけを意識した箇所もありました。それでも、ペースノートを改善し、より分かりやすくするためのポイントをたくさん見つけることができたので、とても良い経験になりました。特に、前を走るドライバーがインカットした場所では路面が大きく荒れていたため、そうした区間では集中が必要でした。どのコーナーが滑りやすく、どのコーナーによりグリップがあるのかを実際に経験し、理解できたことは大きな収穫です。また、車両のセッティングについても変更できる点が見つかりました。次のサーレマーでのラリーでも同じようなコンディションになる可能性があるため、それに向けてテストで改善に取り組みます。
TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラムはパートナー企業の皆さまによって支えられています。




