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SUPER GT 第8戦 ツインリンクもてぎ プレビュー

いよいよシーズン最終戦!
LEXUS SC430はタイトル獲得へ向けランキング1-2位で臨む

富士山をバックに走行するZENT CERUMO SC430  11月2日(土)~3日(日)の両日、栃木県芳賀郡茂木町のツインリンクもてぎでSUPER GTの第8戦(最終戦)「MOTEGI GT250km RACE」が開催される。
 年間8戦で争われる、2013年シーズンのSUPER GTもいよいよ最終戦を迎えた。最終戦は全車ウェイトハンデなしでの勝負となる。
 前戦オートポリスで中嶋一貴/ジェームス・ロシター組のPETRONAS TOM'S SC430 36号車と、立川祐路/平手晃平組 ZENT CERUMO SC430 38号車が1-2フィニッシュを飾り、シリーズランキングでも38号車が1位、36号車が4ポイント差の2位へと浮上した。昨年も勝利を挙げているもてぎでのLEXUS SC430勢の活躍と、2009年以来となるタイトル獲得に期待がかかる。

珍しいオーバル併設のテクニカルコース

ツインリンクもてぎコースマップ  1997年オープンと比較的新しい施設であるツインリンクもてぎは、1.5マイル(約2.4km)のオーバルコースと4.801kmのロードコースが併設された、世界でも珍しいサーキット。メインストレートはオーバルのストレートと並行し、コース途中2回にわたってトンネルでオーバルコースの下をくぐる。
 ロードコースではSUPER GTやスーパーフォーミュラといった4輪のトップカテゴリーレースの他、二輪の世界選手権日本グランプリも開催されている。比較的タイトなコーナーやヘアピンでストレートが結ばれた、ストップ&ゴーが繰り返されるタイプのサーキットなため、ブレーキやタイヤ、ドライバーへの負担も大きい。
 観戦ポイントは数多く、後半セクションはコースの比較的近くで観戦できる他、オーバルコース脇は高さがあり、コースの広い範囲を見渡すことも出来るなど、バリエーションに飛んでいる。

施設、周辺観光や宿泊も充実

 栃木県と茨城県の県境に近い山中に位置するため、基本的には自動車でのアクセスとなるが、週末のみJR東北新幹線の宇都宮駅、JR常磐線の水戸駅の両方からサーキット行きの路線バスが出ている。但し本数が限られているので注意。また、最寄り駅である真岡鐵道の茂木駅からタクシーなら15分ほど。
 自家用車では常磐道の水戸から30km、東北道の宇都宮から40km程となっており、定番のアクセスルートだったが、近年は北関東道の開通や、水戸北スマートICからのアクセス(ETCが必要)など、更に便利になっている。但しサーキット周辺の渋滞は考慮したい。
 ツインリンクもてぎ内には、子供向けの様々なアトラクションが用意されており、家族連れでも楽しめる。特に、今年オープンしたメガジップラインつばさは、森からサーキットへとダイナミックな空中散歩が体験できるアトラクション。モータースポーツファンには、ホンダコレクションホールも見逃せない。
 宿泊は、サーキット内にホテルがある他、キャンプも可能。近隣茂木町内の宿泊施設や、水戸、宇都宮まで入れれば、宿泊に困ることはないだろう。
 近隣駅である茂木駅は第3セクターの真岡鐵道の駅。この路線はSL(蒸気機関車)の運行でも有名で、そちらを観光に組み込むのも良いだろう。

LEXUS SC430にとって最後のシーズンにチャンピオン獲得なるか

2013年 第2戦 富士ではLEXUS Racingでトップ4を独占した  2006年よりSUPER GTに参戦しているLEXUS SC430だが、来季より車両規定が大きく変わることもあり、既に発表され、テストも行われている2014年型のニューマシンに車両が変更となる。これによりSC430でのSUPER GT参戦は今年限りとなるため、最後のシーズンに是非ともタイトルを獲得したいところだ。
 昨年のもてぎ戦は、ウェットでのレースを僅差で逃げ切った立川/平手組LEXUS SC430がポール・トゥ・ウィンを飾っている。LEXUS SC430は2010年にも勝利を挙げており、もてぎとの相性は悪くない。ランキング1-2位につける38号車と36号車がタイトル獲得の最有力候補ではあるが、3位、4位との差はわずか6ポイントであり、予断は許さない状況だ。
 また、SUPER GTは優勝すれば20ポイントが獲得出来るため、他車の結果次第では、伊藤大輔/アンドレア・カルダレッリ組KeePer TOM'S SC430 37号車(16ポイント差)と、脇阪寿一/石浦宏明組のDENSO KOBELCO SC430 39号車(17ポイント差)にも逆転チャンピオンの可能性が僅かながら残されており、最終戦はチェッカーまで目が離せないレースになるだろう。