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SUPER GT 第1戦(開幕戦)岡山 特派員レポート

SUPER GTシリーズ 2013 開幕!

待ちに待ったSUPER GTシリーズが、岡山国際サーキットにて開幕いたしました!開幕戦と言えば、新しいカラーリングをまとったクルマや新調したレーシングスーツ、久しぶりに聴くエギゾーストノートと、五感のみならず全身で感じる戦いの場となるのですが、今年もそんな大事なシーンを"悪天候"が迎えてくれました...。予選日は、天気予報通りの爆弾低気圧による雨、日曜日は真冬並みの気温と低気圧の影響による強風、散々なコンディションでしたが、それにもめげずやっぱりレースは熱かった!現地に来られなかった方々もそう思ったはず!今年最初のビッグレース、岡山のレースウィークの全体的な流れを振り返って参りたいと思います。

  • 設営日 04.05(金)
  • 予選日 04.06(土)
  • 決勝日 04.07(日)

設営日 04.05(金)

この日は、トランスポーターがパドックに集い、機材の搬入が行われます。ピットの設営に忙しいチームスタッフですが、設営の合間にGT300クラス Panasonic apr PRIUS GTのピットでは、プリウスに搭載されているモーターが、メディア向けに公開されました。今季は、市販車のプリウスαのモーターから、北米仕様のプリウスCのものへとスイッチされたそうです。それにより、3kgほど軽量化が図られたとのこと。市販車で使用している量産のパーツをレースで流用し参戦しています。日曜日のフリ―走行では、2番手のタイムを刻み、追い上げが期待されたのですが、決勝ではマシントラブルにより残念ながらリタイアとなってしまいました。悔しいね! しかし、次戦の富士スピードウェイを得意とするPanasonic apr PRIUS GTですから、その走りに注目してください!


設営が終わり、クルマが車検から戻ると、ピット作業の練習を始めるチームもあります。レース中のピット作業に、迅速なスピードと判断が要求されるのは、みなさまご存知ですよね。気の抜けない約30秒の作業時間。普段の練習と、現場の雰囲気に飲まれない平常心が必要。縁の下の力持ちのメカニックたちもドライバーに負けないくらい頑張っていました。


予選日 04.06(土)

朝、サーキットに向かう途中で、雨がパラつき始めました。ハズレて欲しい時に当たるのが天気予報!残念ですが、予報通り...。サーキットに到着しパドックを歩いていると、レーシングスーツに着替えたドライバーたちが、走行前の少しの時間、気軽にサインや写真に応じていました。

サーキットでよく見かけるファンの方々のお顔もありましたので、声をかけてみました。
かわいいワンピースのコスプレのお二人ですが、なおべえちゃんは大嶋選手、のんのんちゃんは石浦選手の大ファンと、姉妹揃ってSUPER GTファン。お母様のハンドメイドとは、作り甲斐もあるというもの。とても似合っていました。レーシングスーツのコスプレも、憧れのドライバーへと夢を繋いでくれる大事なアイテム。レーシングスーツを開幕までに新調し応援したい子どもたちや、制作を担当するお針子さんたちの為に、レクサスチームサードの脇阪選手は、レーシングスーツのデザインが決まると、早々とブログでデザイン画を公開しています。この何気ないファンのみなさんとのキャッチボールは、一番のファンサービスになるのではないでしょうか? 細部まで再現されたコスチュームは、本当にお見事ですね。


パドックにエンジンを暖気する音が響き始めました。レースウィークの日常を、カラダで感じる瞬間です。練習走行が始まるや否や、あっという間に、小雨は本降りへと変わってしまいました。各ピットを周っていると、明らかにこれまでと違う光景に遭遇。レクサスチームペトロナストムスと、レクサスチームキーパートムスのピットです。2005年以来、久しぶりの2台体制ですのでピットが広い!以前2台のスープラを駆っていた時代を思い出しました。クルマのカラーリングも、色違いのデザインとなって並んでいると、美しいです。

さて、次はピットウォーク。雨の降りしきる中での開催となってしまい、待っている間さぞかし大変だったと思います。あがる気配もありません。ドライバーの横に立つレースクイーンの方やスタッフが、濡れたものを拭く用意をして対応しているチームもありました。イベントとは言え、細やかな心遣いは、とても素敵でした。


昼食を挟み、ドキドキしながら迎えた公式予選。今シーズンは、全戦ノックアウト方式で行われます。横殴りの雨で開始されたQ1のセッションは、大変危険な状況。安全を考慮してQ2を中止する判断がくだされました。とにかく雨、雨、雨。夕方になり気温も下がって行きましたが、待っていたファンの為に、キッズピットウォークは予定通り行われました。ピットウォーク同様に、年に一度の岡山開催を待っている中国地方のファンの方々。寒い中、最後の最後まで、楽しんでいました。


決勝日 04.07(日)

朝から薄日が差し青空が見え始めたものの、気温が低く強風で寒い朝を迎えました。時折小雨がパラつくものの、ドライコンディションでの走行が可能となり、天気も決勝まで持ってくれました。フリー走行が始まる頃になると、コースもだいぶ乾いていました。ピットの中は大変慌ただしく、決勝に向けて最後の調整が行なわれます。ここから、一気に決勝へと時間が流れていくのが、SUPER GTです。

走行終了後、イベント広場に行ってみました。レクサスレーシングブースでは、ゲームコーナーやぬり絵などのお子さま向けコンテンツや、抽選によるドライバーサイン会も行われ、沢山の方が来場してくださいました。レクサスの車両展示などもあり、日曜日一日だけの出展だっただけに、晴れて安堵しました。レクサスくま吉もファンサービスに勤しんでおりました。イベント広場は、B級グルメやオーガナイザー主催のステージもあり、毎戦走行の合間も楽しめて、大変にぎやかです。次戦が開催される富士スピードウェイでは、レクサスレーシングブースを大きく展開いたしますので、お楽しみに!


一通り見てまわりパドック側に戻ると、レクサスレーシングの作戦本部にて、ドライバーズミーティングが行われました。主にレース時の注意事項などについて話されます。その後、バタバタと開幕戦恒例ドライバーの集合写真の撮影に向かいました。ピットウォークの時間にコース上にて撮影されるので、一般の方もご覧になることができます。毎年遅刻するドライバーは、ブーイングされます。われわれのドライバーたちは、遅刻なし!優等生でした。

あっという間に半日が過ぎ、決勝レース目前!戦いの準備は整い、クルマはスターティンググリッドで整列しています。レクサスくま吉もやって来て、みんなを激励しました。昨年、GT500クラスでデビューを果たしたレクサス チーム ルマン エネオス 国本雄資選手は、今回初めてスタートドライバーを担当。緊張していないだろうかと気になり、ルマンのグリッドに戻ってみました。ベテランメカニックと談笑する姿があり、余計なお世話だったようでほっとしました。退場の時間となったので、グリッドから退場し、スタートを待ちました。


レースの模様は、レースレポートをご参照ください。
レクサスレーシングとプリウス。今回は、予選から不本意な結果ながらも、決勝ではまとめてくれました。レース後のレクサスチームゼントセルモのピットには、12番手から4位フィニッシュの怒涛の追い上げを見せてくれたドライバー二人の自信に満ちた笑顔がありました。昨年からの好調さは健在です。不運に見舞われたチームは、もう前を向いて進もう! 2週間後の富士に繋がる材料も見つかっているはずです。ホームコース富士での戦いの興奮と感動の渦の真ん中は、わたしたちとみなさんです!そう願って、現地レポートを終わりにします。では、富士でお会いしましょう!みなさん、お待ちしております!