TOYOTA GAZOO Racing WRCチャレンジプログラム4期生の尾形莉欧と柳杭田貫太が2026年10月23-25日に行われたFIAヨーロッパラリー選手権(ERC)の最終戦に参戦。伝統あるポルトガルのグラベルコースでさらなる経験を積みました。
尾形は、土曜日の最終ステージではパンクで約1分を失ったものの、6つのステージでRally3車両によるERC3カテゴリーのトップタイムを記録し、クラストップでラリーを終えました。また、同じく力強い走りを見せ、9つのステージでクラストップタイムを記録した柳杭田は、土曜日の終了時点までクラス首位で走行していましたが、車両ダメージの影響で、サービスへ戻る途中のロードセクションでリタイアを余儀なくされました。柳杭田は日曜日に再スタートし、最終的にクラス3位でラリーを終えました。
| 日程 | 2026年10月23-25日 |
|---|---|
| 大会名 | ラリー・シックス・シティーズ・ノース・オブ・ポルトガル– FIAヨーロッパラリー選手権第7戦 |
| 路面 | グラベル |
結果 (ERC3クラス)
1 尾形莉欧/ミカエル・コルホネン (Renault Clio Rally3)
2h16m40.3s
2 Kalum Graffin/Rhodri Evans (Ford Fiesta Rally3)
+5m21.1s
3 柳杭田貫太/ヴィッレ・マンニセンマキ (Renault Clio Rally3)
+9m36.4s
ミッコ・ヒルボネン(インストラクター)
今年一年、フィンランドで素晴らしいシーズンを過ごした尾形と柳杭田にとって、今回のラリーは、常に全開で走れるわけではなく、タイヤや車両をいたわりながら走る必要がある、より荒れて厳しいコンディションを経験することが目的でした。有名なファフェ・ステージをはじめ、コースの多くはWRCで使用されている道で、ペースノートを作成する上でも非常にテクニカルで難しいものでした。尾形は事前テストが難しいものになり、最近のラリーで見せていたようなペースでスタートできなかったかもしれませんが、いくつかの問題やパンクに見舞われながらも冷静さを保ち、最終的にトップでラリーを終えました。状況に応じたスマートなアプローチが最終的に成果につながるという良い学びになったと思います。柳杭田は、前戦で見せたペースアップを今回も継続しながらクレバーな走りをしました。ロードセクションでトラブルが発生するまでは首位を走っていましたが、ホイールを損傷し、クルーによる修理でミスが重なってしまいリタイアとなりました。このような状況に対処する方法を身につけることも、彼らが学ばなければならない重要な要素です。ですが、柳杭田は全てのステージを良いペースで走り切りました。2人とも大きなダメージを負うことなく全ステージを走り終え、来年に向けて、より厳しいコンディションで長いラリーをどのように戦うかという貴重な経験を積むことができました。
尾形莉欧
今回は自分のキャリアの中で最も荒れた路面でのラリーでした。ラリー・エストニアも厳しいコンディションでしたが、自分はエストニアでは早い段階でリタイアしてしまったため、今回は最後まで走り切れてよかったです。今年の初めにポルトガルのアボボレイラで走ったときは、良いフィーリングを掴むことができなかったので、今回のラリーに向けたテストではいくつかのことを試しました。ですが、テスト最終日にコースアウトしてしまいました。メカニックの皆さんが素晴らしい仕事でラリーに出場できる状態までクルマを修復してくれたのですが、土曜日の朝はまだ十分な自信を持って走ることができませんでした。ステージは非常に荒れていて、岩も多く、クルマにとって厳しいものでした。もっと速く走れたとは思いますが、トラブルを避けるためにスピードをコントロールするよう心がけました。SS9でパンクしてしまったのは、このようなコンディションに対する自分の経験不足が原因だったと思います。本数の限られたタイヤを管理することも難しい要素だったので、日曜日も同じようなアプローチをとりました。砂が多く岩の少ないステージでは、より楽しく走ることができました。この結果でシーズンを終えることができてうれしく思います。
柳杭田貫太
これまで経験した中で最も厳しいラリーでした。コンディションは時に本当に荒れていて、クルマにとっても大きな負担となり、ラリー中にいくつものトラブルが発生しました。土曜日にはスローパンクチャーが何度か起きましたが、その日の最終ステージを終えた時点まではまだ首位を守っていました。その後も長いロードセクションを走らなければならなかったのですが、残念ながらその間にホイールを損傷してしまい、修理を試みましたが直すことができず、サービスまで戻ることができませんでした。日曜日にはSS11で大きな衝撃を受け、パワーステアリングが効かなくなったのですが、その後のステージに向けて再び機能させることができました。コースには大きな岩が多くあり、轍もとても深かったため、パンクや車両の損傷が起きやすい状況でした。最終ステージはWRCでは通常「ファフェ」として行われるステージで、そこを走るのは楽しかったですしタイムも良かったです。本当に厳しいラリーでしたが、他のラリーよりも良いペースで走れたことには満足しています。シェイクダウンから良いフィーリングを持て、ラリーを通じて良いリズムを維持することができました。
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