今シーズンはじめてのウェットコンディションを、#38神谷選手が制する!
「Netz Cup Vitz Race 2015」関西シリーズ第2戦が9月5日(土)・6日(日)の両日、岡山県の岡山国際サーキットで「スーパー耐久シリーズ第5戦」の併催レースとして開催された。
今シーズンはこれまで天候に恵まれてきたが、今大会決勝で初めてのウェットコンディションレースとなった。
また、北海道シリーズ第2戦に引き続き、スタート直前のコース上イベントとして「グリッドキッズ」が開催された。
前日からの雨もあがった5日(土)。ドライコンディションのもと、10時5分より参加32台による15分間の公式予選が行われた。
開始まもなく、開幕戦ウィナーの#108峯選手がトップタイムをマーク、これに#120堀内選手、#38神谷選手が続く。
この後、峯選手はトップタイムを更新、2戦連続のポールポジションをグッと引き寄せる。
後半になっても、このトップタイムは更新されず、また上位陣のポジションも大きく変わらない。
結果、唯一2分1秒台をマークした峯選手が2戦連続のポールポジションを獲得!2位・3位には、開幕戦と同じく、堀内選手・神谷選手が続いた。
翌日曜日の決勝、予報どおりの雨模様、ウェットコンディションでのレースとなった。
時折、雨が強まる午前9時50分、自作の旗を掲げたグリッドキッズを先頭に、コース上で全32台がスタートを待った。
徐々に雨足が強まる中、SC(セーフティーカー)スタートにて決勝レースがはじまった。
SC先導のまま3周が終了し、4周目、SCがピットイン。ローリングスタートから残り7周の決勝レースがはじまった。激しい水しぶきを上げながら全車1コーナーへ飛び込んでいくが、この後波乱の展開が待っていた。
ポールポジションの峯選手が、2コーナーで勢い余って大きくコースを外してしまう。なんとか体制を立て直してコース復帰するも、大きくポジションを落とす。代わってトップにたったのは2番手スタートの堀内選手。2位に神谷選手、3位に#557山田選手と続く。
目まぐるしくポジションが入れ替わるレース展開となり、更にトップも入れ替わる。堀内選手がポジションダウン、代わって神谷選手がトップに立つ。
その後方では#283武平選手・#33杉山選手がそれぞれ2位・3位へポジションアップし、トップの神谷選手を追う展開に。
更に後続ではコースアウトする車両が発生、レース開始後、わずか1周で再びセーフティーカーが入る。一旦落ち着き始めた雨だが、この頃、再び強さを増していく。
レースが再開されたのは、残り2周となった9周目。
リスタートと同時に、神谷選手・武平選手・杉山選手のトップスリーとその後方4位集団との差が徐々に広がっていく中、トップ神谷選手は、2位以下に徐々にアドバンテージを築いていく。
そのままファイナルラップに入り、上位3選手の表彰台ポジションは決まったかに思えた。
しかし、最終コーナーで2位を走行中の武平選手がなんとオーバーラン、そこを狙っていたかのように杉山選手が一気に差をつめ、逆転。
雨中決戦を制したのは、マイナーチェンジ後車両を駆る神谷選手!リスタートから残り2周できっちりとトップを守りきり、2011年以来久しぶりの嬉しい勝利となった。
また、最後の最後まで競り合った2位争いは地元の意地を見せた杉山選手に軍配、3位には岡山初挑戦の武平選手がそれぞれ入り、表彰台を獲得した。
次回関西シリーズ第3戦の舞台は、今回と同じく岡山国際サーキットとなる。10月11日(日)に開催され、シリーズ後半戦がはじまる。