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SUPER GT 第5戦 鈴鹿1000km 決勝

「真夏の祭典」鈴鹿1000km、ラスト2周での逆転劇
中嶋一貴/ジェームス・ロシター組が3位表彰台獲得


 18日(日)も予選日同様の暑さの中で、午後12時30分に、173周、1000kmという長丁場で争われる決勝レースのスタートが切られた。  上位は大きな波乱もなく、順当なスタートを切ったが、3番手グリッドのPETRONAS TOM'S SC430 36号車を駆る中嶋一貴が1周目から前走車を攻め、シケインでこれをパスし2位に浮上。食い下がるライバルと激しい2位争いを展開し、その後方にZENT CERUMO SC430 38号車、ENEOS SUSTINA SC430 6号車が続く序盤戦となった。
 38号車の平手晃平も果敢な走りで28周目に3位に浮上。LEXUS SC430は2位、3位で30周目過ぎから始まったピット作業を迎え、36号車はジェームス・ロシターへ、38号車は立川祐路へと交代。なおも首位を追った。


 まもなく2回目のピット作業が始まるかというタイミングの67周目に、バックストレートでタイヤバーストに見舞われた車両から出火。散らばった車体の破片と、撒かれたオイルの処理のためにセーフティカーが導入された。
 予定のピット作業タイミングが近かったこともあり、燃料の厳しかった38号車を含む数台がセーフティカー導入後まもなくピットへ。これがピットロードオープン前だったために、ピットでの90秒停止ペナルティを科されることとなり、ピット出口でもタイムをロスした38号車は、2周遅れの最後尾まで順位を落とすこととなってしまった。
 セーフティカー導入のタイミングとその後のピット作業により順位が大きく入れ替わり、再スタート後、該当車両が全車ペナルティを終えた時点で、WedsSport ADVAN SC430 19号車がLEXUS SC430勢の最上位となる4位に浮上。36号車とKeePer TOM'S SC430 37号車が6位を争い、これに6号車、DENSO KOBELCO SC430 39号車が続いてレースは折り返しを迎えた。

 101周目、序盤接触やトラブルなどで予期せぬピットを強いられ、一度は最後尾に落ちながら追い上げを見せた、6号車の大嶋和也が37号車をパス。7位へと順位を上げたが、その直後のピットイン時に駆動系のトラブルが発覚し、6号車は無念のリタイア。
 全車が3度目のピット作業を終えた後、19号車を先頭に、36号車、37号車、39号車と4台のLEXUS SC430がトップ3を追う形となり、19号車の荒聖治は3位の車両に追い着いたが、132周目にGT300車両を避けようとしてコースアウト。36号車と37号車がこれをかわして4位、5位へと浮上した。


 140周目から、最後のピットのために上位勢が次々にピットイン。ここで、前を行くカルソニックIMPUL GT-R 12号車と僅差の3位争いを繰り広げていた36号車は、12号車と同時にピットへと向かったが、中嶋一貴へとドライバー交代したピット作業で、エンジンがかからずタイムロス。3位の12号車とは10秒近い大差がついてしまった。
 しかし諦めない中嶋一貴は、日が傾き、気温が下がってきた終盤戦、残り10周を切ったところで猛スパートを開始。その差をじりじりと詰めていき、残り5周でその差はついに1秒以内に。
 中嶋一貴の36号車はテール・トゥ・ノーズでの激しいプッシュでプレッシャーを与え続け、残り2周となったスプーンコーナーで、12号車がコースオフ。1000kmもの長いレースの、チェッカーを目前にしてのバトルの末に、36号車は3位に浮上した。

 その後12号車を引き離した36号車は、夕闇の迫る中で3位でのチェッカーを受け、今季2度目となる表彰台を獲得。37号車が5位、19号車が6位、終盤7位走行中にGT300車両と接触し、コースオフを喫した39号車は9位でフィニッシュした。
 GT300クラスでは、19番手スタートのPanasonic apr PRIUS GT 31号車プリウスが、長いレースならではのトラブルに見舞われながらも、15位完走を果たした。
 2日間で6万人以上のモータースポーツファンが集まった真夏の祭典「鈴鹿1000km」は、熱狂の表彰式を経て、長く、熱いレースを恒例の花火で締めくくった。

PETRONAS TOM'S SC430 36号車 中嶋一貴:

今日はクルマの調子も良く、タイヤマネージメントも上手く行き、問題なくレースを戦えた。セーフティカーが入ったタイミングでポジションを落としてしまった状況については、よく把握出来なかったが、その後、なかなか前に出られず、挽回にとても苦労した。毎ラップ予選アタックのつもりで追い上げ、ラストスティントまでになんとか4位まで順位を上げられた。最後のピットストップでは、一瞬エンジンがかからず驚く場面もあったが、最終的にライバル車のミスもあり、3位にポジションアップ出来た。少しフラストレーションのたまるレースだったが、思いがけず表彰台を獲得出来て良かった。

PETRONAS TOM'S SC430 36号車 ジェームス・ロシター:
最初のスティントは、(中嶋)一貴も自分もとても好調だった。ただセーフティカーが入った時に、自分のポジションが全くわからなくなってしまった。コースに戻ってからは、一貴と同じように予選アタックのような気持ちでハードにプッシュし、とても楽しいレースだった。ライバル車のミスに助けられたところもあるが、表彰台を獲得することが出来た。一貴のレースマネージメントは、素晴らしかった。

SUPER GT 第5戦 鈴鹿1000km 決勝レース結果:GT500

順位No.車名ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤウエイト
118ウイダー モデューロ HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
山本 尚貴
フレデリック・マコヴィッキィ
5:55'04.5651731'54.886MI30
223MOTUL AUTECH GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
柳田 真孝
ロニー・クインタレッリ
14.8011731'55.756MI48
336PETRONAS TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
中嶋 一貴
ジェームス・ロシター
51.5561731'55.879BS42
412カルソニックIMPUL GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
松田 次生
ジョアオ・パオロ・デ・オリベイラ
55.0641731'56.313BS62
537KeePer TOM'S SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
伊藤 大輔
アンドレア・カルダレッリ
59.9061731'55.879BS42
619WedsSport ADVAN SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
荒 聖治
アンドレ・クート
1'21.9131731'56.066YH4
717KEIHIN HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
塚越 広大
金石 年弘
1'38.2521731'56.258BS42
81REITO MOLA GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
本山 哲
関口 雄飛
1'54.4291731'55.240MI24
939DENSO KOBELCO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
脇阪 寿一
石浦 宏明
1Lap1721'56.094BS68
10100RAYBRIG HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
伊沢 拓也
小暮 卓史
1Lap1721'55.875BS70
1138ZENT CERUMO SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
立川 祐路
平手 晃平
2Laps1711'55.135BS46
128ARTA HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
ラルフ・ファーマン
松浦 孝亮
2Laps1711'56.394BS56
1332Epson HSV-010
Honda HSV-010 GT / HR10EG
道上 龍
中嶋 大祐
3Laps1701'56.901DL6
24D'station ADVAN GT-R
NISSAN GT-R / VRH34B
安田 裕信
ミハエル・クルム
67Laps1061'56.620YH12
6ENEOS SUSTINA SC430
LEXUS SC430 / RV8KG
大嶋 和也
国本 雄資
69Laps1041'55.802BS48

SUPER GT 第5戦 鈴鹿1000km 決勝レース結果:GT300

順位No.車名ドライバー所要時間/差周回ベストラップタイヤウエイト
161SUBARU BRZ R&D SPORT
SUBARU BRZ GT300 / EJ20
山野 哲也
佐々木 孝太
井口 卓人
5:56'53.5471612'02.606MI38
252OKINAWA-IMP SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
竹内 浩典
土屋 武士
蒲生 尚弥
1Lap1602'04.639YH48
362LEON SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
黒澤 治樹
黒澤 翼
中谷 明彦
1Lap1602'05.501YH30
488マネパ ランボルギーニ GT3
GALLARDO GT3 / CEH
織戸 学
青木 孝行
1Lap1602'05.620YH12
516MUGEN CR-Z GT
Honda CR-Z / J35A
武藤 英紀
中山 友貴
1Lap1602'05.983BS98
611GAINER DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
平中 克幸
ビヨン・ビルドハイム
2Laps1592'05.215DL72
70ENDLESS TAISAN PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R / M97/79
峰尾 恭輔
横溝 直輝
2Laps1592'06.131YH24
850Exe Aston Martin
Aston Martin V12 Vantage GT3 / V12
加納 政樹
安岡 秀徒
阪口 良平
3Laps1582'05.987YH
93S Road NDDP GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
星野 一樹
佐々木 大樹
ルーカス・オルドネス
3Laps1582'04.617YH6
1033HANKOOK PORSCHE
PORSCHE 911 GT3 R / M97/79
影山 正美
藤井 誠暢
4Laps1572'06.280HK6
1121ZENT Audi R8 LMS ultra
Audi R8-LMS ultra / CJJ
都筑 晶裕
リチャード・ライアン
4Laps1572'06.354HK6
1222グリーンテック SLS AMG GT3
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
和田 久
城内 政樹
4Laps1572'05.771YH
1310GAINER Rn-SPORTS DIXCEL SLS
Mercedes-Benz SLS AMG GT3 / M159
田中 哲也
植田 正幸
川口 正敬
5Laps1562'04.943DL12
149NAC攻殻機動隊ARISE DR ポルシェ
PORSCHE 911 GT3 R / M97/79
密山 祥吾
横幕 ゆぅ
坂本 祐也
10Laps1512'06.286YH
1531Panasonic apr PRIUS GT
TOYOTA PRIUS / RV8K
新田 守男
嵯峨 宏紀
中山 雄一
20Laps1412'06.324YH40
1648DIJON Racing IS GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
高森 博士
千代 勝正
田中 勝輝
27Laps1342'05.969YH4
1730IWASAKI OGT Racing GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
岩崎 祐貴
イゴール・スシュコ
小林 賢二
35Laps1262'04.907YH12
182エヴァRT初号機アップルMP4-12C
McLaren MP4-12C GT3 / M838T
高橋 一穂
加藤 寛規
カルロ・ヴァン・ダム
38Laps1232'06.483YH
195マッハGoGoGo車検 GT-R
NISSAN GT-R NISMO GT3 / VR38DETT
玉中 哲二
山下 潤一郎
尾本 直史
47Laps1142'07.186YH
87ラ・セーヌ ランボルギーニ GT3
GALLARDO GT3 / CEH
山内 英輝
吉本 大樹
56Laps1052'05.272YH42
86クリスタルクロコ ランボルギーニ GT3
GALLARDO GT3 / CEH
山西 康司
細川 慎弥
坂本 雄也
104Laps572'06.391YH26
55ARTA CR-Z GT
Honda CR-Z / J35A
高木 真一
小林 崇志
野尻 智紀
132Laps292'05.702BS80
4GSR 初音ミク BMW
BMW Z4 GT3 / P65B44
谷口 信輝
片岡 龍也
ヨルグ・ミューラー
YH44