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ドライバー&スタッフ Q+A:マイク・ガスコイン
シャシー部門 テクニカルディレクターインタビュアー:TMG広報スタッフ
2006.02.04

toyota-f1.com インタビュー
ラルフ・シューマッハー
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ヤルノ・トゥルーリ
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ルカ・マルモリーニ
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リチャード・クレーガン
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ディーター・ガス
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新居 章年
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木下 美明
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ジョン・ハウエット
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冨田 務
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TF106の空力は今年もレースごとに大きく進化していくと思いますが、その際にどういった部分に重点を置いていくのでしょう?

「去年のクルマはかなり空力特性のいいクルマで、特にハイダウンフォースのサーキットではかなり速い結果を出していました。しかし今年V8エンジンになったことによって最大のダウンフォースレベルを重視する必要はなくなりました。それよりももっと効率のいいエアロパーツが重要になってきます。つまりドラッグを少なくするということです。いかにしてダウンフォースを得るかではなくて、いかにダウンフォースの効率をよくするかということに重点を置かなくてはなりません。今回発表したTF106は今年の最新のエアロパーツはつけられていません。それは2月初めのテストのときに初めて導入され、モノコック以外のボディワークが新しいものとなります」

TF105の課題のひとつはタイヤの摩耗が激しかったことだと思いますが、その点の対策についてはいかがですか?

「105も105Bもかなりリアエンドに問題がありました。特に105Bでクルマのフロントを改善したことで、さらにリアの弱点が際立って見えてしまうことになりました。今年のクルマはリアサスペンションのレイアウトを完全に見直して、リアのコントロール性を高めました。106は105よりもメカニカルグリップがあり、今度導入する新しいエアロパッケージによってさらにバランスがよくなると思います」

レースで勝つためには、信頼性と速さと戦略、そしてチームワークが重要だと思いますが、現在のトヨタの強みというとどの部分になるでしょう?

「信頼性があってもスピードがなければどうしようもありません。そしてレースの流れを見ての作戦、ピットワーク、これらのうちどの一つが欠けても勝利はやってきません。去年我々が勝てなかったのにはこれらの何かが欠けていたということです。あらゆる部分において我々は去年と比べて強化されたと思っています」

今年のクルマはどこよりも早くコースで周回数を重ねることになりましたが、これはかなり大変なことだったのではないですか。

「できるだけ早くクルマを走らせて、メカニカル部分の信頼性を高めておきたかったわけです。そしてその後でエアロパーツを出してどんどん改良を重ねていくという方法を採ることにしました。ですから現在のエアロパーツはほとんど新しくなるので使われることはありませんが、エンジンや他のパーツの信頼性を高めることができるので、タイヤテストに時間を費やすことができます。まだ我々のタイヤの使い方は他のチームから比べると決していいというものではありません。しかし、どうしたらいいかというメカニズムは把握しています。空力というのはきちんと風洞での計算ができている限り、装着すれば効果はあります。確かに手間はかかるかもしれませんが、ベストのやり方だと思います。それだけのデータ、仕事の処理ができるだけの施設や体制を我々は持っているのです」

今年の目標は何ですか?

「フェラーリを負かすこと。ブリヂストンユーザーで一番になりたいと思います。そしてそろそろ勝たなければいけません。去年あれだけ表彰台に上ったのですからね」

最後に、公式サイトにアクセスしてくれたみなさんへひとこと。

「今年はぜひ我々の進化した姿をみてほしいですね」

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